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ラテン語古典ラテン語ガリア戦記ガリア戦記第5巻
ガリア戦記語彙集

ネルウィイ族がローマ人の包囲網と攻城術をまねる


Ab hac spe repulsi
(キケロの軍勢を冬営から誘い出すという)この望みから退けられると、

Nervii vallo pedum IX et fossa pedum XV hiberna cingunt.
ネルウィイ族は9ペース(約2.7m)の(高さの)堡塁と15ペース(約4.5m)の(幅の)堀で冬営を取り巻いた。
(訳注:堡塁の高さは、写本により、9ペースだったり10ペースだったり異なる。)

Haec
これら(の冬営を取り巻く包囲網)は、

et superiorum annorum consuetudine ab nobis cognoverant
かつての年月の習慣により我が方(=ローマ軍)から知ったものでもあり、

et, quodam de exercitu habebant captivos, ab iis docebantur;
(ローマの)軍隊から捕虜にしていた何らかの者たち、彼らから教えられたのでもある。

sed nulla ferramentorum copia quae esset ad hunc usum idonea,
しかし、これに用いる適切な鉄製器具が大量になく、

gladiis caespites circumcidere,
長剣で芝土を刈り込んで、

manibus sagulisque terram exhaurire vitebantur.
手や小さな外套で土を運び出したと思われた。

Qua quidem ex re hominum multitudo cognosci potuit:
このような事情からさえも、人員の多さを知ることができた。

nam minus horis tribus
なぜなら、3時間弱で

milium pedum XV in circuitu munitionem perfecerunt
周囲15,000ペース(約4.4km)もの(キケロの冬営を囲む)築城を成し遂げて、

reliquisque diebus turres ad altitudinem valli, falces testudinesque,
残りの日々で、(ローマ側の)堡塁の高さの攻城櫓や、破城鎌、亀甲車を、

quas idem captivi docuerant,
それらは同じ(ローマ軍の)捕虜たちが教えていたものだが、

parare ac facere coeperunt.
調達し、作り始めたのだ。

ガリア戦記5-43へ続く)

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