グラディウス(MSX版)

1986年7月25日発売。MSX用カートリッジソフト。
アーケード用初代グラディウスの移植作品である。
ファミコンとはハード性能的に同等もしくはやや劣るMSXにおいて、ファミコン版の欠点を補い、なおかつオリジナルの追加要素も盛り込んだ出来はユーザーのみならずゲーム界全体においても高い評価をされている。

相違点

アーケード版および先に発売されていたファミコン版との相違点は以下の通り。
デモ画面
タイトル画面の前に、メインビジュアルを元としたグラフィックと、アーケード版のネームエントリー曲を用いたデモ画面が表示される。
8ドットスクロール
MSXでは1ドット単位の横スクロール(スムーススクロール)を実装出来なかったため、8ドット単位でカクカクと進むスクロールとなっている。以降のコナミ製・他社の横スクロールゲームでもこれは同様であった。余談だが1989年の『スペースマンボウ』において遂にスムーススクロールが実現されている。
レーザー
ファミコン版では不可能だった長いレーザーを再現している。ただしワインダーなどの性能は劣る。
シールド
ファミコン版と違い、シールドの性能がアーケード版と同じ、前方のみを守るものとなっている。
2段階パワーアップ
ミサイルとレーザーは2段階パワーアップが可能。これはグラディウス2など、以降のいくつかの作品にも継承されている。
ビッグコア
ファミコン版と比べてビッグコアが大型で、よりアーケードに近い印象となっている。
ボーナスステージ
ステージ2,3,4,7の特定の場所から、ボーナスステージに突入することができる。
骨ステージ
MSX版オリジナルステージ。MSXではファミコンと比べて使用できる色数が少なかったため、白黒のみで構成できるステージを作ったらしい。骨ステージは『ネメシス(GB版)?』およびPCエンジン版グラディウスにも収録されている。

隠し要素・裏技

  • MSXの2スロット目に『ツインビー』のカートリッジを挿しておくと自機がツインビーになる。
  • オープニングデモ画面の右下には、赤い文字で開発者の名前「YUTAKA」(春木豊)と「NAOKI」(松井直樹)が隠されている。
  • 『コナミゲームコレクション Vol.3』に「ネメシス」として収録されている。『スナッチャー』に付属のSCCカートリッジを挿した状態で起動すると、BGMがSCC音源バージョンとなる。なお、このSCCバージョンは「LEGEND OF GAME MUSIC vol.1」でCD化された。
2007年10月30日(火) 10:19:55 Modified by kei_kof




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