ロボットにロボット法が作られるなら、万能細胞から生れた人間にはどんな法を用意すべきでしょうか? 人間とは? 人間はどう生きるべきか?

アイザック・アシモフによる「ロボット工学三原則」の検証


第一条
ロボットは人間に危害を加えてはならない。
また、その危険を看過することによって、人間に危害を及ぼしてはならない。

・ロボットに限らず、人間が心得べき最低限のモラルともいえます。

第二条
ロボットは人間にあたえられた命令に服従しなければならない。
ただし、あたえられた命令が、第一条に反する場合は、この限りでない。

・心を持たないマシーンはこうした基準のもとに作られるべきです。

第三条:
ロボットは、前掲第一条および第二条に反するおそれのないかぎり、自己をまもらなければならない。

・道具は資産であり、資産価値が失われないような工夫は有用です。

※「ロボット工学三原則」が想定するロボットは心のない道具です。
※道具の開発は人間の役に立つことを基本的に願って作られるべきです。
※その道具が人間を傷つける恐れがある場合は使用を中断すべきです。

■「第零法則」


ロボット工学三原則・第1条は人間へのロボットの危害を許しません。
「第零法則」は「ロボット三原則・第一条」を条件づけ・拘束します。
結局、第1条は「第零法則に反する場合、この限りではない」となる。
即ち「第零法則」は第1条に反して人間に危害を加える事を許可する。

・つまり「人の命の価値」を「誰か」がランク付けして優先順位づける。
・ロボットは優先順位の高いほうを護るように設定されることになる。
・優先順位の高いほうを護るために、低いほうを攻撃する危険が高い。

■「零前第一法則」


護るべき対象を人類だけでなく、全ての生命・知性体に適用すべきとする。

・最終目的を達成するために行動するようにロボットは設定される。
・最終目的を知っているのは「特定の誰かとロボット」になります。
・これは非常に危険な思想の持ち主であると疑わなければならない。
・零前第一法則」の『最終目的』を人類は具体的に知る必要がある。

・私はここに道具を武器として捉えがちな文化圏の歴史を感じます。
・人間の奴隷と位置づけられた「ロボット」は、最後に人を狩立てる。
・「ロボット工学三原則」が「零前第一法則」に至る方程式は 危険。


ソニー版「ロボット工学三原則・AIBO版」の検証


第一条
ロボットは人間に危害を加えてはならない。
自分に危害を加えようとする人間からも逃げることは許されるが、反撃してはいけない。

・誰も人間に危害を加えてはならない、それはロボットも同じです。
・心のないマシーンとしてのロボットは人間の道具であるべきです。

第二条
ロボットは原則として人間に対して注意と愛情を向けるが、ときに反抗的な態度を取ることも許される。

・機械は人間の命令に従うようにコンピュータ制御されるべきです。

第三条
ロボットは原則として人間の愚痴を辛抱強く聞くが、ときには憎まれ口を利くことも許される。

・「ペット型」ロボットの機能を想定するなら、細心の注意を要する。
・AIBO版に生命を感じさせる場合、その正当性を要件とすべきです。

・単に「面白ければ好い」という事では子供への悪影響が大き過ぎる。
・ペット型ロボットは、取扱い企業の「モラル」が問われるべきです。

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