社会福祉公社技術部保管庫

蛭鳥噺‐２ //ヘンリエッタ,トリエラ,クラエス,ヒルシャー,
　// 参〇九 //萌死小劇場 //Vignette/,Romance/ 6201Byte/Text// 2003-10-20



　　　　□□□ＧunslingerＧirl 〜ｶﾞﾝｽﾘﾝｶﾞｰｶﾞｰﾙ〜　萌死小劇場■■■

　　　　　　　　　　　　　　蛭鳥噺−２



【鳥】で･･･壁に向かって何言ってたか、ヘンリエッタの地獄耳『ヘンリイアー』で聞けた？

【辺】うん．『どうせ僕は情熱や官能の赤ワインなんか一滴も穫れないドイツ人なんだ』



　クラエス、本を読むのを止め、ベットの下を伺う



【鳥】〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!　んじゃアマデオさんやプリシッラさんの血管には

　　　オリーブオイルでも流れてるってのぉぉぉ！？ でぇ〜〜〜〜ほかにぃ？

【辺】･･･あのね、『冷害で豊作になるようなへそ曲がり作物のジャガイモを食べるのに

　　　ナイフを使わないなんてヒネクレたマナーを勝手に作って喜んでいるようなネクラで

　　　ヲタクなドイツ人なんかトリエラは嫌いなんだ．しくしく･･･』だって･･･



【倉】============　(^Ｏ^)　→クラエス、枕に顔を押しつけて隠し笑いで大笑い．



【鳥】〜〜〜〜〜〜〜!! 判った!! ちょっとヒルシャーをドっ突いて来る!!

【辺】えっ!! ダメだようトリエラ〜〜〜!!

【鳥】あのネクラのイモ男、地中から引きずり出して叩いておかないと図に乗るわ!!

【辺】なんでぇ〜〜〜!? フラテッロ同志、仲良くしなきゃ!! トリエラ〜〜〜!!

【倉】ゲホゲホ･･･ううん･･･



　エッタちんが振り向くとクラエスが「いいから放って置きなさい」のハンドサイン．

　バタン･･･ドアが閉まり、廊下から「まったくもう!!どっちが『担当官』なのよ!!」と

トリエラの遠くなって行く独り言･･･



【辺】ねえクラエス、どうしてあの二人、ああして仲が悪いのかなぁ･･･？

【倉】･･･そうかしら。

【辺】え･･･？

【倉】普通の兄妹は兄がダメ人間だと妹がしっかりして、ああやって暮らしてるわよ．

【辺】でもぉ･･･何か変だよう･･･

【倉】幸せなおチビちゃん･･･普通の妹はジョゼさんに嫌われてもシクシク泣かないよ。

【辺】でも･･･ジョゼさんと別れたら、私、本当に生きていけないよ･･･

【倉】ヘンリエッタ･･･貴方達の場合、むしろ「夫婦」だよ･･･それはまたそれで･････



　　　　　　　　　　　　　　　　　　＊＊＊



　オフィス･･･ヒルシャーは報告書作りの残業中･･･



【鳥】甘みの強い白ワインも良いと思いますよ･･･私は．

【蛭】!!･･･トリエラか･･･

【鳥】残業で報告書とは･･･イモ食べるのにナイフ使わない人の気苦労ですねぇ．

【蛭】･･･イタリア人だってする人はするだろう･･･何をしに来た!?

【鳥】肩組んで歌わないとビールも飲めないドイツ人が翻訳で困ってないかと･･･

【蛭】〜〜〜〜〜!! 間に合ってる!!

【鳥】ヒルシャーさん、ヘンリエッタみたいに緒の落ち着いてない娘の近くで

　　　ボヤく時は気をつけてください．

【蛭】!!　･･･そ、そう言えばトリエラ、ジャガイモの話･･･なぜ･･･

【鳥】ヘンリエッタの地獄耳で筒抜けです．ただでさえ不安の多い娘たちです．

　　　イモの話ぐらいで良かったと思ってください．フォローして置きました．

【蛭】･･･悪かった、あの娘達の面倒を見てくれて、いつも助かる．

【鳥】ま、そういう事で私はこの辺で･････････あぁ!!そだ､この間の座学の話･･･

【蛭】･･･何だ？マグデブルグの半球の話か？

【鳥】今度、担当官と見に行きたいな〜って独り言を言ってみました．じゃ･･･

【蛭】･･･････(ちょっと口元が緩むヒルシャー)



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　Ｆｉｎ