「憧れの男性(ひと)」

2007/3/10放送「憧れの男性(ひと)」


出演:鈴木謙介、柳瀬博一、斎藤哲也、大西奈己(ゲスト)、高野麻結子(ゲスト)

※以下の発言まとめは、正確な番組での発言とは異なる場合があります。

MP3その1


鈴木:今日は憧れ男子がテーマということで、ギャラリーに女子が入ってます。男子校育ちで俺も緊張気味。若干かっこつけ気味なのはそういうことなんだけどw しかも今日はお目付役ということで女子もゲストに来ています。まずは原書房の大西さん。

原:よろしくお願いしますー。

鈴木:まずは自己紹介から。

原:今日のテーマに即して理想の男性を。今の理想の男性は「匿名係長 只野仁」です。

鈴木:「ふん!ふん!」だwww

原:だって昭和50年代の子どもの憧れ全部つまってるから。憧れないといけないでしょこれは。

鈴木:普段の姿とのギャップとかああいう設定含めて?

原:そうそう。設定で一番いいのは、格闘シーンでブルース・リーになるところなんですけど。無意味に上半身裸になってポーズ決めてるところで、全国のオヤジが、自分の中から小さいブルース・リーが出てきてポーズ決めるわけですよ。その構図込みで萌える。

鈴木:どんなマニアックなポイントだよw ブルース・リーはしょこたんも好きとかゆってるから今の時代的にはぎりぎりアリだけど。

原:でも最近、只野仁がブルース・リーをさぼってて不満なんですけど。

鈴木:大分鍛え上げられた肉体ですけどね。

原:だんだん体が大きくなっていくのがすごいですよね。

鈴木:冒頭から今日どうなるんだろうってどきどきしてきた。今日はよろしくお願いします。続いてプチグラパブリッシングから高野さん。

高野:こんにちわー。

鈴木:じゃあ理想の男性とか。

高野:理想の男性は、名前を挙げると、ピアニストで作曲家の高橋雄二さん、野田秀樹さん、古田新太さん。歳が同じ人だと劇団ひとりさんですね。

鈴木:また演劇系に寄せてきましたね。でも野田秀樹くらいまではふんふん聞いてたけど、だんだんマニアック方向に。

高野:みなさん世界があるというか、そこにいて周りの空気が変わるようなことや、すごく明るくて陽気でポジティブでってだけではないというところも含めて、受け取るものがあるんですよ。

鈴木:そういう風に好意的に受け取ってくれる人ばっかりだったら世の中すごく楽なんですけどね。今日はよろしくお願いします。続いてサブパーソナリティから柳瀬さん。柳瀬さん、男が惚れる男っていうと?

柳瀬:いやー。ダンディーな男子というか、矢沢永吉さんとか。それはそれでかっこいい人なんですけど、日本で一番かっこいい人のひとりなので、矢沢さんの話とかしてもしょうがないだろうということで、僕が個人的に付き合った方で、ラジオ聴いてる方があまり知らない人で言うと、一昨年なくなられた、ヤマト運輸を作った小倉雅夫さんという方。この人は郵政改革とか野源流を作った人で、それまで郵便しかない、官僚が作ったがちがりのシステムの縛りの中で、運送業っていうのを開発して、あらゆる政治的な状況を、まず法に訴えるんじゃなくて、マーケットから変えていって、最終的に法改正までさせたという人。政治や官僚の力も借りなかった。彼の言葉で素晴らしいのが、俺は武士じゃなくて町人だ。武士道はかっこよくないって言ったのがかっこいいんです。

鈴木:今の数分間の説明で、柳瀬さんへの憧れ度がぐいぐい上昇したと思うんですけど。

斎藤:おいしいとこ持っていくよね〜。

柳瀬:この人のさらにかっこいいところは、95年にすぱっと会社辞めちゃいまして、40億くらいあった私財を投じて福祉財団を作りまして、やはり官僚の食い物になってた福祉行政を立て直そうということで、障害者施設の経営立て直しをやるんです。それを死ぬまでやってた。彼のおかげで福祉の世界に経営のスタンスが入り、食べられるようになった福祉関係のパン屋さんなんかが出てきた。さらにこのじいさんのかっこよかったのは、銀座と新橋の芸者さんのマーケットがなくなるっていうのを助けなきゃっていうことで、銀座の旦那衆、っていっても資生堂の人とかですけど、彼らで自腹を切ってイベントをやって、自分自身も芸を披露しながら、芸者を助ける会っていうのを毎年やってたんですよ。こういうかっこいい銀座の遊び人でもあったんですけど、僕が見た中で一番かっこいいおじさんでしたね。

