高橋維新のページ

　2017年10月8日放映のアメトーークを見た。2時間半スペシャルであり、「芸人体当たりマン決定戦」という企画と「昭和アニソン軍vs平成アニソン軍」という企画の2本立てである。

　「芸人体当たりマン決定戦」の方は「芸人体当たりシミュレーション」の系譜に連なる企画であり、要は色々な辛いギミックに挑戦する芸人たちのリアクション芸を楽しむものである。「決定戦」という名前になったのは、出場芸人のパフォーマンスを比較して優勝者を決めるためということだったが、そのギミックは特に笑いにつながっていなかった。

　まあでも、普通におもしろかったのでよろしい。

　「昭和アニソン軍vs平成アニソン軍」の方は、ハイクオリティな平成アニソンの紹介をフリにして昭和アニソンのツッコミどころを嘲笑うケナシ企画である。映像や楽曲のクオリティは逆立ちしても平成アニソンに勝てないのだが、それに笑える屁理屈で対抗していく昭和アニソン軍の実力派芸人たちは非常に見応えがあった。こういう屁理屈をポンポン出していくのが変な人を演じるということであり、これがテレビにおける芸人の仕事である。

　やっぱアメトーークはこうでないといけない。笑えないホメ企画をやりたいときは、こうやって貶したいもののフリに使えばいいではないか。そうだ。それでいいじゃん。