病気だらけの人類を救うのはもはや「いちょう」しかないと思われる。

基本知識

歴史

恐竜が地球上に吼え、浅い海や霧のかかった沼地が諸大陸を覆っていた頃にいちょうはすでに東西両半球の風景の中で点景となっていた。枝が短く淡色で扇に似た二裂葉の葉をつけた落葉性のいちょうの樹は、人口の本当に少なかった2億年前の中生代にも家々に植えられていた。(A:24頁)

いちょうが地球に生まれたのは、今から約2億5000万年前といわれています。そのときから現在まで、絶えることなく、種は脈々と続いてきたのです。その結果、いちょうは現在、世界に存在する植物の中で最も古く、最も歴史のある植物なのです。(B:31頁)

イチョウは2億8000年前にシダ類の進化によって誕生して以来、地殻大変動の古生代や恐竜やアンモナイトの中生代、そして、哺乳類(人類など)が登場する新生代へと生き抜いてきたのである(D:56頁)

かつて世界各地で繁栄していたいちょうも氷河期などの苛酷な環境によって、恐竜ともども、ほとんどが絶滅してしまったのです。ところが、です。わずか1種ではあるのですがいちょうは生き残りました。場所は中国。(B:32頁)

植物としてのいちょう

いちょうは植物学的にいえば、「イチョウ科いちょう」という一科一属一種の単独種の裸子植物です。落葉植物で高さ30メートルにも達する成長をみせ、秋には黄金色にひと際美しく変容します。(略)イチョウは植物でありながら雌雄の別があり、精虫によって生殖します。(「イチョウ葉の効能」大山武司著:ヘルス研究所)

中国での位置づけ

長い世紀にわたり中国では、いちょうを頭脳の強壮剤として利用してきただけではなく、喘息、気管支炎、ある種の寄生虫病の薬としても使ってきた。15,6世紀の中国の薬草の教科書には、いちょうの種である銀杏を炒って消化促進剤に使うとか、銀杏の皮を100日間植物油につけておいて肺結核の治療に使うといった使い方が書かれている。葉は煎じてお茶にして下痢止めにしたり、霜焼け、そばかす、ただれなどの皮膚トラブルのローションなどにした。(A:25頁)

GBEについて

西ドイツシュワーベ社のW・シュワーベ博士がいちょう葉から成分を抽出したものを作りました。これにはフラボノイドのグリコシドが24%、テルペン・ラクトンが6%含まれています。この24:6という比率がいちょう葉抽出物の標準処方となり、この処方によって抽出された成分はGBEとよばれています。

いちょう葉エキスの効能

  • 薬理 脳の低酸素体制を増大する抗貧血作用を持つ
  • 組織への作用 貧血・低酸素症に害された脳循環代謝を改善する。活性酸素やパフラジカルなどラジカルによる細胞損傷阻止の予防作用を持つ。細胞障害性の脳浮腫に対し、予防および治療作用を持つ
  • 脈管(血管、リンパ管など)障害における作用 脳、全身の血行を整える。低下した蝸牛の中の血行を向上する。能力障害による聴覚器官の損傷を軽減する。投与量に依存して抹消血行を向上する。静脈膜弾性を整える。神経伝達系に作用する。頭部の血行を上昇する。プロスタサイクリン合成を促進する。毛細血管透過性を安定化する。
  • 血液中の作用 溶血性障害を赤血球細胞膜の安定化による防護する。血小板粘着および凝集を阻止するトロンボキサン合成を阻止する。
  • 脈管代謝作用 全身および局所的脳血流を改善する。低酸素血症における注意力などを向上する。皮下組織および筋肉の血行を向上するとともに皮下組織の血行を改善する。
  • 脳作用と効果 脳血管障害の症状を減少する。知的能力を向上し、苦痛を和らげる。脳機能と質を向上する。知的能力が向上する。頭痛、頭重、めまい、耳鳴り、聴覚障害、言語障害、うつ状態、不平性向、あいまい状態、集中力、薄弱性、健忘症、疲労性が軽減する。急性および慢性の脳血行不全に対し、血管を拡張して効果をあげる。視力、眼底、視野を改善する。たちくらみを改善する。聴覚および平衡感覚を改善する。
  • 末梢作用と効果 末梢動脈血行不良を改善する。脈管のバイパスを開く。歩行筋の疼痛を明瞭に除去する。糖尿病の脈管障害の血行不全を明らかに改善する。(C:81頁)

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