◎ 2019年12月31日(火)「「オレの話は長い」評」
・ 畏友・阿部嘉昭の電話インタビュー記事。
・ このドラマは私も毎回楽しみだった。生田斗真「オレの話は長い」を映画評論家が絶賛、ホームドラマの名作“小津作品”との共通点

https://www.dailyshincho.jp/article/2019/12261210/...

【2019年12月31日記】

2019年12月25日(水)「Actu-Re-ality」
・ 「現実性」の英訳は、一般に"actuality"か"reality"が使われるでしょうが、拙著『現実性の問題』の英訳は、造語を使ってThe Problem of Actu-Re-ality にしようと思っています。
・ "Actu-Re-ality"という造語の含意については、「あとがき」に書くつもりです。
・ "Actu-Re-ality"という造語の奇妙さ・齟齬感を、表紙のデザインとしても、生かしたい。
【2019年12月25日記】
・ Actualism でもRealismでもなく、どちらでもあるものとしての"Actu-Re-alism"と言ってもいい。
【2019年12月26日追記】。
・ actuality とrealityの語義布置変換みたいな話になってきて、「あとがき」らしくなくなったので、「追記とあとがき ーActu-Re-ality」に変更。
【2019年12月28日】
・ 年内に、『現実性の問題』(筑摩書房)の「追記とあとがき ─Actu-Re-alityについて」を書き終えた。
【2019年12月29日記】
・ 「追記とあとがき ─Actu-Re-alityについて」を、上野修氏のアドバイスも活かしながら修正加筆していたら、6000字を越えた。大島保彦氏からは「追記といえない大作」と言われ、ゼミ生の一人からは、「ゴール後の失速が感じられず、まだ走っている感じ」と言われた。
・ ActualityとRealityの「語義布置変換」を経て、Actu-Re-alityという造語へ。


【2019年12月30日記】

◎ 2019年12月19日(木)「上野修さんからのコメント」
・ 上野修さんに、『現実性の問題』(筑摩書房)「おわりに 現実性こそ神である」を読んでもらった。
・ 「行くところまで行った、という感じですね」「山大時代、入不二さんと私は同じ問題に互いに反対側から掘り進んでいるのではないか、と言ったことがあるの思い出しました」「アンセルムスが噛んでいるので「神」が出てきてもそう違和感はないと思います」「現実性はこれ性としてもあらわれるというところ、特に面白いと思いました」とコメントをもらった。
・ それに関連して、スピノザの「res singularis」を、類概念との関連がまったくない個物(というより特異性・このもの性)として読むという話も。

【2019年12月19日記】

2019年12月16日(月) 「モニター的読者のコメント」

・『現実性の問題』(筑摩書房)の「おわりに」原稿への(モニター的)読者二人のコメント。

>「特に終盤の、人称的、様相的、時制的局面での現実性の二重性を畳み掛けるように展開し、最後に「一全多」と締めくくるところに痺れました。」
>「最後に畳み掛けるように現実性という神を色々な局面に見出していくところは圧巻でした。」

・共通性あるコメント。
【2019年12月16日記】

2019年12月13日(金)「忘年会」
・ 祐天寺のクレモンティーヌビスにて、編集者二人と一緒に忘年会。その後、担当編集者と二人で中目黒に移動して、地下のバーにて夜中の1時過ぎまで喋り尽くす。
・ (まだ私たち2人しか全貌を知らない)脱稿した『現実性の問題』(筑摩書房)を肴に、ああだこうだ言い合う至福の時。
・ 『現実性の問題』(筑摩書房)は、2020年4月末を予定しています。
【2019年12月14日記】

◎ 2019年12月7日(土) 「湘南大樹」
・ 「湘南高校歴史館」内に展示されている「湘南大樹」(卒業生の活躍を紹介したオブジェ)の一葉として、私の名前も掲載されている。
・ 湘南高校は、2021年に創立100周年を迎える。

【2019年12月7日記】

◎ 2019年12月6日(金)「時間学研究所二十周年」
・ 山口大学時間学研究所は来年度20周年を迎えるので、来年9月末完成を目標に、『時間学研究所二十年史(仮称)』の出版を決めたそうである。
・ 私も初期メンバーとして寄稿依頼を受けたので、「時間学研究所・草創期の思い出」と題した文章を書いて提出した。
【2019年12月6日記】

2019年11月30日(土) 「インタビュー記事」
・ 9月に「月刊 シルバー人材センター」から受けたインタビューが、公刊されました。巻頭4ページの記事です。
・ 「今回は、青山学院大学教授として教鞭を執る一方、五十一歳からレスリングを始めて、六十歳を超えた今も現役で競技を続ける入不二基義氏です」と紹介されています。
 
【2019年11月30日記】

2019年11月25日(月)
・ 『現実性の問題』(筑摩書房)の「現実性という神」の項では、"hen kai pan"と「n位一体」を合わせて、"hen kai pan kai polu"(一全多)を言うことになった。
【2019年11月25日記】

◎ 2019年11月18日(月) 「終章執筆中」
・ 『現実性の問題』(筑摩書房、2020年刊行予定)の終章「現実性こそ神である」を執筆中。

終章 現実性こそ神である
1 アンセルムス体験
2 思考と存在と現実性
3 三者関係と現実性
4 VRと神

・ 終章は、「はじめに」に対応した軽めの最後部にするつもりで書いています。とはいえ、現実性が神のポジションに来ますから、なかなかにスキャンダラスとも言えます。高校時代にアンセルムスを読んだときの話から始めて、アンセルムスの「神」について考えます。
・ 4「VRと神」は、基準をクリアできるほどの水準にはならなかったので却下。「自己内査読」だな。

・ 結局こうなるかな。「はじめに」に対応させて、(終章ではなく)「おわりに」に戻す。

おわりに 現実性こそ神である
1 アンセルムス体験
2 思考と存在と現実性
3 三者関係と現実性
4 現実性という神

【2019年11月18日記、19日追記、20日追記】

◎ 2019年11月17日(日) 「英訳バージョン」
・ 年内に、英訳したバージョンもアップされます。

「哲学の練習をしよう」 | 世界を読み解くコラム | 青山学院大学 | AGUリサーチ

・哲学ってなんだ?
・哲学は何の役に立つのか?
・哲学とレスリング

という三本柱のエッセイです。
【2019年11月17日記】

◎ 2019年11月11日(月) 「61歳」
・ 61歳になった本日も、『現実性の問題』(筑摩書房、2020年刊行予定)の執筆を続けている。
・ 今日は、誕生日に相応しく(?)、高校3年生のときの初体験(アンセルムス体験)について書いていた。
【2019年11月11日記】

◎ 2019年11月6日(水)「昨日の一文」

 この「自己抹消」は、「一つながりの時間」の中では、ただ無限に否定が繰り返されるだけで、「無」には近づかない。しかし、「転覆した(破れた)時間」においては、「以前と以後」「始めと終わり」が捻れて繋がろうとする中で、自己抹消が「無」へと接近する。「すべてを吸い込んで消した(という事実も吸い込んで消した)」という「終わり」は、何もまだ起こっていない「真の始め」に等しい。そして、何もまだ起こっていない「真の始め」は、何ももう起こらない「真の終わり」に等しい。すなわち、真の終わりこそ真の始めであり、真の始めこそ真の終わりである。この捻れた「始め=終わり」は、円環における「切れ目(ギャップ・ズレ)」すなわち「端的な無関係性」を含んだ一巡を表している。

【2019年11月7日記】

◎ 2019年11月1日(金)「江ノ島・鎌倉」
・ 何年ぶりだろう。高校3年間は「生活圏」だった江ノ島・鎌倉に妻とお出かけしてきた。
・ 江ノ島で出会った「ぶち猫」は、写真を撮ったら、ふり返ってくれた(うるせぇなぁと睨み返したきた)。


・ 江ノ島神社奥津の宮の「八方睨みの亀」がよかった。


・ 昼食は「丸だい仙水」にて、さざえ丼定食を食す。

・ 江ノ島から江ノ電で鎌倉へ向かう途中、長谷で降りて「御霊神社」に寄る。タブノキが立派。
動画

・ 高校時代の散歩コースを歩いて銭洗い弁天に向かうが、当時は気楽に散策していたコースを「遠く」感じてしまって、40年以上の時の経過(身体の衰え)を確認。すれ違う高校生の集団(修学旅行の自由行動?)は、跳んだり跳ねたり大声でお喋りしたり、エネルギーを惜しみなく発散しているし。
・ Starbucks鎌倉御成店のテラス席で休憩。

【2019年11月2日】

◎ 2019年10月27日(日) 「中立一元論(Neutral Monism)」
・『現実性の問題』(筑摩書房、2020年刊行予定)を書いていて、自分の考えを、ある種の「中立一元論」としてまとめることができることを確認した。そこで次のような註を加えた。


本書第7章註(25)において、私は「マイナス内包へと降りていくことで、物と心は通底する」という考え方を、中立一元論(Neutral Monism)の一種として述べた。その箇所では、潜在性の場(マイナス内包)を「一元」とする(物と心に関する)「中立一元論」であった。それに対して、ここでは、無内包の現実性という力を「一元」とする(矛盾的な相貌に関する)「中立一元論」である。そして、潜在性の場と現実性という力の両者は、「現実性はどこまでも潜在的であり、潜在性はどこまでも現実的である」(本書第2章参照)というメビウス的な関係にある。ということは、メタ的な中立一元論になっている。


・ 執筆中の本書は、原稿用紙600枚を超える大部になってきています。
・ 「それに対して、ここでは」の「ここ」とは、第8章「拡張された他者としての現実性」の註(13)。

・ こんな断片なのに興味を持ってくれる人がいることに、気をよくして、もう一言付け加えたくなった。
・ 二元論者が依拠するクオリアの内面性を徹底していくと、マイナス内包と無内包へと突き抜けることになって二元論そのものが壊れることになり、中立的一元論へ至る、という議論を本文では展開します。
・ 個人的には、『相対主義の極北』と『あるようにあり、なるようになる』を踏まえて、その先へと議論を展開できている「昂揚感」があります。

目次(仮)

はじめに─「[現実性の問題]」の始まり
離別と死別/同じか?違うか?/現実と可能

第1章 円環モデルによる概観
1 始発点
2 始発点と第一歩
3 更にもう一歩
4 反実仮想と可能性
5 展開――可能性から潜在性へ
6 現実性という力
7 論理・様相・時制
7-1 論理(同一律・排中律・矛盾律)
7-2 様相(可能性と潜在性)
7-3 時制(未来性と過去性)

第2章 現実性と潜在性
1 現実性について
2 潜在性について

第3章 事実性と様相の潰れと賭け
1 事実性と様相
1-1 否定と最小様相
1-2 事実性から現実性へ
1-3 ラッセル的拒否感の役割
2 様相の潰れと確率の潰れ
2-1 事実性と様相の潰れ
2-2 様相の潰れから確率の潰れへ
3 選択と賭けと祈り
3-1 選択と賭け
3-2 賭けと祈り
3-3 祈りと神

第4章 現実の現実性と時間の動性
1 現実の現実性について
2 時間の動性について

第5章 時間・様相・視点
1 三つのポイント
1-1 定まり
1-2 あらかじめ
1-3 必然と偶然
2 ベタな時間推移と無でさえない未来
2-1 ベタな時間推移
2-2 無でさえない未来
3 無視点性
4 様相の潰れから無様相へ
5 潜在性

第6章 無関係・力・これ性
1 「無でさえない未来」と「無関係性」
2 「忽然と湧いている今」と「無関係性」
3 「力」としての現実性
4 「このもの主義」を別様に考える
5 「現実性」と「存在物」

第7章 無内包・脱内包・マイナス内包
1 内包について
2 マイナス内包
3 無内包
4 マイナス内包と時間
5 無内包・脱内包とこれ性
6 クオリア問題の変容

第8章 拡張された他者としての現実性
1 「相貌」相対主義論の概要
2 「中立的な何か」という相貌
3 絶対主義の二重性
4 絶対主義という他者
5 動物という他者
6 存在論的忘却
7 「自由という相貌」のパラドクス

第9章 「無いのではなくて存在する」ではなく
1 「ある」追跡の道
2 「ない」追跡の道

おわりに─現実性こそ神

【2019年10月27日記】

◎ 2019年10月25日(金) 「梁塵の歌」
・ 今夜は、北村明子 Cross Transit project 『梁塵の歌』を観に行きます。

https://setagaya-pt.jp/cms-wp/wp-content/uploads/2...
https://setagaya-pt.jp/performances/ryoujinnouta20...

