対決 de 公社 //ジョゼ,ジャン,ヒルシャー,マルコー,アマデオ,オリガ,ジョルジョ,フェッロ,プリシッラ,
  //名無しさん@専用色 //対決 de 公社// Snippet/,Humor /6269Byte/Text //2006-04-02


対決 de 公社



-- 対決 de 公社 -----


 今日は水曜日、作戦部二課の全体会議が行われる日です。担当官が集まって、日頃の訓練や

今後の作戦、義体の様子について議論をしています。



 そんな中、先程から一人席をはずしていたフェッロが、会議室に戻ってきました。

いつも冷静なフェッロですが、どうしたのでしょうか。すごく難しい表情をしています。





フェッロ 「あのーー、課長、それとジャンさん、ちょっとお話しがあるんですが……」

課長   「会議中だぞ、後にしてくれ。それともなんだ? 重要な報告か?」

フェッロ 「え〜〜、重要な気が……する様なしない様な、何とも微妙なんですけど……」

ジャン  「……えらく歯切れが悪いな。何事だ?構わんから言ってみろ」

フェッロ 「はあ…。えーっと、あのですね、先程、国内で同時多発テロがありまして、それで……」

課員一同「なにぃぃっ!!??」



 色めきたつ担当官達、イタリア人は本当に血の流れる事件が大好きです。



課長   「フェッロ、詳しく説明しろ」

フェッロ 「え?今ですか? いや、いいですよ、会議中ですし……」

ジョゼ  「何を言っているんだフェッロ。こういう時は初動が一番大切だろう?」

ヒルシャ 「そうですよ。対テロ戦こそ公社の出番じゃないですか」

ジャン  「ふむ、二課の実績の積み上げにはいい機会だな……」



アマデオ「なあジョルジョ、今回は俺たちにも出番があるかもな!!」

ジョルジ「ああ、オレ達いつもカッコ悪い役だもんな。たまには撃ったり撃たれたりしないと」

マルコー「……や、撃たれるのはまずいんじゃないか? ジョルジョ」

 あまりの盛り上がりっぷりに、フェッロは否応ながらも状況を説明する事になってしまいました。



フェッロ 「えーっと、それじゃあ説明させてもらいます。……本日午前8時半過ぎにですね、

      ローマ、ミラノ、ナポリ、トリノ、ボローニャの五つの都市において……」



オリガ  「…において?」

ヒルシャ 「…何が起きたんです?」

アルフォ 「……飛行機が墜落したか?」

アマデオ 「……それとも自動車爆弾か?」

ジョルジ 「いやいや、最近の流行はウィルスだろ」

プリシッ 「ひょっとして宇宙人の襲来だったりしてー〜〜」



フェッロ 「……幼稚園バスがさらわれました」

課員一同「はぁ? よおちえんばすが、さらわれたぁ?」





 呆気にとられた課員を横目に、フェッロが説明を続けます。



フェッロ 「え〜〜、占拠された幼稚園バスは合計5台、いずれも4歳から6歳までの園児たちが、

      合計で50人ほど乗っているという事ですが、まだ詳細は不明です」



ジャン  「ふむ。……で、奴らの要求は一体なんだ?」



ジャン  「……身代金か?」

ヒルシャ 「……政治犯の釈放?」

ジョゼ  「……イラクからの撤退?」



フェッロ 「え〜とですね、自分たちの世界征服を、イタリア政府が支援する事なんだそうですが……」

課員一同「……………」



課長   「どこのテロリストだ?そんな馬鹿げた要求をするのは。犯行声明は?」

フェッロ 「……はぁ、犯行声明も一応出ています。テロを起こしたのは、“秘密結社ショッカー団”

      とかいう組織だそうです。私は初耳なんですけど、ローマ支局のエンツォさんが詳しい

      みたいですね。電話の向こうで嬉々として説明してくれましたから……」

課員一同「マニアかよ……(ノД`)」

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