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ラテン語古典ラテン語ガリア戦記ガリア戦記第5巻
ガリア戦記語彙集

カエサルが副官たちに伝令を派遣する


Caesar acceptis litteris hora circiter undecima{Xl} diei
カエサルは、昼間のおおよそ第11時(=夕刻前)に書状を受け取るや、

statim nuntium in Bellovacos ad Marcum Crassum quaestorem mittit,
すぐに伝令をベッロウァキ族(の領土)にいた財務官マルクス・クラッススのところへ遣わした。
(訳注:彼は三頭政治で著名なクラッススの息子で、第3巻でアクィタニアを平定したプブリウスの兄弟。
この年、父マルクスと兄弟プブリウスは、パルティアへ侵攻し、翌年にカルラエで敗死した。)

cuius hiberna aberant ab eo milia passuum XXV;
彼の冬営はそこ(=カエサルの本営)から25ローママイル(約37km)離れていたが、

iubet media nocte legionem proficisci celeriterque ad se venire.
真夜中に軍団を出発すること、および速やかに(クラッスス自身が)自分(=カエサル)のもとへ来ることを命じた。

Exit cum nuntio Crassus.
クラッススは(カエサルから遣わされた)伝令(が来る)とともに(冬営から)出て行った。

Alterum ad Gaium Fabium legatum mittit,
もう1人(の伝令)は、副官ガイウス・ファビウスのところへ遣わした。

ut in Atrebatium fines legionem adducat,
アトレバテス族の領土に軍団を連れて来るようにと(命じた)。

qua sibi iter faciendum sciebat.
そのところにより、自ら(=カエサル)によって行軍がなされるべきことを知っていたのだ。

Scribit Labieno,
ラビエヌスには(以下のように書状を)書いた。

si rei publicae commodo facere posset, cum legione ad fines Nerviorum veniat.
もし、公儀(=ローマ国家)の利益のために行なうことが可能なら、軍団とともにネルウィイ族の領土へ来るように、と。

Reliquam partem exercitus, quod paulo aberat longius, non putat ex<s>pectandam;
(カエサルは)軍隊の残りの部分は、少しより遠くに離れていたので、期待するべきではないと思った。

equites circiter quadringentos ex proximis hibernis colligit.
騎兵は、隣の冬営から約400騎を集めた。

ガリア戦記5-47へ続く)

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