・ 三軒茶屋に異空間が出現したようだった。
・ 以前観た時よりも、格闘的コンタクト(ニアコンタクト)が、増えているような気がしたが。
・ 脱臼的であったり痙攣的であったりする身体や、仏像が動いているかのような時間の異なる身体、昆虫のような異種の身体・・・が混じり合っていた。
【2019年10月25日記】

2019年10月17日(木) 「ゼミ紹介文」
・ 来年度用のゼミ紹介冊子ができてきた。
・ 所属が心理学科なので、私以外は当然心理学のゼミ紹介文。私だけアウェイ。
・ その中にあって、ゼミ生が書いてくれた文章が、パンチも効いていてけっこういいなと思った。




【2019年10月17日記】

2019年10月11日(金)「故・川谷茂樹さんのコメント」

・ この感想は、故・川谷茂樹さんが伝えてくれたものだった。川谷さんのコメントを聞くのが、いつも楽しみだった。

◎ 2015年10月11日(日) 「或る感想」

・ 哲学関係の知人が聞かせてくれた拙著『ある、なる』への感想・コメントが、嬉しく的確なものだと思われたので、(差し支えない範囲で)その一部分である「自由」に関するところを、ここに引用しておきたい。

以下引用

・ 自由論も面白かったです。スピノザやニーチェに対抗して,「自由」や「自由意志」を一生懸命擁護する人たち(自由主義者?)があまり「自由」な感じがしない(どちらかというと「不自由」に映る)のはなぜだろうと思っていたのですが,自由から自由になれていないからなんですね(p.317)。

・ そう言えば,以前から,先生が書かれたものを読んだときの印象は一言で言えば,「自由」でした。なぜこんなに自由にものを考えられるのだろうとずっと思っていましたし,今回もその印象は同じです。先生の著作は,人間は思考によってどこまで自由になれるのかという飽くなき挑戦の賜物だと思います。そのためには,自らの「思考」に対する全幅の信頼が根底にあるはずです。私が信頼をおくことができるのも,自由を声高に論じ立てる人の硬直した思想ではなく,思索している人に実際に自由をもたらしている思索です。

・ それにしても「あるようにあり,なるようになる」って怖ろしい言葉ですね。あまりにも本当のこと過ぎて,到底日常で他人に向かって口にできないというか。アモラルの極致というか。人間の言葉ではないというか。「あーあ言っちゃった」という感じで,でも大好きです。こんなタイトルの本が平気で書店に並んでいること自体,シュールですよね。

引用終わり

・ 特にこの最後の「あるようにあり、なるようになる」という言葉への感じ方は、まさに私が感じで欲しいことがかなり正確に伝わっている気がして、励まされた。

【2019年10月11日記】

2019年9月27日(金)「現実性と矛盾」
ツイッターでのやり取りより

・ 星山隆也 @takayahoshiyama
一つお聞きしたいのですが、夢で起きる未経験の経験(現実に経験していない経験)というのは、現実性の現実に近いと言ってしまえるでしょうか??

・ 入不二 @irifuji
現実に経験していない経験を、現実に経験しているわけなので、「現実の現実性」という後者の「現実に」が強調していることを際立たせることもできると思います。

その上で(それと同時に)、この後者の現実性には、夢の経験かどうかなどの区分は、実は関係がないという理解が伴っていることにも、なります。ですから、その区別を使って強調的に言えるということと、実はその区別は無効でもあることが、矛盾的に一つに重なっているわけです。

・ 星山隆也 @takayahoshiyama
細かく説明していただきありがとうございました。理解が深まりながらも、入不二哲学の底のなさに呆然としています。
現実をありのまま感じられるように、言葉を使って脱出しないよう気にかけてみようと思います。
【2019年9月27日記】

2019年9月25日 「老年について」
・ 「シルバー人材センター」からのインタビューを、研究室で一時間半ほど受けた。「人生100年時代の高齢者〈生き方・支え方〉」というテーマ。
・ いよいよ私も「老年について」語る機会がやってきた。
・ 主な話題は、私の「老境レスリング」。
・ その他に、(哲学者らしく?)言葉にこだわって、そもそも「シルバー」も「人材」も老年を指し示す言葉遣いとして、いかに相応しくないかを語った。
・ また、年齢主義と能力主義との原理的な独立性と、事実上の癒着の耐用年数切れなどについても話す。
・ 演習の時間を使って、「老年について」というテーマで話をして(インタビューでは話せないことも含めて)、学生とも議論をしてみた。「高齢者に〇〇を解禁することの是非」など。キケロの『老年について』も紹介。

【2019年9月25日記】

◎ 2019年9月18日 「哲学の誤読」
・ いま執筆中の『現実性の問題』(筑摩書房)も、『哲学の誤読』のときと同じく、増田健史さんに担当してもらっています。
・ 『相対主義の極北』の公刊直後(山口大学在職時)に、熱い感想を書き記した手紙を送ってきてくれて、そこから増田健史さんと私のつき合いが始まった。そのときはまだ、彼は若手編集者だったが、いまや取締役。

【2019年9月19日記】

2019年9月16日(月) 「夏の成果」
・ 今週の金曜日から後期開始で、授業の準備を始めなくてはいけないので、『現実性の問題』(筑摩書房)の執筆も、一端ストップしなくてはならない。もっと書き進みたいが、やむを得ない。
・ 8月8日(木)から執筆を再開して、第1章「円環モデルによる概観」を新たに書き下ろせたことによって、その後の章の書き直しやバージョンアップが上手く進んだ。
・ 9月16日(月)現在で、第6章第3節まではほぼ完成と言っていいところまで、来ることができた。全体の「2/3弱」くらいか。この夏の成果として、記録しておきたい。
・ これからは、授業準備が優先するので、大幅ペースダウンとなるが、年内には完成原稿を提出するのが、目標。

・ (節・項目を含む)詳細目次・仮は、https://goo.gl/zgdgs5 を参照。
・ 第1章の「円環モデルによる概観」に基づいて、他の章を新たに書き直したり、バージョンアップしたりしていると、まるで都市計画や街整備をしたり、細い路地の拡張工事をしたり、別の路地との接続を試みたり、路地裏辺りを散策してみたり・・・というような気分になる。
【2019年9月16日記】

2019年9月10日(火)「知り合い自慢」
・ 上皇后さまの手術を担当した名医・高橋かおるさん(静岡がんセンター)は、湘南高校時代と卒業してからも、何度か「短いけれども深い」会話を交わした間柄であった。ニュースで彼女の活躍ぶりを読んだので、書いておきたくなった(自慢(^^))。

・ 2017年3月4日(土)「湘南高校16組の同窓会」の身辺雑記の中で、彼女との思い出を、次のように記している。

・ 今回の座席位置はくじで決まったのだが、私の正面はTさんだった(彼女の名医としての活躍は風の便りで知っていた)。Tさんと対面でじっくり話すのはそれこそ40年ぶりかもしれない。彼女との話で興味深かったのは、忘れていたTさんとの「二つの会話」を、彼女が思い出させてくれたこと。

・ Tさんとは一年生のとき同級だっただけで、その他の活動(部や行事)を含めて特に接点があったわけでもないのに、どうも私と彼女は何度か「短いけれども深い」会話をしていたようなのだ。

・ 話の内容以上に、そういう風に彼女のことをちょっと特別視していた感触や、スーッとシリアスな話に入っていったときの感触を思い出した。

・ 「二つの会話」の一つというのは、私が自殺未遂をする直前期の会話のようで、彼女に不当な頼み事を申し出たという話。もう一つは、彼女が当時つきあっていた彼氏との仲が不和になってきた時期のもので、私から、そのことを見透かされたかのように、彼女の内なる悪女性について言い当てられたという話。

・ どちらも恋愛がらみの話であり、前者の話に象徴される「私のどん底」を知っているTさんは、その当時の私がつき合っていた相手がそのまま今の妻であることを知って、大いに安心したようだった。

【2019年9月10日記】

◎ 2019年9月7日(土) 「霜さんの授業」
・ 霜さんの授業は、衰え知らずだな。
・ いや、あの頃よりパワーアップしているのだろう。

【2019年9月7日記】

◎ 2019年9月6日(金) 「2019/09/06 twitterより」

【2019年9月6日記】

◎ 2019年9月6日(金)「伊藤和夫論文」
・ 藤村達也さん(京大院)の伊藤和夫論文を読んでの感想文として興味深いものを見つけた。
(「伊藤和夫の『受験英語』教育における『教養主義』:『構文主義』との関係から」)

・ 私としては、鼎談での発言の中に「悪意」を読み取ってもらっているところに、感心した。

予備校講師 伊藤和夫に関する論文を読む
http://ramune4.blog.fc2.com/blog-entry-58.html

予備校講師 伊藤和夫に関する論文を読む
http://ramune4.blog.fc2.com/blog-entry-59.html

【2019年9月6日記】

◎ 2019年8月31日(土)「取材時の写真」
・ 2019年6月6日(木)の北陸中日新聞の取材時に撮ってもらった写真(於:青山学院大学レスリング場)を、カメラマンの方から頂いた。

【2019年8月31日記】

◎ 2019年8月29日(木) 「お店をはしご」
・ 今泉雄策さん(日本レスリング協会最高顧問)・今泉朝雄さん(SKアカデミーコーチ)親子と一緒に、高田コーチが店長を務めるお店「黒毛和牛とホルモン まもる」(代々木・新宿)で夕食。

・ その後、雄策さんの「テリトリー」新宿ゴールデン街へ移動。

・ 「ポニー」→「洗濯船」→「Bar K」→「中ちゃん」と4件のお店をはしご。
外国人観光客で溢れるゴールデン街の路地を、雄策さんと私は「腕を取り合いながら」(2-on-1やアンダー・オーバーのフックをかけ合いながら)、80歳と60歳の「小学生」がじゃれ合うようにして歩いた。



・ 息子さんである今泉コーチよりコメント
きのうは長い時間お付き合い頂き有難うございました。あんなに連れ回すとは思いませんでしたが本人は喜んでおりました。また相手してやってください!

・ いや〜、とても楽しかったです!雄策先生とは、年齢もレスリング上の立場も何もかも違うのに、「親友のような」(と言っては失礼に当たりますが)尊敬と親しみを強く感じます。よろしくお伝え下さい。
【2019年8月30日記】

◎ 2019年8月23日(金) 「レスリング・2019年全日本学生選手権」
日本レスリング協会公式サイト

・ 藤井くんと成國くんが、個人賞も受賞。
【文部科学大臣杯(最優秀選手)】藤井達哉(青山学院大)
【男子フリースタイル・敢闘賞】成國大志(青山学院大)


【2019年8月24日記】

◎ 2019年8月22日(木) 「福崎さんと再会/伊藤和夫先生を囲む会(1996年8月)」
・ 昨日は、福崎伍郎さんと6年ぶりに旧交を温めた。東進の大岩秀樹さんとは初対面。
・ 福崎さんから、貴重な写真を頂いた。1996年夏に、伊藤和夫先生が退院なさったときに、弟子たちが催した会(伊藤先生を囲む会)。みんな若いなぁ。
・ 私は、1年間の米国・スタンフォード大学客員研究員生活から帰国したばかりの時で、「アメリカ太り」。

・ 当時の伊藤先生の内なる声(推測)「僕が福崎君みたいに男前だったら、どんな人生だったか?」「予備校講師には、こういう色気が大切なんだ!」等々
【2019年8月23日記】

2019年8月21日(水)「未来の未来性」
『現実性の問題』(筑摩書房)の第1章「円環モデルによる概観」を書き終わった。その中からの一文。
未来の未来性とは、三要因を合わせて表現すれば、「けっして届かないものが、必ず到来するという矛盾が、棚上げされ続けること」である。
7-3 時制(未来性と過去性)より

◎ 2019年8月16日(金) 「第1章 円環モデルによる概観」
・ 結局、執筆再開した『現実性の問題』(筑摩書房)の第1章「円環モデルによる概観」は、60枚をこえた。
・ 最後に挿入する図は、こうなった。

