多人数で神話を創る試み『ゆらぎの神話』の、徹底した用語解説を主眼に置いて作成します。蒐集に於いて一番えげつないサイトです。



行い

ワリバーヤ王朝第8代国王。彼の代にアルセス教復興運動が興り、ブラーサームもそれに心を動かされ認めたために、世俗化が進んでいたワリバーヤ王国は再びアルセス教化する。
ブラーサーム王は国中からゲヘナの血で汚れた【】を集めさせ、英雄神アルセスと建国王ディスカレイル聖ポルポフォンを讃え平和と繁栄を願う巨像を作らせた。
これが世に言う【刀狩】である。近世トルクルトアにまとめられた『アルセス教史』には彼が夢の中に現れたアルセス神に命じられて刀狩を行ったという伝説が紹介されている。
彼は「忌まわしき道具は滅びなければならない」と主張し最終的には国中の全ての刀を像に変えようとした。
彼は【刀】を悪魔の道具とみなしていたらしく、【刀】の製造を禁止し製造技術を弟子などに教えることを禁じた。
さらには【刀】製造に関する書物の焚書を命じ、これらの禁を破る者には死罪をもって対応した。
ワリバーヤ刀の製法のほとんどが現在に残ってない理由には、刀職人の間の秘密主義もさることながら、この王の徹底した政策によるところが大きい。
【刀】そのものはそれまでにも大量に作られ、また多くの愛好者が国内外にいたため現存するものも多いが、それでも現代の多くの刀剣ファンにとって彼は呪詛レストロオセに匹敵する大悪魔である。
彼はゲヘナに対しても寛容な政策をとった有徳の君主ではあるが、ワリバーヤ国内に混乱を招き他国に付け入る隙を与えた暗君でもある。
そうでなくとも【刀】という重要な兵器を失わせた事はこの国の滅亡を早めた一因であることは否めない。
後代の歴史家のなかには彼はゲヘナの魔術のせいで狂ってしまったとする者もいる。
このような見解はブラーサーム在世中にもあったようで、彼が死に弟のアルセスバハル三世が即位すると、ゲヘナへの弾圧はより過激な形で再開された。

融月社刊『世界の君主たち』)

巨像の噂

その権力者が集めた刀は、その国で信仰されていた宗教の聖者の巨大な像を作るのに使われたという。
家の繁栄と平和を願って建立された聖像であったが、聖者の巨像が収められた寺院では怪奇現象や僧侶の不幸が後を絶たなかったという。

ブラーサーム王の時代に起こった惨事

まず一つ目、【刀匠の館】放火事件・・・これにより禁を破っていない刀匠の多くまでもが死亡した。
犯人はわかっていないが、「王自身が密かに命じた」や「刀が再び作られるのを恐れた外国が行った」等、諸説ある。
二つ目、【ヘレゼクシュかぜ】の蔓延・・・5年間にわたりヘレゼクシュ一帯の住民を苦しめ、十万人以上の死者を出した。
ブラーサーム王の死とともに沈静化する。「王の乱心」と同様にゲヘナの魔術によるものとされた。

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