クラエソの日記(三原則) //ヘンリエッタ,リコ,トリエラ,クラエス,アンジェリカ,ジョゼ,ジャン,ヒルシャー,マルコー
 //クラエソの日記作者さん// // ,Vignette/,Humor /10134Byte/ Text// 2004-05-25



クラエソの日記(三原則)


【○/×】  今日は担当官と義体全員でミーティングの日だ、



ジャン 「ではミーティングをはじめる前に義体三原則、

     斉唱初め!!」



「第一条 義体は担当官に危害を加えてはならない。

     また何も手を下さずに担当官が危害を受けるの

     を黙視していてはならない。」



 第二条 義体は担当官の命令に従わなくてはならな

     い。ただし第一条に反する命令はこの限りで

     はない。」

     

 第三条 義体は自らの存在を護(まも)らなくて

     はならない。ただし、それは第一条,第二条

     に違反しない場合に限る。」



ジャン  「これはだ、お前達義体が少しでも人間らしく

      担当官と上手くやっていけるようにと思って

      私が考えた訓示だ、」

クラエソ  (何かで見たような・・・・何だっけ?)

     「ではもう一度言ってみよう、

      第一条、ロボ・・・・いや間違えた」

【○/×】  ヘンリエッタは正直な娘だ

      エッタ 「日記に書くことが見つからないの」

      と夜中にヘンリエッタがトリエラに助けを求めると。

      トリエラ「「夜遅く優しいトリエラ姉さんが日記書きに付き

           合ってくれた」、こういうなんでもない日常も大

           切だよ」」

      エッタの頭越しにちらりと日記を覗いてみる。



      「「【○/×】夜遅く優しいトリエラ姉さんが日記書きに付き

       合ってくれた」、とトリエラに書くように言われた。」



【○/×】  ヘンリエッタがべそをかきながらトリエラと私の部屋に駆け込ん

       できた。

       ジョゼさんが不在の間に部屋に忍び込んで嬉々として悶えていたら、

       知らない女の名前が入った万華鏡を見つけて不安になったらしい。

       とりあえず誤解は解けたが、エッタはまだ不安顔だ。

       クラエソ (トリエラ!!)

       トリエラ (何よ?)

       クラエソ (エッタが出て行った後に部屋で見たこと話しちゃ駄目よ)

       トリエラ (わかってるわよ)

       言えない、エッタには言えない。

       まさかエッタと入れ違いに窓から入ってきたジョゼさんがエッタの

       ベッドで悶えていたなんて。

【○/×】  深夜、紅茶を飲みながら日記を書いていると、

       トリエラが息も荒くベッドでうなされていた。

       トリエラ 「うーん・・・ヒルシャーさん・・許して・・ダメ・・

             ・・私にはまだ早いです・・」

       ・・・何の夢?。

       トリエラ 「私まだ13歳なんですよ・・クラエスも・・

             ヘンリエッタだってまだなのに・・・」

       枕の上で悩ましげにいやいやをするトリエラ。

       トリエラ 「そんな顔をしても無理です・・・一度にこんなに

             長いの・・・私、壊れちゃいそう・・・」

       どきどきしながら聞いていると、声は一際甲高くなって、果てた。

       トリエラ 「ダメ!ヒルシャーさん・・・そんないっぺんには無理よ

             ・・いやぁ・・・・微分方程式なんてイヤぁぁっ!!」





【○/×】  エッタ  「私の宝物を三つ発表します!」

       出てきたのは、きれいに折りたたまれた洒落た包装紙。

       エッタ  「まず一つ目、初めてのジョゼさんからのプレゼント

             の包装紙!!大事にアイロンがけしてあります」

       トリエラ 「大事にしてるんだね、ピッシリ皺が伸ばされてる」

       エッタ  「二つ目、初めてジョゼさんと行ったシチリア島の写真

             勿論毎日アイロンがけは忘れません!」

       クラエソ 「え?」

       エッタ  「そして最後の三つ目は!!ジャーン」

       なにやら名詞サイズの黒い紙を取り出した

       トリエラ 「何? その焦げたような紙は」

       エッタ  「初めてジョゼさんと行ったレストランのレシート」

       少し悲しげに目を細めるエッタ

       エッタ  「感熱紙にアイロンかけたら黒くなっちゃった」

       アライグマかあなたは

【○/×】  トリエラがナポリから帰るなり、たそがれる。

      「ヒルシャーがね、「胸に詰め物をしたら警官に見える」ってさ」

      クラエス 「あら?、・・」

      トリエラ 「胸に詰め物をしたら・・か・・・フウ」

      トリエラは脱力しながらベッドに潜り込んでしまった

      わかる、私にもわかる、同じ女子として男の鈍感さに対する

      トリエラの悔しさが手に取るようにわかる。

      クラエス 「ねえ?トリエラ」

      トリエラ 「何?」

      クラエス 「こちらのもう少し大きめの詰め物に代えてみる?」

      トリエラ 「・・・・うん、Eカップぐらいのをお願い」





【○/×】  クラエソ「泣きたくても泣けない、そんな時ありますか?

            私は今、そういう気分です」

       ジャン  「ああ、」

       クラエソ「あの・・良かったら話してくれませんか?

       ジャン 「いつもだ」

       クラエソ「いつも?」       

       ジャン 「愛する可愛い弟が、年端もいかない小娘にたぶらかされていく、

            ここに来てから私は本当は泣きっ放しなのだ!」」

【○/×】   今日の座学はマルコー先生、アンジェが入院中だからか少し不機嫌に見える。

       マルコー「問題をよく聞いてから答えるように、手元の拳銃が残弾10発の

            状態で20人のイタリア人テロリストと路地裏で鉢合わせしました

            お前らに最低限求められる腕で一番効率よく相手に命中させると、

            残りは何人でしょうか?」さあ答えろ」

       トリエラ「跳弾を利用して・・残りは5人くらい?」

       マルコー 「違う!、グランド5周」

       エッタ  「のこりは何人?・・・あ、そっか・・イタリア人!」

       クラエソ (そこでボケますか!ヘンリエッタ!?)

       マルコー  「間違いでは無いが外れ!グランド5周」

       グランドを見てそわそわするリコ

       マルコー  「リコはどうだ?」

       リコ   「・・・・死人?」

       クラエソ (ちょっと!、もう少し考えなさいよリコ)

       マルコー 「よし、合格!」

       クラエソ (合格なの?!)

       マルコー 「全滅させて当然だ、えー、次は・・」

       リコ   「ワクワク・・ソワソワ」

       マルコー 「ご褒美だ、グランド5周」

       リコ   「いってきまあす」  

       リコの足音が遠のく講義室で、マルコーさんは何かを言いたそうに

       押し黙る。

       マルコー 「・・・・・」

       クラエソ 「・・・・行ってきます」

       マルコー 「うむ、良くわかったな」

   

   

   おわり

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