鈴木:今日の柳瀬トークでファンはお腹いっぱいだと思うんでw

柳瀬:しばらく引っ込んでます。

鈴木:もう既にお酒入ってるからね。ダンディー柳瀬の居酒屋トーク、今日も炸裂しそうですけどよろしくお願いします。続いて斎藤さん。斎藤さんもお酒入ってますけど大丈夫ですか?

斎藤:僕は手短にw 僕は必殺仕事人の中村門戸ですね。只野仁さんと似てるんですけど、あの情けなさ。嫁と上司にいびられれて、でもやるときはやるぞと。

鈴木:昼の中村門戸オンリーな人はいっぱいいますけどね。夜は別の顔って人はなかなかいないですよね。なんか自分の理想を話すだけでおかしな方向に転がり始めてるんだけどw メール、22歳。理想の男性はインディー・ジョーンズ。ワイルドでインテリな人はなかなかいない。
ヒゲですね。日本人っていうか東洋人のヒゲは癖があるので、白人の無精髭にはならないじゃないですか。

柳瀬:チャーリーもヒゲだけどね。

鈴木:僕、大学の頃からヒゲなんですけど、僕はヒゲが固いんでなんとかなってますけど、無精髭って単に汚くなっちゃうから、いつも欧米人の無精髭は憧れてるんですけど。あと考古学者っていうのがね。白人の人だと、無精髭はやしてワイルドなんだけど、目だけは純粋っていうのがあるじゃないですか。

一同:あ〜。

鈴木:同意されてよかった。

大西:二面性にぐっとくるのは大きいですよね。

鈴木:またそれかよ!次のメール、主人と正反対のチョイ悪の人。矢沢さん。
永ちゃんきました。あのお年でスマートですよね。上半身裸になれますから。

柳瀬:只野さんも目じゃないくらいのいいカラダしてますよ。

鈴木:ロックミュージシャンは基本的に栄養失調寸前みたいな体が資本ですから。筋肉付けちゃだめなんですよ。
メール、小沢健二が憧れ。15歳で王子様を見て、東大・上流階級・子猫ちゃんって呼ばれたい!おかげで無駄に現実への対処を遅らせました。今でもラジオで音楽を聴くと記憶が甦る。
ふたつあがった「不良」と「王子様」。女性陣、大きな男の子のジャンル分類として、この二大憧れはありますね。

大西:30女として最近思うのは、三十路も半ばくらいでジャニーズのファンクラブに入る友人とかいまして。ただ、これが「別腹」になってくるからジャニーズに入るっていう。

鈴木:ちょ、ちょっと待った。別腹?

大西:そうそう。現実の彼氏とかご主人とかとは別に。ほら、パンがあってもお菓子は食べたいでしょ?で、そこに王子様が忍び寄ってきて。

鈴木:それは世の中で言うところの、F2、F3層の韓流ブームと同じ構図ですね?あれは別腹なんですね?

大西:だと私は理解しているのですが。

鈴木:それは男子としては喜んだ方がいいのかどうなのか。

柳瀬:僕、『SMAPウォッチング』という本を3年前に出したことがあって。それで私は著者の方と、人生で最初で最後だと思うんですけど、SMAPのコンサートに行ったんですね。もう別腹の方の坩堝w 男が2パーセントくらいいるんですけど、この人達は別腹の奥さんや彼女に、背中にフックを付けられて連行されてきた人たちでしたね。それを目の当たりにして、リアルに見るとすさまじいなと。

斎藤:ミーハーっていうのはずっと続くものなんですかね?

大西:多分、10代、小学生くらいでジャニーズが来て、そのうち現実の彼氏ができていったんお休みして。それでまた30代でくるんですよ。

鈴木:あまりにリアリティがありすぎて、胸がずきずきしてくるんだけどさw 王子様が歳とともに復活するというのと、彼らは自分の維持にすごい努力をするから、なかなか劣化しないじゃないですか。ところが不良系というのはですね、いつまでも不良のままではいられないわけで。矢沢さんなんかは例外だけど。
ここで女性陣に確認。なんのかんの言っても十代くらいで不良ブームって来るじゃないですか。高野さん、やっぱヤンキーの先輩からモテたでしょ?