・ 構成はこう。
1.始発点
2.始発点と第一歩
3.更にもう一歩
4.反実仮想と可能性
5.転回――可能性から潜在性へ
6. 現実性という力
7.論理・様相・時制
7−1 論理(同一律・矛盾律・排中律)
7−2 様相(可能性と潜在性)
7−3 時制(未来性と過去性)

【2019年8月16日記】

2019年8月15日(木) 「レスラー入不二への言及」
・ 千葉雅也さんが、レスラー入不二にも言及してくれている。ありがとうございます。
https://number.bunshun.jp/articles/-/840260
・ この部分です。

【2019年8月15日記】

◎ 2019年8月14日(水) 「第一章 円環モデルによる概観」
・ 『現実性の問題』(筑摩書房)の第1章「円環モデルによる概観」は、50枚ほどの量になった。構成はいまのところ次の通り。
1.始発点
2.始発点と第一歩
3.更にもう一歩
4.反実仮想と可能性
5.転回――可能性から潜在性へ
6. 現実性という力
7.論理・様相・時制
7−1 論理(同一律・矛盾律・排中律)
7−2 様相(可能性と潜在性)
7−3 時制(未来性と過去性)

【2019年┐圧14日記】

◎ 2019年8月13日(火) 「潜在無限色」
・ 昨日の執筆において、現実(性)のアナロジーとして使うために、「黒」を「特定一有限色」としても「潜在無限色」としても扱えると書いた。
・ この「潜在無限色」という言い方は、検索しても見つからないので、どうも私の造語のようである。

・ さらに、「黒」の場合には二重性であるが、光の場合の「白」には三重性がある。
・ 「特定一有限色」「潜在無限色」「非特定背景無色」の三重性。
【2019年8月13日記】

2019年8月11日(日)「北陸中日新聞からの取材が記事になりました」
・ 6月に青山学院大学レスリング場で受けた北陸中日新聞の取材が、記事になりました。
・ 私へのインタビュー記事に加えて、当日練習にも参加した記者の加藤さん(柔道経験者)の体験記も掲載されています。

https://viewer.chuplus.jp/books/viewer/app/P000021...


・ ちなみに画像は、カウンターからのニアCradle状態かな?私の左腕で、土屋君の右足をクラッチすれば完成する。
・ こういうスクランブルの瞬間を撮ってもらえたのは、カメラマンが格闘技シーンの撮影を得意とする方だったからだと思います。
【2019年8月11日記】

◎ 2019年8月8日(木)「『現実性の問題』再スタート」
・ 授業準備をしなくてよくなり、採点等の業務も一段落したので、ようやく『現実性の問題』(筑摩書房)の執筆へと戻ることができる時期になった。
・ 担当編集者の増田さんと相談のうえ、「序章」と「第1章」の落差が大きすぎると判断して、そのあいだを繋ぐ「新たな章」を書くことになった。他の章にもいろいろ加筆・修正・削除が必要なので、ここからもう一度、出直しのつもりで執筆を再開。
・ 「序章」と「現実性と潜在性」のあいだに挿入する「第1章 円環モデルによる概観」を書き始めた。前期の講義の中で話したことが、執筆のためにも役立ちそう。
・ 「第1章 円環モデルによる概観」は、序章と「現実性と潜在性」を繋ぐだけでなく、前著『あるようにあり、なるようになる 運命論の運命』(講談社)とこの本を繋ぐ役割も担うような文章にしたい。

第1章「円環モデルによる概観」
1.始発点
2.始発点と第一歩
3.更にもう一歩
4.反実仮想と可能性
5.転回
6. 現実性という力
(続く)


【2019年8月8日記】





【2019年8月10日追記】

今のところ、こうなっている。
第1章「円環モデルによる概観」
1.始発点
2.始発点と第一歩
3.更にもう一歩
4.反実仮想と可能性
5.転回――潜在性のほうへ
6. 現実性という力
7. 論理・様相・時制

【2019年8月12日追記】

◎ 2019年8月7日(水)「哲学的文章の読書会」
・ 本日私の研究室に、駿台教育研究所の職員の方が来訪して打ち合わせを行いました。
・ 次の春休み(3月末)から、高校の教員の方を対象にしたセミナー(しかしそれ以外の受講者─社会人や学生─にも公開したいというのが私の要望)で、「哲学的文章の読書会」という演習型の講座を開く方向で、話が進んでいます。
・ 大学の演習で私がやっていること(日本語で書かれた哲学系の優れた文章を超精読すること)を、高校教員・社会人等を対象に読書会形式で行って、読解力・思考力のブラッシュアップの機会を提供したいという講座です。
・ 詳細は、いずれまた案内させてもらいます。
・ 「超精読」というのは、拙著『哲学の誤読』(ちくま新書)でやったような読み方を受講生と一緒にやるということです。
・ この講座が上手くいったらですが、哲学系の英語の文章を超精読する講座をやってみても面白いという話も、今日の打ち合わせでは出ました。
・ その高校教員向けのセミナーは、ほとんどは駿台予備校の講師によるもので、同業者(他予備校講師)による受講はお断りしているそうだ。でも私の場合は、そういう心配は無用なので、予備校や塾の先生であれ同業者であれ、興味のある人ならオープンにしたいのだが・・・
・ この企画は、友人の霜栄氏と大島保彦氏が尽力してくれたおかげで、スムーズに進行しています。
【2019年8月7日記】

2019年8月6日(火)「オープンキャンパス」
・ 本日はオープンキャンパスの仕事。新たに導入される「小論文」についての解説と個別相談を担当。小児科医で、私の著作のファンだという社会人の方が個別相談に来訪。大学のパンフレットに、レスリング部4年生の5人が登場していて、私のことにも触れてくれていた。

【2019年8月6日記】

◎ 2019年7月28日(日)「湘南科学史懇話会講演」
昨日の講演「レスリング行為を哲学する」についての、主催者のことばより。

昨日、第97回湘南科学史懇話会は無事に終了しました(藤沢労働会館:通称Fプレイス、14:00〜18:00)。入不二基義さん(哲学、青山学院大学)による講演「レスリングを哲学する」。分析哲学系統の哲学者ではあるが、その範疇に収まらない独自の哲学を展開された。前半50分、後半50分、討論50分という長丁場の講演であったが、それでも語り切れなかったという。充実した懇話会であった。51歳から始めたレスリングにはまり、いまや哲学とレスリングは同等に相互影響し、独自の哲学をさらに深化させている様子を目の当たりにすることができた。質疑応答も充実していた。参加者は20名。なお、今回の講演も含め、「レスリングを哲学する」はいずれ、単行本として刊行されると聞いている。終了後は懇親会で自由放談。みなさま方に感謝と御礼を申しあげます。

さらにコメント欄より引用
 
いつも、ご夫婦で参加されている国文学者Mさん(鎌倉市在住)から、下記のような所感を頂いたので紹介します。やはり、わかっている人には分かっている。(主催者:猪野修治)
 
昨日は大変お世話様でした。
有難うございました。
 
入不二さんの語られる「言葉」が
どんな場合にも、その都度新たに
その場で発生した「言葉」である
との感が強く、感動しました。
 
殊に、討論で、応答としては実に
明晰でありながら、御自身の
「ことば」を探し求められる
ゆたかな時間は、あれで終るのは
残念だったです。
 
先生はもとより、猪野さんはじめ、
参加された多くの方々にも、
感謝申します。
重ねて、有難うございました。
 
ようやく、本格的暑さのようです。
奥様、猪野さん、どうぞ御身お大切に。




【2019年7月29日記】

◎ 2019年7月28日(日)「ネルソン分類図」
・ 本日の講演のために最後に(先ほど)作った図は、ネルソンの分類を説明するための次の図。これで最後にしないと、出かける時間だ。

【2019年7月28日記】

◎ 2019年7月27日(土) 「準備完了」
・ 明日の「レスリング行為を哲学する」のプレゼン資料の作成終了。

湘南科学史懇話会 第97回懇話会
http://shonan-kk.net
2019年7月28日(日)藤沢市労働会館 14:00〜18:00
レスリング行為を哲学する
講師:入不二 基義(哲学、青山学院大学教授)


ギュスターヴ・クールベ The Wrestlers



・ いい練習風景だなぁ。この青山学院大学レスリング部のマット場との私の付き合いも10年になる。

【2019年7月27日記】

2019年7月26日(金)「レスリング話は、台風を呼ぶ?」
・ 明後日(日曜日)に藤沢で「レスリング行為を哲学する」という講演をする予定なんだけど、台風は大丈夫だろうか。
・ 昨年9月に中部哲学会で「レスリングする身体」で話す予定だったときも台風が来て、結局中止になったのだった。
・ レスリング話は台風を呼ぶ?
【2019年7月26日記】

◎ 2019年7月25日(木)「前期雑感」
・ 今年度の前期は、授業で新たなツール(Explain Everything Whiteboard)を使い始めたので、授業準備のために例年の二倍以上の時間をかけてしまって、それに追いまくられてここまで来た感じ。黒板を「いちチョーク」も使わなかったのは、「授業人生」初の体験だった。しかし準備に時間がかかるこの状態は、今年度いっぱい(後期も)続くことになる。
・ それに加えて、『運命論を哲学する』(入不二基義・森岡正博著、明石書店)の刊行にともなう単独のトークイベントや福岡伸一氏との対談や、小中高生の作文コンクールの課題文筆者・審査員・講演者(「穴とアナロジー」)を務めたし、今度の日曜日には「レスリング行為を哲学する」の講演(@湘南科学史懇話会)もある。
・ 前期授業が始まる前に行った福井旅行も、今年初めの全日本マスターズレスリング選手権試合での銅メダル獲得も、もうだいぶ前のことのように感じられる。
・ レスリング関係では、北陸中日新聞から6月に受けた取材が、8月に「ホープフル」のコーナーに掲載予定。

https://chuplus.jp/local/index_select.php?category...

・ 今日は、前期最後のゼミのあと、大学レスリング部の練習に参加する予定。ここのところの「動画研究」により気づいた点を、練習の中で試してみたい。技の研究は、哲学と同じくらい楽しい。
【2019年7月25日記】

2019年7月22日(月)「次の日曜日の講演」
・ こんどの日曜日に行う講演「レスリング行為を哲学する」の主催者・猪野修治さん(湘南科学史懇話会代表)[http://shonan-kk.net/]から、次のようなお言葉を頂いています(@ Facebook)。


さて、いよいよ一週間後の来週の日曜日(7月28日)午後、第97回湘南科学史懇話会を開催します。本気で哲学するとは一体、どのような思考的営みなのか、を根源的に学びます。講師は入不二基義さん(哲学、青山学院大学)。この二ケ月ほど集中して、身辺調査(書物を俯瞰)をさせてもらいました。はっきり言えることがひとつだけあります。通常はみな、大学に入り専攻分野を決めるさい、あれこれ思案し悩むものですか、入不二さんの場合はまったく異なる。哲学なる学問分野があることに気がつく以前の少年時代からすでに、無意識に哲学的思考を繰り返していたのである。このことは、多数の著書からも分かりますが、また最近行った講演の討論部で、「なぜ哲学を専攻したのか」と問われ、上記のように答えているのを、直に聞いているからです。なるほど、こういう人間もいるのだと、と納得しました。十分に時間をとり、お話をしていただきます。多数の方々のご来場をお待ちしております。終了後、懇親会を実施します。

【2019年7月22日記】

◎ 2019年7月16日(火)「宮崎君のレポート」
・ 湘南高校同窓生の宮崎智樹君(宮崎教室代表)による昨日のイベントのレポートです。
宮崎教室のブログより








【2019年7月17日記】

2019年7月14日(日)「「穴」とアナロジー」
・ 明日7月15日(月)は、大和商工会議所で、小学生・中学生・高校生とその保護者向けに、「「穴」とアナロジー」という講演をします。
・ その前には、作文の講評として小・中・高生の作文傾向の比較を試みます。

【2019年7月14日記】

◎ 2019年7月5日(金)講演「レスリング行為を哲学する」
・ 「週刊読書人」の2019年7月5日号の「催しもの」に、講演「レスリング行為を哲学する」の案内が載っています。

