ゆらぎの神話百科事典

美濃川真琴の発明品「フェアリーギア」の派生系。
『魔法少女ケミカルトマト』第二部に登場するバリエーション。
『通史?』に登場する竜から名前をとられている。
第一部で起こした事件の後、囚われの身となった美濃川だが、
彼女の能力に目をつけたイルミナティによりごく限られた自由と
設備の提供を引き換えに作らされたもの。
フェアリーギアの「装着型」への改良が土台となって生み出された。
通常のフェアリーギアは起動させ変身するのに精神を変性させる
必要があったが、このドラゴンギアは
フェリーギアのように「人が自分を他の自分と取り替える」ものではない。
中身まるごと変身するのではなく装備を喚び出し装着させるものであるため、
肉体や精神をチェンジリング化に備えて変成させておく必要がない利点がある。
こうなったのは、イルミナティが見越していたのがレプティリアン用で
あったこともあるが、彼女に精神変成まで委ねることを拒んだためである。
あくまで外側で装着したり包み込むものであるため、
フェアリーギアとの併用も可能となっている。

精神変性が伴わないため、フェアリーギアで変身するチェンジリングにように
変身と同時にいきなり能力に見合った「勘」や技能が得られるわけではない。
ドラゴンギアのみの使用の場合は、装着者がもともとセンスや技術を身につけている必要がある。
それが無い場合は訓練や実戦経験を重ねる必要がある。

フェアリーギアで変身する形態を「チェンジリング」というが、
ドラゴンギアで変身した形態は「ドラゴニュート?」という。
ドラゴニュートの名称は引用元の『通史』において、竜が変身するという竜騎士乃至それに相当する人型の姿に由来する。
竜のなかの王とされる創生竜がモチーフになっているもの、
『通史』に由来の無いマルキダエルには竜騎士からとられた名称は用意されていない。

創生竜モチーフのドラゴンギアで変身するドラゴニュートは他のものと比べ巨大である。
パワーを再現するために巨大な体が必要なのと、そのパワーから変身者を守るための
「保護部」を内部構造に設けてあるためである。その様子は「変身する」というよりも
もはや巨大な乗り物に「乗り込む」「組み込まれる」のに近い。
創生竜モチーフのものが完全な人型になることについて美濃川真琴が否定的なため、
形態は半人半蛇型となっている。