高野:最初の年上への憧れか、生徒会長タイプかヤンキーかっていうのが、割と周りで半々でしたね。

鈴木:生徒会長なんてモテたの見たことねえよ!

高野:小学校とか、最初の年上っていうか、親やお兄ちゃんとは違う、何でもできるように見えちゃう存在ですね。

鈴木:そういう意味では真面目メガネ君キャラもありか。メール、私の憧れる男子はメガネ+制服。理想としてはオリラジ慎吾君。
制服、来ました。当然ここで聞かなきゃいけないのは、学ラン派orブレザー派ですけど。

大西:学ラン派です。

高野:私も。

鈴木:二人ともなのか。最近学ランは絶滅傾向ですけど、何がいいんですか?

高野:多分、ユニフォームみたいなものが。高校生が社会人のスーツに憧れて、社会人の人とお付き合いしたい、みたいなのと同じような気がする。

鈴木:スーツ萌えみたいな?

高野:の最初のバージョンみたいな。私も中学2年のときに学ランからブレザーに制服が替わったんですけど、女の子達が、第2ボタンのこととかあるので、ブレザーだと。。。学ランの第2ボタンは貴重でしたね。

鈴木:取りやすいしね。ブレザーのボタン取れないから。学ランからブレザーへの流れで世代も変わってるね。今はみんなブレザーだから、ネクタイとかなんじゃない?

大西:チャーリーさんは学生の時は?

鈴木:僕は中高と学ランですね。でも高校とか男子校なので。

大西:ボタンくださいもないわけですね。

鈴木:若干、後輩に「ボタンください」みたいな事件は起こりますけど。

大西:それはまた別の話にw

鈴木:それはちょっと攻めとか受けって話になるので勘弁していただきたい。

斎藤:制服からブレザーってなんか理由があるんですか。

鈴木:「不良」のときにもちょっと出ましたけど、改造制服がしにくくなるって話と、あと都心だと、かわいい制服にすると偏差値が上がったとかって話があって。

柳瀬:そこで聞きたいのが、女子の学ラン萌えっていうときに、男子の学ラン萌えっていうのは極道高校になるわけ。襟が7センチくらいあって、燕尾服かっていうくらいの長ランか、へそが出るくらいのすごい短ラン。タックが10くらいついてるようなズボン。

鈴木:ついてねえよそんなに!

柳瀬:いやあったんですよ。あれが男子が行き着くところまでいった学ラン。女子はそういうのには萌えないの?

大西:襟の高さは普通の常識的な高さにしてほしいとか、丈も常識的な範囲から逸れすぎないでほしいとかありますけど。私も学生時代は学ランでしたけど、裏ボタンをチェーンにしてみたりとか、ちょっと違う色がついてたりとか。そういうDIY精神みたいなのはOK。

鈴木:別にDIYじゃないよ!

大西:既製服だもんね。

鈴木:カスタマイズって言った方が正しいかな。自分で制服作ってたらそれはそれで不思議ちゃんぽくてかわいいですけど。というわけで曲をはさみます。

〜曲〜

MP3その2


鈴木:メール、現実逃避ですが「花より男子」の道明寺司。ワイルドなのに純情。いまだにマンガを読み返してキュン死してます。
そんな単語あるのかよ! ちなみにライフのメンバーでは仲俣派です。頭良さそうなのに不器用なギャップ。お茶とかこぼして慌てる仲俣さんに萌え。
萌え萌え言うんじゃない!最近ウェブで検索してて、萌えとか言うたびに引くって感想読んでちょっと凹んだんだから。
メール、今トレンドのメガネ男子仲俣さんが憧れ。 この人バレンタインにチョコくれた方ですね。 純粋なまなざしや知的な横顔。出てきているお腹はこの際無視です。
というわけでこんだけ書いてもらったら、繋がないわけにいかないということで、仲俣さんに電話を繋ぎました。仲俣さん?

仲俣:こんばんわー。

鈴木:聞いてましたこの愛の告白メール?