・ こちらにも出ています。第97回湘南科学史懇話会「レスリング行為を哲学する」
https://dokushojin.com/article.html?i=5609
【2019年7月5日記】

◎ 2019年6月30日(日)「もう一つの講演会告知」
・【講演会告知】7月28日(日)レスリング行為を哲学する
・ 7月にはこんな講演会(湘南科学史懇話会 [http://shonan-kk.net] )もやります。
・ 「第97回懇話会のお知らせ 2019年7月28日(日)藤沢市労働会館 14:00〜18:00 レスリング行為を哲学する  講師:入不二 基義さん(哲学、青山学院大学教授)」
・ 中部哲学会で発表した内容をベースに、持ち時間が100分あるので追加拡大をします。
・ さらに、質疑応答時間も1時間あるという贅沢な時間設定です。懇親会もあります。

日時/会場
日時:2019年7月28日(日)14:00〜18:00
会場:藤沢市労働会館(藤沢市本町1丁目12番17号、JR/小田急江の線「藤沢駅」徒歩15分、小田急江の島線「藤沢本町」駅徒歩7分。電話0466-26-7811)
参加費:1,000円
連絡先:猪野修治(湘南科学史懇話会代表)
〒242-0023 大和市渋谷3-4-1 TEL/FAX: 046-269-8210 email: shujiino@js6.so-net.ne.jp
湘南科学史懇話会

【2019年6月30日記】

2019年6月28日(金)「7月の講演」
・ 来月、小学生・中学生・高校生とその保護者向けの講演をやります。
・ これだけ広い年齢層の聴衆を対象にして喋るのは、難しそう。

【2019年6月28日記】

◎ 2019年6月23日(日)「ここに言及」
・ 入不二基義・森岡正博『運命論を哲学する』(明石書店)のここに言及してくれるツイートが、やっぱりあった!

https://twitter.com/nezumi4528/status/114273149395...
https://twitter.com/nezumi4528/status/114273162539...
https://twitter.com/nezumi4528/status/114273204754...
https://twitter.com/nezumi4528/status/114273326960...


【2019年6月23日記】

◎ 2019年6月23日(日)「長男のデビュー戦
・ 今日の午前中は、長男(33)のキックボクシングのアマチュアデビュー戦を、三男(27)と観戦した。やはり試合に出る経験は、何ものにも代えがたい輝きがある。
>長男のツイートより
@nobu_0305
アマチュアデビュー戦引き分け!意外と緊張しなかった。また練習がんばろ。
めっちゃ良い経験できたな。

・ 画像は、青が長男。

【2019年6月23日記】

◎ 2019年6月17日(月) 「異種格闘技戦(哲学VS生物学)」
・ 昨晩の『運命論を哲学する』刊行記念 入不二基義×福岡伸一トークイベント(代官山蔦屋)では「異種格闘技戦(哲学VS生物学)」を楽しむことができました。
・ レスリング=哲学の技が、異種格闘技戦の中でもきわめて有効であることを示せた闘いだったのではないでしょうか。


・ 今回のイベントのそもそもの発案者は、代官山蔦屋書店のコンシェルジュ・宮台由美子さんでした。宮台さんには、昨晩も対談内容を実況中継していただいたり、終了後には感想も聞かせていただいて、大変お世話になりました。その実況中継がこれ。その正確さに驚かされる。





【2019年6月18日記】

◎ 2019年6月14日(金)「星山隆也さんのツイートより」
星山隆也さんのツイートより
@takayahoshiyama

・ 入不二基義「あるようにあり、なるようになる」二度と読んだ。哲学者の論理を越えていく意志にただ圧倒される。哲学者というのは一体何に感動しているのだろう。有ることにか、無いことにか。
・ 無内包の現実だろな。

【2019年6月14日記】

◎ 2019年6月11日(火) 「群像7月号」
・ 佐々木敦さんが、連載評論「全体論と有限─ひとつの「小説論」─第八回」(『群像』7月号)で、拙著『あるようにあり、なるようになる 運命論の運命』(講談社)を論じてくれています。
・ たとえばpp.304-305では、「「全一的」というのは「全き一」ということであり、入不二が「現実性こそ神」と言うのは、つまり完膚なきまでの無神論だと言っていい。」と診断されている。ちなみに、6月号の第七回では、青山拓央さんの議論が採り上げられている。



【追記】
米田素子さんのツイートより
MotokoYoneda@rondellio22

ついでに言っておくと、入不二先生の「現実性が神である」は無神論ではありません。どちらかと言えば、汎神論に近いでしょう。たまには診断ミスがあるのは忙しすぎるからですので、気にしないように。
【2019年6月11日記, 13日追記】

◎ 2019年6月6日(木)7日(金) 「北陸中日新聞の取材」
・ 6月6日は哲学ゼミの後、青山学院大学レスリング場にて、北陸中日新聞から私の練習風景の撮影・取材を受けます。
・ 記者の加藤さんも二時間のレスリング練習を体験したうえで記事を書く、という面白い企画です。

・ 昨日の北陸中日新聞の取材(於: 青山学院大学レスリング場)において語ったことから一つ。
・ 「好きで才能もあることは早く始めるのがいいけれど、好きだけれども才能がないことは、年を取ってから始める方が楽しめる。」
・ 撮影されていることを意識すると、ふだんより一生懸命に練習して疲労度も大きくなる。
・ ダッシュの時に、ちんたら走らず全速力で走ったりして(要するに「見栄」である)。
【2019年6月7日記】


2019年5月31日(金)「週刊朝日の書評」
・ 入不二基義・森岡正博『運命論を哲学する』(明石書店)の書評が出ました。
・ 週刊朝日2019年6月7日増大号(5月28日発売)の「週刊図書館・ベストセラー解読」のコーナーで、永江朗さんによる書評です。「考えることの快楽」と題されています。
・ びっくりしたのは、(ベストセラー解読というコーナーだからなのか)現在の発行部数まで記されていたことです(Web版には記されていない)。
・ 今日から、Web上でも読めるようになっています。
https://dot.asahi.com/ent/publication/reviews/2019...


【2019年5月31日記】 

◎ 2019年5月29日(水) 「宮崎君のブログ」
・ 湘南高校で同学年だった宮崎智樹君(miyajuku塾長)が、ブログに『運命論を哲学する』(入不二基義・森岡正博著、明石書店)について書いてくれました。
https://miyajuku.com/miyajuku_blog


◎ 2019年5月5日(日)「飯盛元章氏の論考についてのツイッターでのやり取り」

1 motoaki iimori @lwrdhtw

シンポジウム「グレアム・ハーマン『四方対象』をめぐって」の原稿が公開されました!
僕はハーマンの議論を整理しつつ、ハーマン以上にオブジェクト指向の強度を高める方向性を示しました。入不二基義さんの概念を援用して「無内包の対象」と呼んでいます。良かったらぜひ!

https://heidegger2017.wixsite.com/mysite/zuspiel-b...

2 motoaki iimori @lwrdhtw

拙論第2節では、ハーマンの美学にかんする議論もまとめています。
金成さん、岡嶋さん、石井さんの原稿も貴重な論考なので、ぜひ!
金成さんと石井さんはそれぞれハイデガー研究者とレヴィナス研究者としての視点から、また岡嶋さんはドレイファス&テイラーとの対比をとおして論じています。

3 @irifuji

面白そうなので、読ませていただきたいと思います。「無内包の対象」というアイデアは、最近刊行した『運命論を哲学する』の第5章、第4節 「「このもの主義」を別様に考える」で考察した「このもの」と繋がっていそうな予感があります。

4 motoaki iimori @lwrdhtw

ありがとうございます!
拙論の大半はハーマンの議論をテキストに沿ってまとめたものですが、最終節でその先を考えるうえで「無内包の現実性」の概念を援用いたしました。入不二さんの著作を読んで身につけた技をハーマンにぶつけてみた、といった感じです。『運命論を哲学する』も読ませて頂きます!

5 @irifuji

とても興味深く読ませて頂きました。読む前に予感した以上に、飯盛さんが導入した「無内包の対象」は、私が考える「これ」「このもの性」の問題と強く繋がっていることが分かって有益でした。「これ性」は、非−ライプニッツ的な「不可識別者差異の原理」に対応しますね。

以下、勝手なコメントです。
飯盛さんとともに、「相関」「関係」からさらに「緊張」も越えて、「無内包の対象」にまで至ったうえでの(その先の)話ですが、再び、「無内包の対象」と「無尽蔵の対象」という(退隠の仕方の)両極のあいだには、「緊張」(というよりメタ緊張、あるいは反転)関係が回帰すると、私ならば考えます。
「このもの」は、内包とは無関係の「現実性」が働く局所であると同時に、新たな内包が創発してくる(つまり無尽蔵な)「潜在性」が働く場でもあると、私ならば考えます。「現実性と潜在性」という拙論では、「現実性はどこまでも潜在的であって、潜在性はどこまでも現実的である」と書いたメビウス的な反転は、「これ」「このもの」の内に縮約されているように思います。またご論考を読むのを、楽しみにしています。

6 motoaki iimor @lwrdhtw
お読みいただき、ありがとうございます!
さらにその先の議論が複雑でとても興味深いです。

7 motoaki iimor @lwrdhtw
たしかに無内包の対象は、無尽蔵内包の対象との(何度も回帰してくる)メタ緊張のなかでしか捉えられないが、それでもその(幾重にも畳み込まれた)緊張を断ち切った先に、本当に無内包の(本当に空っぽの)対象をさらに想定できないか…といったことを考えました。
論文のほうも、読ませて頂きます。

8 motoaki iimor @lwrdhtw
拙論が「無内包の対象」と言うだけ言って、そこで終わっているのは、けっきょくそれが、説明力ゼロの哲学的なデッドエンドになってしまっているからだと思う。

9 motoaki iimor @lwrdhtw
ハーマンは、戦略的に折衷的なポジションに立つことによって、変化や因果性などのこの世界の豊かさになんとか説明をあたえている。
拙論のポジションは、それらすべてをきっぱりと捨て去る方向性だ…

10 motoaki iimor @lwrdhtw
1周目のグッドエンド:無尽蔵内包の対象(ハーマン)
バッドエンド:無内包の対象(拙論)
2周目のグッドエンド:無内包の対象のうちに、無尽蔵内包の対象とのメタ緊張が畳み込まれる(入不二さんによる示唆)
ゲームの比喩でいえば、こんな感じ
【2019年5月5日記】

◎ 2019年5月4日(土)「朝日新聞朝刊8面半五段広告」
・ 2019年5月4日(土)朝日新聞朝刊8面の半五段広告に、『運命論を哲学する』(入不二基義・森岡正博、明石書店)。
・ 「たちまち重版」も入っている。


【2019年5月4日記】

◎ 2019年4が圧28日(日) 「【告知】入不二基義×福岡伸一トークイベント」

大学の同僚である福岡伸一さんと初対談をします。

以下は、
https://store.tsite.jp/daikanyama/event/humanities...
より

【イベント】『運命論を哲学する』現代哲学・ラボシリーズ (明石書店)刊行記念 入不二基義×福岡伸一トークイベント 「運命論・現実性論と動的平衡〜現代哲学ラボ特別版」


時間論、自我論などを主なフィールドとして、専門家のあいだなどで「入不二ワールド」と称される独特の哲学を生みだしつづけている入不二基義。このたび、森岡正博との共著で、自身の哲学の深まりをも収めた本格哲学入門『運命論を哲学する』(明石書店)を刊行し、話題を呼んでいる。その哲学・思索活動に対して、「日本語をベースとしたオリジナリティのある哲学」という意味で「J-哲学」といった新しい呼称を冠することが森岡により提唱されている。

一方、「生命とは何か」を一貫して追求して辿り着いた独自の概念「動的平衡」をキーワードに幅広い論述活動を行い、「哲学する生物学者」として広く知られる福岡伸一。その射程は生命論にとどまらず、時間論、フェルメール、文学論など多岐にわたる。『福岡伸一、西田哲学を読む』での西田哲学との格闘も、記憶に新しいところだ。

さて、入不二が展開する「形而上学的運命論&現実性論」と福岡の提唱する「動的平衡論」。一見すると、あまり接点がないものであるようにも思われるが、両者の思考スタイルには、実は共通する点が少なくない。

