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ロックマンXシリーズ

 弟がやり散らかした「ロックマンX アニバーサリーコレクション 1+2」(PS4版)をやりました。ロックマンXのナンバリングタイトル全部(1〜8)を一つにして若干の追加要素を足したゲームです。各タイトルは、基本的にはベタ移植です。
 リアルタイムでやったロックマンXは1〜4まででしたねえ。弟は6までやっていたようでしたが。リアルタイムでやった時は3のカイザーシグマが倒せなくて投げた思い出しかありません。顔の若干上を狙わないとダメージが通らないんですね。アイツは。そのことに気付けませんでした。
 シリーズをグループ分けするとしたら、スーファミの1〜3、PSに移った4〜6、PS2に移って3Dグラフィックになった7〜8なんでしょうね。トロコンのために改めて全部やりました。

 ロックマンXは、カプコンのアクションゲームなので全体的に難しいです。ただ、本家ロックマンよりは若干難易度が低くて、スピード感とシリアスな世界観を売りにした兄弟分として産声を上げたんだと思います。4までは、順当に良くなっていったんですが、5〜7でコケたというのが大方の評価です。
 実際にやってみての感想を述べます。
 5は確かに、8大ボスを倒さなくても最終ステージに挑めるし、全部倒したところでグッドエンドに到達できるかどうかには運が絡んでしまうというところが理不尽なんだと思います。これが一番の問題点でしょう。あとスピード感を損ねるギミックが多々ある(サポートキャラからの無線で強制停止させられるとか、止まってタイミングを見計らう仕掛けが多いとか、全編強制スクロールのステージとか)ということは言われますが、別に無線については筆者はそんなに気にならなかったし、タイミングを見計らう仕掛けとか強制スクロールとかは1〜4にもあったものなので、人それぞれでしょう。あ、でも確かに強化パーツ(1からお馴染みのアーマーパーツとはまた違う強化アイテムです)を入手する手順は面倒くさかったですね。
 6は、5よりも更にステージが難しくなり、イライラが募ります。でもまあ、本家ロックマンの難易度はこんなもんでしょうし、これぐらい難しいアクションゲームはいくらでもありますから、筆者はやっぱりさほど気になりませんでした。ここも個人の感じ方だと思います。イライラするステージ、難しいステージは1〜4にもありますよ。1のオクトパルドステージとか、クワンガーステージとか、シグマステージの1面とか、4のクジャッカーステージとか。
 ただ、7が駄作なのは間違いありません。3D化のために手間が増えて細部まで手が回らなかったからなのか、やってても砂を噛んでるみたいでひたすら楽しくないんですね。ステージ構成がショボくて攻撃しながら進んでいけば大体はなんとかなりますし、演出も盛り上がりに欠けます。肝腎のグラフィックもちゃちくてキャラがオモチャみたいなので、非常に安っぽいんです。グラフィックは、2003年発売のゲームならこんなもんじゃないかとも思ったんですが、2003年といえば真・三國無双3やDMC2ですよ。明らかに負けてますよ。グラフィックの水準は1999年発売の「サルゲッチュ」と同レベルに見えてしまいました。とはいえ、「クソゲー」というほどではないと思いました。
 8は7と同じ3D作品ですが、かなりマシになっています。パレットの髪型が気になるけど。

 他方で1〜4は順当におもしろかった……かな? 筆者が一番好きなのは4です。
 シリーズ全体が抱える問題点は、「ボリューム不足」の一言に尽きると思います。どの作品も8大ボスのステージをクリアして、最終ステージを3〜4面ぐらいクリアすれば終わりなんです。ステージの総数が少ないから、嫌いなステージが目立ってしまうような気もします。マリオやドンキーコングみたいな構成にしてみてもおもしろいんじゃないかと思ったり、思わなかったり。

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