ゆらぎの神話百科事典

地獄に名をはせる九群の騎士達のひとつ。ツクモの異名を持つ。
悪魔としてでなく異獣や妖怪として分類されることが多い。
「大地の中心」とは地球の中心核を指し、これを保全するのが彼らの仕事である。
そのため、各々が大地（地球）に属する生命がもつ形態や能力の一部を模倣している。
一説には地球という星そのものから大地の子らの能力を与えられたのだという。

ツクモの誰かを喚起するなら、その騎士が担当している仕事を
成し遂げられるだけの人材をかわりに地獄に送らなければならないという。
一人二人ではきかず、何十何百人と送られることも。
騎士を地獄に送り返すまで、彼らは地上に戻ることはできない。
地球の中心核の保全は、かなり気をつかう仕事であり、また重労働であるので
過酷な働き先でつぶれてしまう者も少なくないという。

また、メンバーの多くを一気に喚起すると、それが仇となって
核の保全がおろそかとなり、地球全体に悪影響が出る恐れがあるという。
大魔術師ディルノラフもまたその危険を説いた人物の一人だが、
彼の場合、あまり聞き入れてもらえなかったようである。

九十九騎はそれぞれ十一騎から構成される九つの小グループに分かれており、各グループを『十一人長』と呼ばれる騎士が統率している。

元は古代ジャッフハリムの騎士階級の人々だとする説がある。
（ただしレストロオセよりもずっと前の時代）

はじまりの十一人の他は死の地霊により地底につながれた。

ある書物によれば彼らは「地球が殺された時に代わりに命を失う」べく定められているともいう。

カルダフ宮?（後のトゥルサ）の大魔王ハズラッカーグが悪魔召喚を行っていた頃、すでに「大地の中心の九十九騎士」の人数は70人を切っていたとされる。
第一次大陸戦争でグループとしては消滅。