入不二は概念の動的な構造をとりだすのを得意とし、福岡は「流れ」や「動き」の中に生命や物事の実相を見ようとする。入不二が論理からはみ出す現実性に目を向ければ、福岡はロゴス(論理)からはみ出すピュシス(自然)に、時間を止めてみる近代科学からはみ出してしまう動的なものに思いを凝らす。入不二が相対現実と絶対現実の「あいだ」に現実の核心を見ようとすれば、福岡は細胞と細胞の「あいだ」に生命の核心を見つけ出そうとする……といった具合に。

入不二と福岡の思索はどのように交差し、そしてどのようにすれ違うのか。それらはどのように連続し、また断絶しているのか。――ともに青山学院大学の有名教授でありながら、実質的には初対面であるという2人の、ありそうでなかった「同僚対談」が、ついに実現する。

【参加条件】
代官山 蔦屋書店にて、いずれかの対象商品をご予約・ご購入頂いたお客様がご参加いただけます。

【お申込み方法】
以下の方法でお申込みいただけます。
(1)代官山 蔦屋書店 店頭(1号館1階 レジ)
(2)お電話 03-3770-2525(人文フロア)
(3)オンラインストア

【対象商品】
・書籍『運命論を哲学する』+イベント参加券セット 2,444円(税込)
・イベント参加券 1,500円(税込)

【ご注意事項】
*参加券1枚につきお一人様がご参加いただけます。
*イベント会場はイベント開始の15分前からで入場可能です。
*当日の座席は、先着順でお座りいただきます。
*参加券の再発行・キャンセル・払い戻しはお受けできませんのでご了承くださいませ。
*止むを得ずイベントが中止、内容変更になる場合があります。

【プロフィール】
入不二 基義(いりふじ・もとよし)
1958年11月11日神奈川県生まれ。東京大学文学部哲学科卒。
同大学院人文科学研究科博士課程単位取得。山口大学助教授を経て、現在、青山学院大学教育人間科学部心理学科教授(専攻は哲学)。著書に『あるようにあり、なるようになる―運命論の運命』(講談社)、『相対主義の極北』(ちくま学芸文庫)、『哲学の誤読―入試現代文で哲学する!』(ちくま新書)、『時間は実在するか』(講談社現代新書)など多数。趣味はレスリング。
分析哲学的な手法をベースとしながらも、独自の概念をいくつも産み出して、それらを自在に操ることによって、入不二哲学(としか呼びようのないユニークな世界)を追究している。入不二哲学(ワールド)は、哲学論文として展開されるだけでなく、哲学随想(エッセイ)という形でも展開されており、『足の裏に影はあるか?ないか?―哲学随想』(朝日出版社)等では、日常のうちに潜む謎や子どもが抱く問いなども扱われている。51歳から始めたレスリングでは、大学レスリング部の部長を務めると同時に、自らもマスターズの全国選手権大会に出場して、メダルを獲得し続けている。

福岡 伸一(ふくおか・しんいち)
生物学者。1959年東京生まれ。京都大学卒。
米国ハーバード大学医学部博士研究員、京都大学助教授などを経て青山学院大学教授・米国ロックフェラー大学客員教授。サントリー学芸賞を受賞し、80万部を超えるベストセラーとなった『生物と無生物のあいだ』(講談社現代新書)、『動的平衡』(木楽舎)など、“生命とは何か”を動的平衡論から問い直した著作を数多く発表。ほかに『できそこないの男たち』(光文社新書)、『生命の逆襲』(朝日新聞出版)、『ツチハンミョウのギャンブル』(文藝春秋)、『福岡ハカセの本棚』(メディアファクトリー)、『福岡伸一、西田哲学を読む―生命をめぐる思索の旅動的平衡と絶対矛盾的自己同一』(明石書店)、『ナチュラリスト――生命を愛でる人』(新潮社)など。大のフェルメール好きとしても知られ、世界中に散らばるフェルメールの全作品を巡った旅の紀行『フェルメール光の王国』(木楽舎)、さらに最新刊として『フェルメール隠された次元』(木楽舎)も上梓している。

オンラインショップでの受付は2019年6月15日(土)午前9時の受注分までとさせていただきます。
※配送の無い商品(*1)のオンラインショップでの受付は、クレジットカードでのみ承っております。
代金引換でのご注文はキャンセルとなりますのでご注意ください。
*1 参加券のみ及び店頭にてお渡しの商品は配送がございません。

会期 2019年6月17日(月) 定員 70名 時間 19:00〜21:00 場所 蔦屋書店1号館 2階 イベントスペース 主催 代官山 蔦屋書店 共催・協力 明石書店 問い合わせ先 03-3770-2525

【2019年4月28日記】

◎ 2019年4月26日(金) 「宮崎くん企画の作文コンクール」
・ 今年引き受けている仕事(イベント)がいくつかありますが、これは初体験の企画で、楽しみにしている一つ。
・ 企画責任者の一人は、湘南高校の同窓生の宮崎くん。

【2019年4月26日記】

◎ 2019年4月24日(水) 「ノリボケ漫才」
・ うまいコメントだね。

【2019年4月24日記】

2019年4月23日(火)「重版出来」
・ なんと! 『運命論を哲学する』(入不二基義・森岡正博、明石書店)は、発売10日で重版になりました。

【2019年4月23日記】

◎ 2019年4月22日(月)「哲楽編集部ツイートより」
哲楽編集部 @MIDAP のツイートより
https://twitter.com/MIDAP/status/11170852952398069...


【2019年4月22日記】

2019年4月21日(日) 「理想的読者の「読み」」

【2019年4月21日記】

◎ 2019年4月20日(土) 「新宿ブックファースト」
・ ゼミ生の一人が、新宿ブックファーストで撮った画像をくれました。


【2019年4月20日記】

2019年4月19日(金) 「J-哲学と横山輝雄さん」
J-哲学関連のツイートより




【2019年4月19日記】

◎ 2019年4月18日(木) 「明石書店さんのツイートと入不二の応答より」
・ 明石書店さんのツイートと入不二の応答より。


【2019年4月18日記】

◎ 2019年4月13日(土)「ジュンク堂池袋本店トークイベント」
・ 入不二基義・森岡正博『運命論を哲学する』(明石書店)の刊行記念のトークイベントを、ジュンク堂池袋本店にて、(サイン会を含め)19:30〜21:00過ぎまで。
・ もう10年以上前に、茂木健一郎さんと、この同じ場所で対談をしたことを思い出す。

・ 会場の雰囲気は、こんな感じ。



・ 私の話の構成は、以下の画像の通り。

・ メインの話は、3の「人称性」から「このもの性」へ: 入不二と森岡の「接近遭遇」。


・ “haecceity”のネイティヴ音声ファイルを再生したところや、私が(著者の一人であるにもかかわらず)「J-哲学」という括りの仲間に入れられることを拒んだりするところ(放っておいてくれ・勝手にやりたいという主張)では、笑いも起きた。

・ 短い時間ではあったが、この本の良いところ・読みどころの一端は伝わったのではないだろうか。何人かの知り合いも、興奮気味に「とてもよかった!」と声をかけてくれたし、「とてもとてもとても面白く、わからなかったけどわかりました。新刊、じっっっっくり読ませて頂きたいと思います」とツイートしてくれた知り合い(よシまるシンさん)もいたので。

・ 終了後、森岡さんやスタッフと(友人の霜栄にも参加してもらって)打ち上げを11時過ぎまで。イイ本ができたことの満足感を共有することができて、楽しい時間を過ごせた。

・ 6月には、次の刊行記念のトークイベント(対談)が予定されていますが、発表できるようになったら、また告知させてもらいます。

【2019年4月14日記】


◎ 2019年4月9日(火) 「授業開始/福井旅行」
・ 新学期の授業が始まった。60歳の区切りとして、あるいは教壇に立つのももう10年なくなったので、今年度から授業スタイルを大きく変えてみた。
・ 本日は、そのスタイルでの授業の初日。なかなかイイ感触だったので、これから8年間の授業はこの方式で行こう。
(「黒板派」から「iPad ProでのExplain Everything 利用」への転向)

・ 授業開始前の一時を利用して、2泊3日で妻と福井へ旅行。
・ 一日目: 前原から北陸本線で福井へ、福井からバスで永平寺へ。夕食は「8番らーめん」と「ソースカツ丼」。 

(画像1:永平寺境内)

・ 二日目: 福井から「えちぜん鉄道・勝山永平寺線」で終点の勝山へ。勝山駅からタクシーで「平泉寺白山神社」へ。神社へ行く前に、「まほろば」にて館の方から丁寧に説明をしていただいて、事前学習。山の奥は天気が変わりやすく、滞在時間のあいだにも雨・雪・晴れと目まぐるしい。お目当てのソフトクリーム屋さんで「プリンちゃん」を食す。

(画像2:平泉寺白山神社)

(画像3:平泉寺白山神社の御手洗池)

(画像4:プリンちゃん)
・ 「平泉寺白山神社」から、さらに山奥の「大矢谷白山神社」へタクシーで移動。20mをこえる巨大岩塊が、小屋に崩落しかかっている(不)安定を間近で鑑賞。勝山へ戻って、「手打ちそば 八助」で昼食におろし蕎麦。

(画像5:大矢谷白山神社の巨大岩塊)
・ 福井駅に戻って、こんどは「えちぜん鉄道・三国芦原線」で終点の三国港へ。お迎えの車で旅館「望洋楼」へ。目の前にひらけた日本海を見ながら、露天風呂を楽しむ。夜は「サルヴァトーレ」で夕食。帰りは暗闇の中を、満天の星空を楽しみつつ、急な坂道を下って旅館まで歩く。

(画像6:三国の海)

・ 三日目 : 望洋楼を去って「東尋坊」へ。海の荒れのせいで、遊覧船は欠航。私だけ先端近くまで行って、海をのぞき込んでみたが、風が強くて危なかった。

(画像7:東尋坊)

・ 東尋坊からバスで、芦原温泉駅へ向かい、北陸本線サンダーバード号で金沢へ。昼食は金沢まいもん寿司。中央郵便局に寄った後、「泉鏡花記念館」へ。ぶん・泉鏡花/ゑ・中川学『榲桲(まるめろ)に目鼻のつく話』を購入。

(画像8:泉鏡花記念館)

(画像9:泉鏡花×中川学「榲桲に目鼻のつく話」)
・ 泉鏡花記念館を出てから、向かいの久保市乙剣宮、暗がり坂を通り主計町に出る。
・ 東山ひがし茶屋街を散策し、茶房「一笑」にて、加賀棒茶など4種類を楽しむ。金沢百番街にて、新幹線内で食べるために、源のぶりのすしと圓八のあんころ餅。お土産に、高木屋のあんず餅と加賀八幡起き上り(中島めんや)。金沢の和菓子のレベルが高い。購入後、夕刻北陸新幹線で東京へ戻る。

(画像10:茶房「一笑」の入り口)


(画像11:あんころ餅)

(画像12:ぶりのすし)

(画像13:加賀八幡起き上り)
【2019年4月9日記】


◎ 2019年4月6日(土) 「JUNKUDOトークセッション 満員御礼」
・ ジュンク堂書店池袋本店 JUNKUDOトークセッションのパネルに、二人も知り合いの名前が・・・(武田徹と野島博之)。

【2019年4月6日記】

◎ 2019年4月6日(土) 「見本が届く」
・ 見本が届いた!
・ 入不二基義・森岡正博『運命論を哲学する』(現代哲学ラボ・シリーズ第1巻、明石書店)。
・ 発売は4月12日。


【2019年4月6日記】

◎ 2019年4月6日(土) 「朝日新聞広告」
・ 今朝の朝日新聞の広告に、来週発売される『運命論を哲学する』(入不二基義・森岡正博)が、明石書店の全五段広告の左端に掲載されています。

【2019年4月6日記】

◎ 2019年3月31日(日) 「満員御礼」
・ 当該ページ(「現代哲学ラボ」シリーズ第1巻 『運命論を哲学する』(入不二基義・森岡正博 著)刊行記念トークイベント「運命や現実を哲学すると、どうなるか?」)にアクセスしてみたら、「満員御礼」になっていることを知りました。
・ 予約していただいた皆様、どうもありがとうございます。