仲俣:すごいねそれ。ありがとうございます光栄です。

鈴木:ホワイトデーのお返し期待してるそうなんで、なんかプレゼントしてくださいよ。

仲俣:そうですね。後で紹介したいんですけど、その前にメガネっ子として憧れ男子の話をしてもいいですか?

鈴木:どうぞどうぞ。

仲俣:僕の憧れは、シーナ&ロケッツの鮎川誠さんなんですよ。過去に2回インタビューしてるんですけど、1回目が駆け出しの頃で、一番最初に会いたくて。それから15年くらいしてまたインタビューしたんですけど、鮎川さんってぼくとつとしたイメージがあるじゃないですか。でも実際に話をするとすごいクレバーで知性的。喋る言葉がそのまま文章になってもおかしくない知性派なんですよ。さっきの二面性の話で言うと、知性とワイルドさが同居している男になりたいと思ってたので、今でも、同じメガネでも大分タイプ違いますけど、憧れてますね。

鈴木:シナロケ自体が二面性ありますよね。博多っ子としてはシーナさんはねw

仲俣:そっちですかw

鈴木:で、プレゼントなんですが。

仲俣:はい、本くらいしかお返しができないんですが、来週発売になる『「鍵のかかった部屋」をいかに解体するか』という、ミステリーとか青春小説、恋愛小説論なんですけど。色んな文章がつまってますので、ひとつくらいは気に入るものがあるかなということで、その本を差し上げたいと思います。

鈴木:分かりました、仲俣派のお二人にはその新著を差し上げましょう。

仲俣:他にも仲俣派だって人がいれば何冊か差し上げますので。これから今日中でも。

鈴木:もので釣ろうとは。酷いなあ。じゃあそちらもメールお待ちしてます。

仲俣:今日は女子がいて機嫌のいいチャーリーの話聞いてますんで最後まで馬鹿話してくださいー。

鈴木:ありがとうございましたー。というわけでお二人と、あと抽選で3名様にプレゼントします。メールください。しかしとうとうもので釣る方向に。w

高野:新しい。

鈴木:新しいか?で、メール。柳瀬さんファンです。話題がなんだかなーという方向に流れていくときに絶妙に入ってくるその話術に感服。頑固オヤジに希望の進路を反対されているときに、まあまあと入ってきてくれる無頼なオジサンになってください。ああ柳瀬さんのような上司がいればなあ。あと少女マンガで言えば「エースを狙え」の三人。
メール、「はいからさんが通る」の少尉。最大の魅力は外見の繊細さと熱さのギャップ。出演者の中では斎藤さん。おっとりした方という印象があるけど実は切れ者というギャップに惹かれる。特技が手旗信号というところも。是非動画で披露してください。
斎藤さん、手旗信号できるんですか?

斎藤:僕、手旗は日本一うまいですよ。ボーイスカウト時代に訓練して。使ったことは一回もないですけど。ボーイスカウト大会で、横浜の氷川丸で、神奈川県中のボーイスカウトに手旗信号をやったことがあります。

柳瀬:僕もボーイスカウトだったから分かりますけど、それはすごいことですよ。尊敬のまなざしです。

鈴木:手旗信号代表だ。

柳瀬:ちょっと俺も惚れました。

鈴木:これそういう番組なのか?

高野:さっき柳瀬さんファンの方が言ってたけど、声から入るっていうの。男性と女性の憧れの違いは、女性は声から入る人が多いですよね。男性に対して、声が好きな人、そこから入る場合が多いっていう。女子は目から入るか声から入るか。

鈴木:男子諸君、今の話は正座した方がいいぞ。ちょっと詳しく聞こうか。目から入るか声から入るか?

高野:女の子の場合は、声がいい男性で、ステキだなあと思ったり。たとえば、ラジオを聞いていて、この人ステキだなあと思うことがあったりとかしますよね。

鈴木:でもさ、残念ながら「声」って、努力で変えられないんだよ。

斎藤:ボイストレーニングすればいいじゃないですか。

高野:あとは、ゆっくりと話すとか、そういうところに寛容さを感じたりとか。

鈴木:じゃあ、俺今日はちょっとゆっくりめに喋ろうかな。

高野:甘い感じでw

鈴木:ちょっとスイートなハスキーボイスとか目指した方がいいかな。

高野:女性に好きな声のタイプを聞くとわーっとあがりますよね。

鈴木:じゃあこの人の声が好きっていうの挙げてくださいよ。

大西:どうしよう、城達矢さんとか。

鈴木:あー。あれはかっこいい。タイプでは?

