無題(リコにデレるジャン) //ジャン、リコ
          // ID:mTxDfVX7P// General //2011/07/30




傷はぎりぎり急所を外れ、ジャンは一命を取りとめた。
意識が戻るのは早くて明日だと言われたが、
リコは病室のジャンの傍から離れなかった
「リコ・・」
ジャンがうなされるように呟いた。
「はい。」
ジャンはうっすらと目を開けて、辛うじて動く左手をリコに差し向けた。
リコはその大きくて暖かい手を両手で包む。
「いい、仕事だったぞ。」
「はい。」
リコはジャンを真っ直ぐ見つめるが、溢れ出る涙が頬からこぼれ落ちる。
「リコ・・・」
「はい。」
「俺のそばから、離れるなよ。」
「・・はい・・」
リコはジャンの手を頬に当て、静かに泣いた。
嬉しくて、たまらなくて、泣いた。





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