【2019年4月1日記】

◎ 2019年3月21日(木) 「『運命論を哲学する』の目次」
入不二基義・森岡正博『運命論を哲学する』(現代哲学ラボ・シリーズ第1巻、明石書店)の目次です。


amazon
https://www.amazon.co.jp/dp/4750348260/

【2019年3月21日記】

◎ 2019年3月19日(火)「記念に」
・ 対談の記念として、あさのあつこさんとのツーショットを2枚。


【2019年3月19日記】

◎ 2019年3月19日(火)「『ある、なる』から『運命論を哲学する』へ」

来月4月に出る、【現代哲学ラボ・シリーズ第1巻】入不二基義・森岡正博『運命論を哲学する』(明石書店)は、拙著『あるようにあり、なるようになる 運命論の運命』(講談社)の〈解説・診断・発展本〉と呼べるような、満足のいく仕上がりになった。

森岡による『ある、なる』解説と、入不二自身による自著エッセンスの抽出と、森岡・入不二のあいだのディスカッションと、各自の更なる考察の展開が、この本には含まれている。

昨日、その『運命論を哲学する』の最終原稿が印刷所へと手渡されて、あとは本の完成を待つのみとなった。

『ある、なる』は、いくつもの素晴らしい書評に恵まれたが、その中に、画像で添付する中川康雄さんによる書評(ダ・ヴィンチニュース掲載 <https://ddnavi.com/news/277714/a/>)もあった。いま読み返してみても、そして自著を褒められていることとは関係なく、素晴らしい書評だなと感心させられる。しかも、森岡さんの提唱する「J-哲学」に呼応するかのような締め括りになっているのも、感動的だ。
私たちの母国語である日本語の原書として、本書を読めることはとても幸運なことではないだろうか。哲学は母国語を、まるで外国語のように書き換えていく。その変化は私たちの思考の隅々にまで染み渡っていき、眠っていた可能性が伸びやかに踊り出す。そこで「運命」は動き続けているのだ。

ご一読いただいて、更に『運命論を哲学する』へも興味を持って頂ければ、幸いです。


【2019年3月19日記】

2019年3月18日(月) 「隠し意図」

「(あさのあつこさんが)私を物書きとして扱って応答してくれて、共同戦線を張れた気分だった」について、担当編集者の増田健史さん(筑摩書房)が、「入不二先生は身体の根っこから「物書き」だと、私も思っていますよ!」と言ってくれた。

妻にしか語っていなかったのだが、 対談には私の「隠し意図」があって、或る仮想敵に向けて、あさのさんとのトークを構成しているつもりがあった。だから「共同戦線」なんていう言い方もした。その「隠し意図」を増田さんにも明かしたが、聴いてくれた人のどれくらいが、その「隠し意図」を読み取っただろうか。

【2019年3月18日記】

2019年3月16日(土) 「あさのあつこさんとのトーク(記録)
・ 昨日のあさのあつこさんとのトークで、話題の区切りを提示するために使用したスライドです。
・ 「論文書きは物書きではない」という私の発言に、あさのさんも肯いてくれて、しかも私を物書きとして扱って応答してくれて、共同戦線を張れた気分だった。
・ 時間がなくてできなかった話(の一つ)は、『バッテリー』の瑞垣俊二と、『ゲゲゲの鬼太郎』のねずみ男の比較論。

・ 昨日の第二部・シンポジウムで、横山詔一先生(国立国語研究所教授)が、私のこの本を取り上げてくれたのは嬉しかった。
cf. 隠れた名著を見つけた喜び
http://bukupe.com/summary/17784
#bukupe

















・ 昨日、新任教員の女性から「御著書何冊も読んでいます。夫も読んでいるんです。今度サインを頂いてもいいですか」と話しかけられた。(学生からではなくて)同僚からこんな風に話しかけられると、年を取ったなぁと感じる。
【2019年3月17日記】


◎ 2019年3月9日(土) 「この三日」

・ 一昨日夜は心理学科の納会があったので、昨日、大学レスリング部の練習に参加。「高速重戦車」荒井さんに、打ち込みもスパーも相手をしてもらった。久しぶりにカニベックさんとも会う。グラウンドのスパーでは、そのカニベックさんからも松田コーチからも、入不二スペシャルの新たなバージョンで裏返すことに成功して、ポイントを奪えた!カニベックさんは苦笑。

・ 今日は、レスリング部OBの格闘家・米田奈央君のDeepでの試合を観戦に行く。

・ 来週土曜の、あさのあつこさんのトークショウに向けて、『バッテリー』全6巻を読み返しているところ。『バッテリー』というタイトルは、様々な対(ペア)とそれを貫くものの象徴のような呼称だなと思う。あさのあつこさんって、プロレス・ファン?という箇所があるので、ご本人に聞いてみたい。

・ 今年の入試問題で使われた拙文の「著作物利用申請書」が届いている。その中には、これまで使われていなかった拙文も含まれている。たとえば、親鸞仏教センター「アンジャリ」第31号所収の「哲学的なレスリング、レスリング的な哲学」が利用されていて、その問8では、「本文の題名として、最も適当なものを、次の 銑イ里Δ舛ら一つ選びなさい」と問われている。選択肢が面白くて、「プラトンを目指して、レスリングを始める」や「勝つためのレスリングに必要な哲学的思考」というのもある。苦労の跡が感じられる。

【2019年3月9日記】

2019年3月6日(水)「トークイベントの案内でました」
ジュンク堂書店 池袋本店

開催日時:2019年04月13日(土) 19:30〜
【19:30開演】「現代哲学ラボ」シリーズ第1巻 『運命論を哲学する』(入不二基義・森岡正博 著)刊行記念 運命や現実を哲学すると、どうなるか?
【19:30開演】「現代哲学ラボ」シリーズ第1巻 『運命論を哲学する』(入不二基義・森岡正博 著)刊行記念 運命や現実を哲学すると、どうなるか?

入不二 基義(青山学院大学教授)

19:00開場
19:30開演

「日本語で哲学をする者たちよ、現われよ」と言われて久しいが、欧州大陸や英米の哲学を輸入紹介することをもって「哲学」と呼ぶ慣習はまだ続いている。そうした中、永井均、入不二基義、森岡正博といった日本のトップ哲学者3氏を中心に、次世代に哲学を伝えることを目的とした活動、「現代哲学ラボ」がこれまでに数回開催されている。そこでの討議内容は、「日本語をベースとしたオリジナリティのある哲学」と呼ぶにふさわしいもので、その後の著者自身の考察をも加えた本格哲学入門シリーズとして、このたび創刊された。
第1巻では、入不二基義氏の主著にして「現代日本哲学の一つの到達点」(森岡正博氏)、『あるようにあり、なるようになる 運命論の運命』での議論を入り口に、運命と現実について哲学する。
運命論から出発して、「ベタな現実」「絶対現実」「相対現実」「無でさえない未来」などの独自の概念を繰りだし形而上学的運命論&現実性論へと突き進む“入不二ワールド”。
未来は決定されているのか、決定されているとしたら一体どのように? 「運命論を哲学する」とは一体どのようなことをすることなのか? 現実とは何か? さらに、入不二哲学(または「現代哲学ラボ」での哲学)の、「J-哲学」としての独自性はどのようなところにあるといえるだろうか? ――これから本を手にとる人のために、本書及びシリーズの「読みどころ」を存分に語っていただく。

【講師紹介】
入不二基義(いりふじ・もとよし)
1958年11月11日、神奈川県生まれ。東京大学文学部哲学科卒。同大学院人文科学研究科博士課程単位取得。山口大学助教授を経て、現在、青山学院大学教育人間科学部心理学科教授(専攻は哲学)。著書に『あるようにあり、なるようになる』『相対主義の極北』『哲学の誤読』『時間は実在するか』など多数。趣味はレスリング。


★入場料はドリンク付きで1000円です。当日、会場の4F喫茶受付でお支払いくださいませ。
※事前のご予約が必要です。1階サービスコーナーもしくはお電話にてご予約承ります。
※トークは特には整理券、ご予約のお控え等をお渡ししておりません。
※ご予約をキャンセルされる場合、ご連絡をお願い致します。(電話:03-5956-6111) 

■イベントに関するお問い合わせ、ご予約は下記へお願いいたします。
ジュンク堂書店池袋本店
TEL 03-5956-6111
東京都豊島区南池袋2-15-5

【2019年3月6日記】

◎ 2019年3月4日(月)「現代哲学ラボ・シリーズ 第1巻 運命論を哲学する」

・ 入不二基義・森岡正博著『現代哲学ラボ・シリーズ 第1巻 運命論を哲学する』(明石書店)の内容紹介等が、Amazonにアップされたようです。

これがJ-哲学だ!
現代日本哲学に新たなページをきりひらく本格哲学入門シリーズ、創刊!
日本のトップ哲学者が集い、議論のレベルを落とすことなく、しかしできるだけわかりやすい言葉で、次世代に哲学を伝えることを目的として始まった「現代哲学ラボ」。
運命、〈私〉・〈今〉、現実性などについて根源的な議論を展開し、毎回、哲学ファンを魅了してきた。
これまで開催された4回分の講義を再編集し、新たな書き下ろし原稿を加えてシリーズ書籍化。哲学することに関心を持つすべての人に贈る、知的刺激に満ちた講義集。
第1巻は運命論と現実性を徹底的に掘り下げる。

【「全巻のためのまえがき」より】
この「現代哲学ラボ」シリーズで、私たちは二つのことを行なうつもりだ。ひとつは、過去の哲学者の思想への入門でもなく、いま欧米で流行っている哲学の輸入紹介でもなく、「哲学をいま本気でするとはこういうことなのだ」という入門を行なう。(中略)
もうひとつは、日本語をベースとして、オリジナリティのある哲学を作り上げる。私たちは自身の力で行けるところまで行き、考えが尽き果てるところまで考え続ける。
※「J-哲学」=日本語をベースとした、オリジナルな世界哲学
※「現代哲学ラボ」=世話人:森岡正博氏、田中さをり氏、賛同人:永井均氏、入不二基義氏の4人で2015年から2016年まで運営された(次回以降の開催は未定)。

【第1巻の内容】
運命とは何か? 運命と現実の関係は??
入不二基義氏の主著にして「現代日本哲学の一つの到達点」(森岡正博氏)、『あるようにあり、なるようになる 運命論の運命』での議論を入り口に、運命と現実について哲学する。未来は決定されているのか、決定されているとしたら、一体どのように?
運命論から出発して、「ベタな現実」「絶対現実」「相対現実」「無でさえない未来」などの独自の概念を繰りだし形而上学的運命論&現実性論へと突き進む“入不二ワールド"の核心を、対談の名手、森岡正博氏が鮮やかに抉り出す。さらに圧倒的な書き下ろしによる応答で両者は互いの哲学を深化させていく。言語の極限状況で繰り広げられる、西洋哲学の輸入・紹介ではない、オリジナルな哲学。

【第1巻もくじ】
全巻のためのまえがき
第1巻のためのまえがき

第I部 この本で何が語られるのか
第1章 すべては運命なのか、そうではないのか? 森岡正博
語句解説

第II部 実況中継「現代哲学ラボ 第1回」
第2章 現代哲学ラボ 運命論を哲学する 入不二基義×森岡正博

第III部 言い足りなかったこと、さらなる展開
第3章 時間と現実についての補遺 入不二基義
第4章 運命と現実についてもういちど考えてみる 森岡正博
第5章 再応答――あとがきに代えて 入不二基義
あとがき

なんと言っても、第敬瑤箸靴銅録された、この「入不二→森岡→入不二」の往復議論は、大きな哲学的収穫だったと思う。この議論は、森岡さんと私の組み合わせだからこそ産まれた成果だと、私は思っています。

第敬瑤髻第局瑤任瞭不二-森岡のやり取りと比較することによって分かることがある。初期段階(第局堯砲任話韻覆觚躄鬚笋垢谿磴いら生じていたような齟齬感が、互いに歩み寄ったり歩み寄れなかったりという振幅を経ることによって、第敬瑤任蓮△修譴哲学的に意味ある考察へと昇華されていく。

私の方の例で言えば、「これ(この)」についての考察を、「このもの主義(haecceitism)」を私なりに別様に解釈することへと繋げることができて、満足いく終わり方ができた。本全体として、読みやすかったり臨場感があるのは、本の前半かもしれないが、ぜひ第敬瑤眛匹鵑把困たいと思う。

【2019年3月4日記、3月5日追記】

◎ 2019年3月3日(日)「読書作文コンクールの企画」
・ 私が書いた哲学エッセイを、小学生・中学生・高校生が読んで作文を書くという企画が進行中です。
・ その読書作文を、作者自身(今回は私)が読んで選考して、表彰式までを行うというのが、この企画の特徴。
・ 湘南高校の同窓生である宮崎智樹君から提案されて、引き受けました。
・ いい企画ですよね!


miyajuku塾長@miyajuku
https://twitter.com/miyajuku/status/11019775109489...
今年の神奈川県私塾協同組合の読書作文コンクールは、入不二先生の文章の予定です。あさのあつこさんとのコラボ。ぜひとも聞きたいですね。

https://twitter.com/irifuji/status/110175195595990...

