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文化 思想 運動?

全世界の全種族・全民族に「一つの良心・良識のフォーマット」を与える運動。
また「万民同士が友になれるように一定の思考を導入する」という啓蒙思想でもある。

これは宗教や文化の違いをなくすというような意味ではないが、自宗教、自文化を至上とする価値観は抑制されることが前提となっている。
信仰・信条の自由を侵害する事、自分の宗教・文化を理由に他者の権利を縛ろうとする事を、人権への抑圧とみなす。
しかし、こうした抑圧でない範囲においては、その慣習を最大限に尊重することが謳われている。
この思想は、しばしば「最大公約数的な多様性」と評される。

万民友和は万「人」友和ではない。

個人同士の場合、友になれない対象が存在するのは仕方ない事であり、それは解消できない、と万民友和思想は説く。
しかし、「民」同士なら可能である。「民」とは種族、宗教、国籍などの共通項ごとの「単位」であり、「入れ物」「枠」であり、それ自体は人格を持たないからこそ「友和」が成り立つとされる。

また、ここでの友和とは、例えばある属性の相手に物を売らない、といった不平等・差別的取り扱いをしない事を指す。
「民」に属するそれぞれの「人(ないし知的生命体)」の場合、行動上では出来ても、内面ではいやがる事もありえる。
しかし「民」はそうではない。「民」は概念であり、悪感情など抱きようがない。
そして「人」の「心」に相当する「法」「道徳」は、悪感情を記さなくても機能するのだ。

「法」「道徳」から「不善・不平等」が取り除かれ、「善・平等」なる規範を盛り込まれ、それが運用されるなら、それは「民」同士の友和が成立していることになる。少なくとも、目指されている事になる。
これが「万民友和」思想のおおまかな理屈である。

万民友和は、「現代」における優勢思想体系であり、『全世界英雄協会』などの国際的組織もこれを支持している。

しかし反対の声も根強く、シン=グロークスが全世界英雄会長を担った時代には
世界各地で宗教の根本主義、ナショナリズムを根にした反対運動が表面化していった。

また、この思想は「同性結婚と人工妊娠中絶の権利」を擁護する思想と、セットで運用されてもいる。
「同性結婚と人工妊娠中絶」は、少数派の文化・宗教の信奉者の中には、嫌悪するものが多い。
だが、普段は少数派の権利・自由を擁護する万民友和支持者であっても、彼等の要求を呑むことはない。
万民友和支持者は「同性婚や中絶等の権利」を擁護する主張を取り下げるようなことは、絶対にないのである。

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