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プレイグ テイル -イノセンス-

 舞台は14世紀半ばのフランス、主人公は一地方領主の子である姉弟です。ある日居城が異端審問官の一隊に襲撃され、姉と弟が二人で逃避行を始めるというお話です。プレイヤーはゲームを通じて二人の成長や絆の深まりを見守ることになります。
 ゲームジャンルは、アクションアドベンチャーになるんでしょうか。主人公たちは非力で序盤は攻撃手段にも乏しく、敵から隠れて目的地を目指すステルスアクションが中心になります。一方で逃避行の舞台には各地で人を食らうネズミの大群(この時代の人々にペストを媒介する存在として怖れられたという史実を元にしているようです)が発生しており、光が苦手なネズミをうまいこと避け、時には誘導しながら活路を切り開くという3Dアクションパズルの要素も強いです。大挙して押し寄せるネズミたちの見た目はかなりおどろおどろしく、姉弟が非力なこともあってホラーの要素もかなり強めになっていると思います(一応、ゲームが進むに従ってこちらの攻撃手段は増えていきます。また序盤からボス戦もあります)。オープンワールドではなく、チャプターごとに決められたスタート地点からゴール地点までたどり着けば次のチャプターに行けるというステージクリア形式をとっており、道中で拾う素材をやりくりしながら戦うこともあって、「ラスアスみたい」と形容されることもあるようです。実際、製作陣は参考にしているそうですね。

 難点はボリュームが少ないこと(初見でやってもクリアまで15時間〜20時間ほど。エンドコンテンツもほぼなし)と、敵のバリエーションが乏しく飽きが来やすいことでしょうか。あと日本語音声はありません。字幕も字が小さめ(オプションでの調整も不可)で改行が変なところにあることが多いです。ストーリーや全体的な雰囲気が陰鬱としているところも好みが分かれると思います。まあ、これを読んで好きそうだなと思ったらやってみたらいかが。

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