高野:声優さんで思い当たる人って男性のほうが多いんじゃないかな?

鈴木:どうかな。声優はアイドル化してますけど。でも大塚明夫さんとかはガチですよね。あのくらいまでいくとひれ伏すほかない。
メール、かわいい酔っぱらいの男が好き。 かわいくない酔っぱらいの男はスタジオにいっぱいいますけどw 初恋の人はジュリー。酒を止めると宣言した翌日に飲んじゃって。「嘘つき」とか言いてえ。いまもバンドのおっかけ状態。うちに来てくれないかなあ。
だいぶ30過ぎて別腹度があがってますねー。

柳瀬:目を覚ましてください。酔っぱらいは迷惑なだけですよ。

鈴木:僕の隣にいるよっぱらいのおじさんも大分ねw メール、憧れの男性は博覧強記のオジサン。ライフのサブパーソナリティ陣にはぐっときます。 てゆうか30代SP陣はみんなオジサンってことか? ファザコンとかじゃなくて、大人で知識人なのに子どもっぽいところ。男の人って一生子どものなんだなー。この世代でオジサンに惹かれるのはありがち?
女子大生にかわいいとか言われるおやじーずもどうかと思うけど、女子陣、年上男性問題ですが。わ、二人ともうなずいてる!

大西:基本ですよね。

鈴木:博覧強記ったって、知識をひけらかすのとは全然違うじゃないですか。どういう風に喋ればいいんですかね?ちょいオタがモテるとか言われてて、ポイントを押さえて知識を披露すればいいのかな?それとは違う?

大西:ポイントを押さえてればいいと思いますよ。

鈴木:じゃあポイントの押さえ方をレクチャーしてくださいよ。

高野:憧れっていうのが、未知のものに対する好奇心ってあると思うんですよ。そこから、知らないことを知ってる大人の人=魅力的って感じるんじゃないかと。それがたとえばちょいオタっていうのがある程度なりたっていて、相手のフィールドに入っちゃえば、もちろんステキに見えちゃうのは当然ですよね。

斎藤:じゃあ自分のフィールドに引きずり込めばいいってことですか?

高野:そう思いますよ。

鈴木:いかにこれが好きかっていうのを。

高野:だから、相手が自分のことを見ているのもいいけど、相手が見ているものを一緒に見ていたいっていうのが憧れなのかもしれない。

鈴木:一緒に成長したいというかね。自分の知らない世界を教えてくれる人。でもねーこれ、いまラジオの前にいる10〜20代男子は、胸が痛くなるところですよ。特に大学生くらいなると、女子大生って、おじさん達に可愛がられるじゃないですか。で、大学生のカネでは連れて行けないようなところに連れて行ってくれるわけですよ。

柳瀬:あれはホントに卑怯な行為だよね。

斎藤:社会人と付き合ってる女はムカツクよね。

一同拍手。

鈴木:斎藤さん、カモン!カモン!

斎藤:あれは間違ってるよね。

柳瀬:僕も法律で禁止すべきだと思う。

鈴木:男なら一度は、卑怯な社会人パワーとかで、私の知らない世界を教えてくれる、神楽坂の料亭とかに連れて行ってくれる、そういうオジサンに「叶わないなー」って思わされ、気がついたら自分が神楽坂の料亭に連れて行く側に回っているというw このギャップを乗り越えて人は大人になるわけですよ。

柳瀬:僕なんかもう取り返しがつかないですね。

大西:戻れない道にw

鈴木:ではここで一曲。秦基弘の新曲。声がいいで言うと、スガシカオとか山崎まさよしみたいな声のいい30〜40代のヴォイスで人を惹きつけるアーティストがたくさん所属しているオフィス・オーガスタの新人さんなんですが、その人の新曲「僕らをつなぐもの」。

〜曲〜

MP3その3


鈴木:メール、憧れの男性は大学の恩師。結婚すると聞いたときはショックだった。こういう経験ありますか?
先生きました先生。女子陣、「それはせんせい」ですよ。社会人への憧れみたいのとは違うでしょ?

