無題(義体強化策) //ヘンリエッタ,ジョゼ,ジャン,ヒルシャー,マルコー,ロレンツォ,
 //補完屋 // //Crossover,/Vignette,/Humor /10089Byte/ Text //2004-07-19



無題(義体強化策)
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課長  「さて、今日の議題は義体の強化策についてだが・・皆も知って

      の通り、先日トリエラが格闘戦において敗北した。これは2課

      の運用上、存続に関わる問題だ。早急に対策を練らなければ

      ならない。」

マルコー「しかし、強化策というなら既にクラエスで試験しているわけ

      だし、他に何かあるのか?」

課長  「うむ、それについてだが・・」

     バンッ!!

義体技師「こんなこともあろうかとっ!私に秘策がございます。」

課長  「ああっ、今日は彼の提案について検討しようと思うのだが」

ジャン 「高性能な新パーツが開発されたとでも?」

義体技師「いえっ、確かに新パーツにつきましては、私がクラエスたん

      の肉体をいろいろといじくり回して(;´Д`)ハァハァ・・

      もとい、試験しておりますが、今回の案とは根本的に違いま

      す。」

ジョゼ山「どう違うと?」

義体技師「今までの開発がハードであるとすれば、今回のはOSのバー

       ジョンアップに近いものです。義体達のメンタル面を強化

       することによって、彼女達の潜在能力を今まで以上に引き

       出します。」

昼シャー「まさか、これまで以上の条件付けを!」

義体技師「いえ。今回の案の画期的な点は、条件付けを必要としません。

      代わりのデメリットとしては、今のところ個々の義体の適正

       に大きく左右される点です。」

昼シャー「そ、そうか条件付けの強化でないのなら・・」

マルコー「うむ、試してみるのも良いかな。誰を使うのだ?」

義体技師「それに関しては定期健診の中で測定を行い、一番資質のある

      者になる予定です。」

ジャン 「何事もデータの蓄積だ。次の作戦で早速試すべきだな。」




ジャン 「今回の標的は、五共和国派の手足となっている末端組織の

     アジトだ。人数もそれほどでもなく重武装もなさそうなので、

     このあたりが手頃だと思うが、問題ないかな?」

義体技師「正直物足りない位ですが、まあよいでしょう。」

ジョゼ山「ところで、本当にヘンリエッタが一番の適正者だったの

     ですか?」

義体技師「無論です。全員を測定したところ彼女の測定値のみが異常に

      高い数値を弾き出しました。その数値からの予測では今回の

      作戦の成功は、疑いようがありません。」

ジョゼ山「そ、そうか・・」

義体技師「ヘンリエッタ、用意は出来たかい?」

エッタ 「はい。」

ジョゼ山「ヘ、ヘンリエッタ。どうしたんだ、その格好は?」

エッタ 「えっ、似合いませんか?」

マルコー「何故、ドレス姿なんだ?」

義体技師「まあ、お疑いになるのも無理はありません。これらにも理由

       はありますが、後になれば語らずともわかる筈です。」

ジャン 「そろそろ、時間だが。」

ジョゼ山「ヘンリエッタ。気をつけて行っておいで。」

エッタ 「はい、ジョゼさん。」

義体技師「ふふふっ・・」

昼シャー「しかし、建物内に入ったら様子はわかりませんね。」

義体技師「ふっ、そうはなりませんよ。」

マルコー「なんだ、そのCDラジカセは?」

義体技師「そろそろいいかな。よしっ、ヤンマーニ時空発生装置作動!」

      ポチッ!〜♪

ジョゼ山「馬鹿な!敵に気づかれるぞ!」

義体技師「問題ありません。」

ジャン 「見ろ!何人か出てきたぞ。」



敵A   「何か変な音楽か何か、聞こえてこなかったか・・ん、なんだ

      お前は?」

敵B   「なんだ、ガキじゃないか?何してんだ、こんなところで。」



ジョゼ山「ヘンリエッタ!」

義体技師「大丈夫だから、まだ隠れていて下さい。ほら、効果が出始めて

       いるようですよ。」



      バンバンバン!

敵A   「ぐはっ!」

敵B   「なっ!」



ジャン 「一瞬で3人を!凄まじい反応速度だ。」

マルコー「だが、これで中の敵も出てくるぞ!」



敵C   「なんだ、今の銃声は?」

敵D   「こっちだ!」

昼シャー「いけない、囲まれてしまっている。」

ジャン 「建物の陰から狙っているのも入れると、10人以上はいそうだな」

ジョゼ山「とにかく、援護を!」

義体技師「ご冗談を、これからが本番です。ご覧下さい。」

ジョゼ山「・・ヘンリエッタ、何故目をつぶっているんだ。」

昼シャー「それに気のせいか、脱力状態のようだが・・」

義体技師「それこそが能力が開放されている証です。」



敵C   「キサマハダレダ!」

敵D   「構わん、撃てっー!!」

      ババババババッ!

担当官一同「なにっー!!」





ジョゼ山「跳、跳んだ!!」



      バンバンバン!

敵E   「どこから?」

敵F   「正面、上です!」

      バンバンバン!

敵E   「うぉっ!?」

敵F   「ぅっぐぉ!」



ジャン 「空中で、あれだけの銃弾を避けながら・・」

マルコー「しかも、目をつぶって避けているのに、かすりもしてないぞ!」

昼シャー「なんと、華麗な・・」

敵G   「この距離で……撃て! 撃たんか!」

      ババババババッ! ババババババッ!



      バンバンバン!

ジャン 「なにっ!振り返りもせずに背後の敵を・・」

マルコー「馬鹿な!後ろが見えてるとでも言うのか!」



     「なんと、何者だ!」

     バン! 「ぶぁっ!」

     ドン! ドォン!

     「ぐっ!」 

     「やったか?」

     バン! 「うぁっ!」



ヤンマーニヤンマーニヤンマーニヤーイヤ

ヤンマーニヤンマーニヤンマーニヤーイヤ





担当官一同「・・・・・・・・・・・」

義体技師「ふっ、どうやらカタがついたようですな。やはり、少々物足り

      なかったようですが。」

ジャン 「まさか・・ここまでとは・・」

義体技師「御覧下さい!あのヘンリエッタの雄姿を!」

      _

    ,´ ,   ヽ、

    i ノノノ)ハノ)

ー=y;ノ从 ゚ ‐゚ ノリ

    \| y |\;y=‐

    /   \

  /


/



ジョゼ山「……セクシィ……」

後日



義体技師「お呼びだそうで。いよいよ、本格稼動が決定しましたか?」

課長  「いや、その逆だ。あの案は全面中止になったよ。」

義体技師「な、なぜですか!?」

課長  「担当官が皆寝込んでしまうような策を、用いることは出来ない!

      あの日以来、皆何かにうなされ続けているんだぞ。」



昼シャー「ううっー・・ヤンマーニ・・」

ジャン 「・・なんと、オサレでセクシィか・・」



義体技師「心配いりません。いずれ順応してゆきます。」

課長  「条件付けは義体だけで充分だ。連れて行け!」

部下A  「はっ!」

義体技師「あのオサレポーズの素晴らしさを理解してないのですかーー!!

      課長ーー!!」

課長  「ふー。やれやれ。後はあいつらの回復を待つだけだな。」





だが課長は知らない。担当官の不在中、義体棟では夜な夜なヤンマーニ祭り

が開かれていることを・・



ヤンマーニヤンマーニヤンマーニヤーイヤ

ヤンマーニヤンマーニヤンマーニヤーイヤ



                                       Fin

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