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キャットクエストシリーズ

 2024年5月にゲームカタログに追加されたのでやってみました。
 クォータービューの2DアクションRPGです。タイトルの通り主人公は猫で、その他の登場人物も猫ばかりです。なお2になると世界が広がり、犬も登場します。2では猫と犬1匹ずつが主人公になって冒険を繰り広げることになり、2人プレイも可能になっています(1人プレイの場合は、プレイヤーが操作していない方はAI操作になります)。また1で冒険の舞台だった猫の世界(なお地形や街等の配置は1からかなり変わります)の隣に犬たちが住む世界も配置され、探索できるフィールドが広がっています。
 アクションゲームとしての深みは大してありません。敵(及びその攻撃手段)のバリエーションもこちらの武器や魔法のバリエーションもそこまで多いわけではなく、基本的にはどの敵を相手にするときもどの武器や魔法を使うときも、敵の攻撃を避けながらこちらの攻撃を1つずつ入れていく作業が主になります。クォータービューの2Dアクションであることも相まって私はディアブロライクな戦闘だと思いましたが、ふとその虚無感に気付いたときに襲ってくる強烈な虚脱感もそのまんまディアブロライクだと思いました。

 ゲームとしての深みに欠ける以上、猫が主役というその可愛さを気に入れるかどうかが、本作に満足できるかどうかの大きな分水嶺になってきます。まずは、プレイ動画やキャプチャー画像等を見てみて本作のビジュアル面が好きになれるかどうかを吟味してみましょう。
 ちなみに1は日本語の翻訳がかなりいい加減で、色々なキャラが常体と敬体が混ざった文体で喋ったり、呼び名が安定しなかったりとかなり没入感を削いできます。まあストーリーそれ自体は元々あってないようなものなので良いのですが、ローカライズのいい加減さが本作のビジュアル面の可愛さすら削いでくるほどのクオリティになってしまっているのはいただけません。なお2は、その辺もちゃんとしています。1と2にストーリー的なつながりはほとんどないので、2だけやってみるというのは全然アリだと思います。

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