【2019年3月3日記】

2019年3月2日(土) 「あさのあつこ氏トークショー」
・ 告知です。
・ 3月16日(土)13:00〜14:20に、青山学院大学教育人間科学部創立10周年記念事業の一環として、作家・あさのあつこ氏のトークショーを行い、私(入不二)が聴き手をつとめます。
・ テーマは「読むこと(リーディング)」なので、あさのあつこ氏の読書体験を語ってもらったり、私の哲学随想を読んでもらってコメントをしてもらうこと等を予定しています。ご自由にご来場下さい。

【2019年3月2日記】

2019年2月23日(土)「復活シンポジウム」
・ 昨日は、名古屋哲学会講演会・中部哲学会共催公開シンポジウム「身体、表現、イメージ」に登壇(於:南山大学)。登壇者3人(入不二基義・北村明子・青山太郎)それぞれが、レスリング・ダンス・映像制作の実践者であることを特徴とした企画であった。
・ 企画の最初期は「プロレスー身体、表現、イメージ 」という案で始まったと司会の松井貴英さんから聞いた。奇しくも、フロアからの最後の質疑応答が、「技(技術)」の持つ意味であったり、プロレスとダンスの比較論などに至ることになって、企画者の最初期の想いが回帰する形になった。
・ 3人のあいだでの応答の中では、私は、3人の話には「身体における脱(非)-人間化」という共通点があること、北村さんのダンス論における偶然性と自動性の問題、青山さんの撮影論における中動態的な観点をはみ出す部分について、指摘を行った。
・ 誰に通じるか分からないメモを一つ。懇親会からの帰りの電車の中で、企画者で司会者だった松井さんから、故・岸川典生さん(元代々木ゼミナール講師)の話が出たことは、岸川さんの霊を立ち現れさせ、かつその霊を癒すようなものに、私には感じられた。

昨日のシンポジウムでご一緒した、ダンサーで信州大学准教授の北村明子さんから、嬉しいツイートを頂いた。ここにも残しておきたい。


改めて読み直す入不二基善先生の「レスリング行為/レスリングする身体」(現代思想2019年1月号)。”生の格闘技”、”力の場”、”逆向きの協力”・・・鋭利なキーワードがメタコミュニケーション、闘い続ける身体の極意を論じる。ダンスについて思考を巡らす上でも刺激的な素晴らしい身体論。

感銘を受けるのは、その内容に、実践と理論が同時にある必然を感じるところ。自身の身体で、痛みや快楽、技の訓練と闘いを経験したことによる説得力ある言語と理論の強さ。身体感覚を明確に言語化し、温度高い理論がストレートに身体に響く。徹底した身体論がそこに閉じない力を与えてくれる。


登壇者+司会者

左から、北村明子さん・松井貴英さん・青山太郎さん・入不二
【2019年2月24日記】

2019年2月21日(木) 「女子と」
・ 昨日の大学レスリング部の練習で(スパーリング12本後に)、フリー・グレコ・女子に分かれて、1分の勝ち残り戦をやった。女子の澤田さんから「(短い時間で攻めまくって勝とうとする練習なので)先生は入りにくいでしょうから、こちらに入りませんか」と誘ってもらって、女子グループで闘うことに。

・ 思い出したのは、小学校低学年の時に上級生のお姉さんたちに誘われて、仲間に入れてもらって遊んだこと。あの時は、「かまくら」を作るところまでは一緒にやったのに、出来上がった後の「お菓子とお喋りの会」では、仲間に入れてもらえずに「君はダメ」と追い返された。女子の意地悪さの初体験だった。

・ 今回の大学生女子たちは、最後まで優しく相手をしてくれたが、1ポイントも取らせてはくれず、まったく勝ち抜けなかった。女子レスラーの強さを再認識させられた。
【2019年2月22日記】

◎ 2019年2月18日(月) 「シンポジウム用資料準備」
・ 今週末のシンポジウム「身体、表現、イメージ」のために、私も、内容は以前(台風により中止になったとき)と同じだけど、プレゼン方法を変えることにして、その資料を作成中。
・ 今回は、Mindmeisterを使ってみようと思う。



名古屋哲学会講演会・中部哲学会共催公開シンポジウム「身体、表現、イメージ」

【2019年2月18日記】


◎ 第18回 全日本マスターズレスリング選手権試合 F(61歳〜65歳)58kg 入不二第1試合 全体動画


◎ 2019年1月22日(火) 「第技邱腓両楮戞
【第1ピリオド】
(1)動画1



・ 私(青のシングレット)が、”がぶった状態”から”パンケーキ”という技で相手の身体を返して、ニア・フォールまで行っている。まず私の先取点で「0ー2」。
・ 長谷川監督の「乗りすぎない、乗りすぎない、ちょっと下がって」というアドバイスの声にもかかわらず乗りすぎていて、相手はうまくブリッジしながら反転して逃れている。
・ もっと上手く攻めていれば、この段階でフォール勝ちというのもあり得たのかもしれない。
・ Nさんは私の左腕をうまく巻き取っているので、私はサイドにつきながらも、うまくコントロールができていない。長谷川監督の「コントロール、コントロール、乗りすぎない、乗りすぎない、下がりながら」という声が響く。
・ ここから、Nさんは潜り込むように入ってきて(ということは、私が乗りすぎているのと同じ状態を作って)、そこから”巻き投げ”で2回転、回されてしまう。(敵ながら)うまいなぁ〜。こういう技を、こっちがやりたいのに〜と思った。これで逆転されて、「4ー2」。

(2)動画2



・ 松田コーチから「かぶりましょう、がぶりましょう」という声が飛んでいて、その通りに、頭を落として、がぶりに行こうとはするが、離れてしまうので、長谷川監督から「前つめながら、前つめながら」という声。
・もう一度頭を落として、抑えつけてバックに回ることに成功。あれっ?こんなに簡単にバックを許してしまうなんて、変だな・・・と一瞬思った。これで同点に追いついて「4ー4」。
・ このバックを取ったところで、レスリング部の学生から(かな?)「イリフジ・スペシャル!」という(歌舞伎的な?)掛け声がかかる。「イリフジ・スペシャル」とは、私が使う珍しい(変な)グラウンド技のこと。出したかったんだけど、まだ試合で使えるほど、習熟していない。そのうち、使えるようになりたい。
・ で、頭を脇につけて(”head in the hole”で)攻めようとするが、攻めきれない。長谷川監督は「ローリングがいい(のに)」と松田コーチと話している。たしかに、相手は「腹這い」ではなく「パーテールポジション」なんだから、ここは「ローリング」に行くべきだった。

(3)動画3



・ Nさんがローシングルに入ってくるのは、よく見えていて、危なげなく切っている。「見えてる、見えてる」という声が聞こえる。2回目に入っていたシングルも、横に回り込んで切っている。そのまま、バックへ回って、これで「4ー6」になって逆転。
・ 再びNさんの頭を落として、腹で抑えつけながら引き落とすことに成功。
・ しかし、Nさんの守りが堅い。長谷川監督の「腕抜きながら、腕抜きながら」という声でも分かるように、完全に肘を取られていて、バックへ回れない。
・ このまま守り切られて、1Pが「4−6」でリードして終了(だと思う)。
・ ハーフタイムのあいだに、「がぶり」がいいという点と「腕を抜きましょう」という点をアドバイスされる。私は長谷川監督と松田コーチに、「(Nさんは)わざとがぶられておいて、何か狙っているような気がする」とひとこと言った記憶がある。

【第2ピリオド】
(4)動画4



・ 2Pの開始時は、しばらく組み手争い(ハンド・ファイト)が続く。
・ そこから、私の右ざし(underhook)が入って、セコンドも「おお、いいさし、いいさし」と叫んでいる。この時点では、たしかに私のアドバンテッジだ。
・ しかし、Nさんは「待ってました」とばかりに、私の左腕も抱えて、ダブル・オーバーフックに持ち込んで、いわゆる「かんぬき」状態。これは、狙っていたのだろうなぁ。まんまと罠にはまった感じ。
・ ここから、未経験ゾーンへ(初体験の技で投げられた)。Nさんは、かんぬきで私の両肘を極めたまま、腰を落としながら、反り返る力で私を左後方へ投げた。これはビッグポイントだから、Nさんに4点入って「8ー6」で逆転されたはず。
・ 軌道は低かったので衝撃はなかったが、実は翌日になってから、両肘の関節の痛みがひどくなった。「かんぬき」で極められて投げられたからだと思われる。
・ 投げられたあとも抵抗するが(「押し込んで、押し込んで」という長谷川監督の声あり)、Nさんの的確な体重移動によって、次第にニア・フォール状態へ持ち込まれる。
・ 「ここでフォール負けか・・・」と思ったが、私の身体はまだ諦めていなくて、ブリッジしたり、足を絡ませたりしながら、反転できるタイミングを見出そうとしていた。
・ うまくリバーサルできて、これで私に2点が入って「8ー8」の同点か。
・ この状態になれば、あとはフォールしかない!ということで、抑え込みきった。
・ こうやってふり返ってみると、勝負には勝ったけれども、Nさんの「技」や「攻め方」の素晴らしさが印象的であり、私の攻め方には課題や問題点がいくつも見つかる。試合はいい勉強だな。

【終了後】
(5)
・ あとで友人の霜さんが教えてくれたのだが、応援してくれていた学生たちが、Nさんと私の対戦を見ながら、「あの2人似ているね」「兄弟みたい」と言っていたそうだ。たしかに、そうだな!
・ 動画最後の松田コーチの笑顔が、爽やかだ。

【2019年1月22日記】

◎ 2019年1月20日(日) 「マスターズの試合をふり返って(逆転フォール・シーンの動画あり)」
・ 私にとっての、今年の試合出場のポイントは二つあって、
1)半年以上にわたる練習も満足にできないケガの後遺症状態から、(治ったわけではないにしろ)何とか試合ができる状態にまで持って行けたこと。
2)前回までは、社会人になってレスリングを始めた人限定の部門で、年齢区分が二つ(30歳〜45歳と46歳以上)しかない「フレッシュマンズ」の部門に出ていたが、今年からは、高校・大学でのレスリング経験ありの人たちの部門で、年齢制限が5歳刻みの「マスターズ」の部門に挑戦したこと。
 
1)に関して、今回新たに分かったのは、運動量は激減しても、ほぼ食事のコントロールのみで「7.8kgの減量」が(それほど無理なく)可能だったこと。後遺症を悪化させないために、練習量(回数)を半分程度に減らさざるを得なかったし、ジャンプ系の補強やランニングも控えて、トレーニング量は激減した。にもかかわらず、食事のコントロールのみで減量は前回までと同様に、まったく順調だった。

2)に関して、両部門とも、それぞれに固有の困難が私にはある。「フレッシュマンズ」の部門に出る場合には、かなり年齢差のある元気な人とも闘わなくてはいけない(前回フレッシュマンズでは、私が最高齢だったし、今年も60代の人はいなかった)。しかも近年の傾向として、レスリングは社会人以降で始めたとしても、他の格闘技の経験豊富な(チャンピオンクラスも)「フレッシュマンズ」として出場してくるようになっている。「素人が」レスリングの試合を楽しむという段階からは、逸脱しつつある(要するにレベルが高くなっている)。