大西:先生はきっと、永遠に追い越せない存在だからいいんでしょうね。年上のオジサマとは違って。だって先生だから。

鈴木:先を生きてるわけですからね。うまいこといった俺。ぜんぜんうまくないよ。先生とか社会人とか、同年代の女の子しか見てない、視界30センチしかない男子としては、やっぱり追いつけないっていうハンディキャップですよね。そこで父殺しとかが必要になる。

斎藤:知的な会話がw

鈴木:なんだこの話w 男子からも来てます。メール、高田純次さんに憧れ。メール、木村拓哉さんに憧れ。何をしてもかっこいい。
これは分かりますね。80年代までっていうのが、フミヤを頂点とする「かっこつける男」が全盛だったとすると、木村君が出てきて、「かっこつけない」ってことがひとつの価値になった気がしますよね。だからジャニーズファンの話をすると、SMAPファンっていうのが、当時、出てきたばかりの頃、人妻に一番モテたって話があって。光GENJIファンがそのままSMAPにスライドできたんだって。それまでは少年隊のファンだったら、少年隊と一緒に年を取ってたんだけど、どんどん下のアイドルのおっかけをしていいということになって。そこから冒頭の別腹文化へと繋がっていくわけですよ。その意味ではまさに日本の文化を創った人かもしれない。
それから男の問題としては、メール、宝塚の男役の人に憧れる。自分が男なのに情けなくなった。舞台上の彼らはかっこいい。
男装の麗人というか、男性性ですよね。それを持った人に男として憧れるという話ですよね。
メール、先日のメールで、なんで男性は女性の胸を凝視、じゃなくて重要視するのかってのがあったけど、女子はどこを見ているんだろう。宝塚の男役のファンになる人は、それを異性として見ているんでしょうか。
どうですか柳瀬さん?

柳瀬:僕も見たことあるけどかっこいいですよね。あれ、宝塚の男役って、近いものを感じるのは、少女マンガのキャラと、ホストに近い匂いを感じるんですよ。フィジカルな男性性じゃなくて、括弧付き「かっこいい男の人」ってのを感じてしまうんですね。知識としてかっこいいのは分かるんだけど、僕らがいいなって感じをうけるかっていうと僕にはないんですよ。

大西:宝塚の男役とかは、かっこいい男性の条件を箇条書きで挙げていって、それを満たす存在なのかなと思います。ホストと似ていて違うのは、ホストもそういう欲求に答える存在だけど、宝塚の場合、たいていの人は架空の存在で手が届かないところが少女マンガとして成立している。ホストは今晩お店に行けば逢えるというところがいいのかなと。

鈴木:ホストブームって、ちゃんと注目した方がいいと思っていて、かっこいい人がサービスしてくれるっていうのとは違うウケ方してますよね。ケータイ小説もホストものばっかり売れてるしね。
あとSPの津田さんからもメールが来ました。今日は四ツ谷でライブです。憧れの男性は落合監督。選手時代から有言実行、なおかつ結果を出す。監督業に転身してからもスタンスは変わらない。年間十数試合は球場に足を運ぶようになった。行動で示すからかっこいい。人からどのように思われても意に介さず、信念に基づいて仕事をして、社会にコミットしていく人が憧れの男性。
落合さんきました。姿勢が大事なのは分かりますよね。ライブにも行ってあげるといいんじゃないかな。
今日分かったのは、意外に女子って表面的な属性では計れないところを見てるので、色々出てくるんだけどまとめづらいなあと。僕らが男子として未熟だからそこに通底するものをつかめない。修行が足りないなあ。女子の気持ちが知りたくてやったのに分からないっていう。

柳瀬:いい声を出して、ゆっくり喋って、ちょびヒゲはやして、

斎藤:めちゃめちゃ表面的じゃないですか。

大西:あと二面性ね。

柳瀬:あとはチョイ悪で知的で王子様っていうのが僕が今日なるほどと思ったもので。

鈴木:ムリだっつのw

高野:でもなんか、憧れの男性像で面白いと思ったのが、憧れの男性は、近づけば崩れるか、面白い人に変わるっていうのが大きいかなと。

鈴木:んー。それはおっきいぞ?おっきいんだけど時間がなくなってきたのであんまりコメントできないのが残念だ。憧れられているうちが花か、もしかすると。うわーこのテーマ深すぎるわ。
次回は「教養」がテーマになります。

「憧れの男性(ひと)」Part2
2007年03月14日(水) 11:31:35 Modified by ID:ZDx/wdAsog




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