・ かといって、「マスターズ」の部門の場合には、年齢的には近い人たちと闘えるとはいえ、その人たちは高校・大学でレスリングに勤しみ、その後も続けていたり再開したりといった「猛者」たちである(往年の世界チャンピオンが出場していたこともあった)。ひとことで「経験が違う」と言うくらいでは足らない。「何歳の時にレスリング漬けになっていたか」がきわめて重要なのだと思う。10代・20代の徹底したレスリング経験を経なければ手に入らない肉体というのが、あるような気がする。それは語学やその他の勉強分野でも、つまり頭脳においても、似たことが言えるだろう。

・ どちらの部門も、私のような「年寄り素人」にはハードルが高いことに変わりはない。迷いはしたが、レスリングを始めて10年経つといことと、60歳代になったということを、区切りとして考えることにして、「マスターズ」の部門に挑戦することに決めた。

・ 実際に「マスターズ」部門で試合をしてみて、これまで経験しなかった新たなことを体験できたし、まるっきりお話にならないのではなくて、私でもある程度はやれそうなことが分かったので、来年度以降もこの挑戦を続けようと思う。

・ 第1試合で、初めての技を食らった。(右ざしunderhookに行ったら)両腕をかんぬき状態に極められて、後方に倒れ込みながらの反り投げ的な技を食らった。

・ レスリング部の大学生がその技を極めているのは見たことはあっても、私に対して彼らがその技をかけてくることは、危険なので「ない」(持ち上げるところまでで、止めてくれる)。一方、同レベルの社会人との練習では、こういう技を使うことは、そもそも難しいし危ないのであり得ない。だから、こんな風に放り投げられるのは、初体験だった。

・ 「こんな技が63歳でもできるというところが経験者なのだな」と思った。その技で投げられた後、そのままニア・フォールの体勢へ持ち込まれた。「せっかくポイントは同点(互いに取って取られて8ー8だった?)なのに、ここでフォール負けか・・・」と思った。

・ しかし、その思いとは裏腹に、身体は抵抗していて諦めていなかった。足も絡めたりしながらブリッジ力も使って、上下反転!抑え込んで、逆転フォール勝ち。

・ たぶん、相手の方は、かんぬきで後方へ投げて抑え込んだ段階で、勝ったと思ったのではないだろうか。そこから、私がここまで抵抗して返すとは思ってなくて、気を抜いたのかもしれない。

・ 「最後まで諦めなかったゆえの逆転勝利」というのも、私にとっては初体験ということになる。

・ 次の準決勝でも、初体験があった。私は、ふだんの練習で「力が強い」と言われるほうで、たしかに同じ体格どうしで「力負け」という感じを味わったことがなかった。しかし、自分よりも年上(63歳)で、小さいくらいの相手に、力でねじ伏せられるようにしてフォールされて、「力つえぇ〜」という感じを味わうことになった。

・ その怪力の「筋肉じいさん」も、決勝では毎日レスリングの練習をしている(私と同年齢なのに!)という高校教員の人に、何度もタックルに入られたり、動かされ続けてスタミナ切れで敗戦。そうか、力で対抗しようとするのではなく、こういう方向で攻めれば、もう少しは私も闘えたのかもしれない・・・と思った。

・ 結局、6人でのトーナメントの結果、私は3位(銅メダル)だった。

・ 青山学院大学レスリング部のみんなが、(試験前にもかかわらず)応援に来てくれていて、1年生の山本真聖君には朝のアップと途中でのアップの相手をしてもらった。特筆すべきは、OB会長の佐々木さんも、30年ぶりという試合出場を果たしたこと。

・ また、長谷川恒平監督と松田健悟コーチの両者がセコンドについてくれて、私は腕を揉んでもらったり、アドバイスを受けたり、水分補強を手伝ってもらったりしている。なんと贅沢なセコンド陣!

・ 友人の霜さん・高田さんも観戦に来てくれて、夜は2人といっしょに、12時過ぎまで私の還暦祝いと祝勝の会。




【2019年1月21日記】


◎ 2019年1月19日(土) 「試合前日」
・ 明日の試合(全日本マスターズレスリング選手権試合)のための計量を無事通過(Division F・58kg級)。11月12日に65.4kgだったところから(誕生会翌日のため)、-7.8kg減量して57.6kgでパス。
・ ケガの後遺症に悩まされ、半年以上練習ができなかったことを考えれば、何とか出場するところまで漕ぎつけたという感慨あり。
・ 今年から、フレッシュマンズの部門(社会人になって以降にレスリングを始めた人の部門)ではなく、マスターズの部門(高校・大学とレスリング経験のある人の部門)に挑戦してみることにしました。レスリングを始めて10年経ったし、60歳代になったし、区切りです。
・ フレッシュマンズの部門では、40代の若い人とやらなくてはいけない大変さがあるし、マスターズの部門では、同世代ではあっても、経験上のもの凄い差があるという大変さがあって、どちらにしても大変であることは同じ。経験者たちの胸を借りつもりで、どこまで抵抗できるのかを試してきます。
【2019年1月19日記】

・ 夕飯を久しぶりにたっぷり食べて、食後にフルーツもスイーツも食したら、58.7kgへ増えた(+1.1kg)。変動が面白い。
【夕食後追記】

2019年1月12日(土)「iPad Pro 到着」
・ iPad Pro 到着、LiquidTextを使いたくて。亀井亨監督「無垢の祈り」鑑賞、傑作。現代哲学ラボ・シリーズ第1巻『運命論を哲学する(仮)』の初校ゲラのチェックを始める。もう複数回読んでいるが、森岡パートも入不二パートも面白い!
【2019年1月12日記】

◎  2019年1月3日(木) 「タイトル決定」
・ 単著のタイトルは、『現実性の問題』に決定!担当編集者の増田健史さん(筑摩書房)から、「決まった!という強烈な第一印象」と「興奮」を伝えてもらって、決定の運びとなった。正月に決まるというのも、縁起がいい。
・ これまでのワーキング・タイトル「現実性こそ神」は、「おわりに」のサブタイトルとして残します(告知参照)。

目次(仮)

はじめに 「現実性の問題」の始まり

第吃
第1章  現実性と潜在性
第2章  事実性と様相の潰れと賭け
第3章  現実の現実性と時間の動性

第局
第4章  時間・様相・現実性
第5章  無関係性・力・これ性
第6章  無内包とマイナス内包

第敬
第7章  「拡張された他者」としての現実性
第8章  「無ではなく存在」ではなく
第9章  瞬間と偶然 ─時間を哲学する

おわりに 現実性こそ神

【2019年1月3日記』

◎ 2019年1月2日(水) 「タイトル案」

・ 今春刊行予定の共著の中で、森岡正博さんが、私と九鬼周造を比較してくれている(第4章 第3節 九鬼周造と「偶然性」)。その比較を踏まえると、九鬼の『偶然性の問題』に因んで(リスペクトして)、次の単著のタイトルを『現実性の問題』とオーソドックスなものにするという手もあるな、と思う。

【2019年1月2日記】

2019年1月2日(水)「新年会」
・元旦は、妻の実家に集合しての恒例の新年会。息子たちと、大晦日のRizinのいくつかの試合について、その場で動画のリプレイを参照しつつ、批評・解釈を語り合う。
・ムエタイを習い始めた長男は、10年前にレスリングを始めた頃の私と同じ「のめり込み」方をしていることが分かって、変なところで親子を実感。
・観て語り合うだけでは終わらずに、技試しへ発展。"bone to bone"の痛みがあるRussian Tieを体験させてあげた。
・自宅に戻ってからも、三男と技試しが再開。がぶりのクラッチの組み方や圧力のかけ方を研究したり、動画で確認しながら"teepee choke"の効き方を検証してみる。就寝前なのに、汗びっしょり。減量のためにいいかも。
【2019年1月2日記】

・teepee choke については、中井祐樹さんのtweet参照。https://mobile.twitter.com/yuki_nakai1970/status/1...
元谷選手が決めたteepee chokeは米国発の前三角絞めの変化技であり、厳密には腕を使った松葉搦と言えるかと思います。teepeeもネイティブアメリカンの円すい形のテント(小屋)の意味のようで呼称としても面白いですよね。
【2019年1月2日追記】

◎ 2019年1月1日(火) 「2019年の始まり」


・ 森岡正博さんのツイートより引用

今年出版する予定の本たち。
1)入不二基義・森岡正博『現代哲学ラボ第1巻:運命論を哲学する(仮)』明石書店。3月〜4月。
運命論と現実性をめぐる哲学の徹底究明と論争。現代日本哲学に新たなページを切り開くことになるだろう。圧倒的な書き下ろし部分をご期待ください。


・ 当日のイベント記録も修正加筆していますし、語句解説も加わりますが、特に、

※私の「Appendix─時間と現実についての補遺─」
※森岡さんの応答である第4章「運命と現実についてもういちど考えてみる」
※私の再応答である「再応答─あとがきに代えて」

で展開される二人のやり取りは、読み応えがあると思います。

・「Appendix─時間と現実についての補遺─」の構成
1 ベタな時間推移か、無でさえない未来か
(1) ベタな時間推移
(2) 無でさえない未来
2 現実性と様相と潜在性
(1) 現実性と様相(必然・偶然)
(2) 現実性と潜在性

・第4章「運命と現実についてもういちど考えてみる」の構成
1.「無でさえない未来」の概念をなぜ持ちうるのか?
2.「いま」の土俵と「現実性」
3.九鬼周造と「偶然性」
4.「現実性」と「これ性」
5.「現実世界の開け」と「存在世界の開け」

・「再応答─あとがきに代えて」の構成
1.「無でさえない未来」と「無関係性」
2.「忽然と湧き上がるいま」と「無関係性」
3.「力」としての現実性
4.「このもの主義」を別様に考える
5.「現実性」と「存在物」

【2019年1月1日記】

フリーエリア






※この時計の時刻は、閲覧しているパソコンのものであり、必ずしも正確な時間とは限りません


著書


(別丁扉)
2020『現実性の問題』(筑摩書房)


表紙(正面+背)
2020『現実性の問題』(筑摩書房)


(カバー 平面)
2020『現実性の問題』(筑摩書房)



(カバー 立体)
2020『現実性の問題』(筑摩書房)


2019『運命論を哲学する』(森岡正博との共著、明石書店)


2017『香山リカと哲学者たち 明るい哲学の練習 最後に支えてくれるものへ』(ぷねうま舎)


2017 『現代哲学ラボ 第4号: 永井均の無内包の現実性とは?[Kindle版](哲楽編集部・編)


2016 『現代哲学ラボ 第1号: 入不二基義のあるようにありなるようになるとは? 』[Kindle版](哲楽編集部・編)


(カバー+オビ 立体)
2015『あるようにあり、なるようになる ─運命論の運命』(講談社)

(カバー 立体)
2015『あるようにあり、なるようになる ─運命論の運命』(講談社)


(カバー+オビ 平面)
2015『あるようにあり、なるようになる ─運命論の運命』(講談社)

(カバー 平面)
2015『あるようにあり、なるようになる ─運命論の運命』(講談社)

(表紙 平面)
2015『あるようにあり、なるようになる ─運命論の運命』(講談社)


2013『子どもの難問』(野矢茂樹編著、中央公論新社)<私の執筆は二編>


2013『英語で読む哲学』(編著、研究社)


2012『哲学の挑戦』西日本哲学会・編、春風社)


2011『Q〜わたしの思考探究〜 (共著、NHK出版)


2010『<私>の哲学を哲学する』(共著、講談社)


(カバー 帯なし)
2009 『足の裏に影はあるか?ないか? 哲学随想 』(朝日出版社)

↑(帯をとると上のようになります)


(カバー+帯)
2009 『足の裏に影はあるか?ないか? 哲学随想 』(朝日出版社)



2009 ちくま学芸文庫版『相対主義の極北』(筑摩書房)



2007 『哲学の誤読 入試現代文で哲学する!』(ちくま新書)



2007 『時間と絶対と相対と 運命論から何を読み取るべきか』(勁草書房)



2006 『ウィトゲンシュタイン 「私」は消去できるか』(NHK出版, シリーズ・哲学のエッセンス )






2002 『時間は実在するか』(講談社現代新書)




2001  『相対主義の極北』(春秋社)



1993  『<思考する>英文読解』(駿台文庫・絶版)

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