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GOD OF WAR III Remastered

 一時的にやるゲームがなくなったので、サクッとできそうなやつに手を出してみました。PS4のゴッド・オブ・ウォーがおもしろかったので。

 いや、うん。普通におもしろいですよ。デビルメイクライ的な、近接武器でたくさんの敵を殴り倒しつつ進んでいくアクションゲームです。カメラは旧作バイオのように固定気味なんですが、そこは昔(2010年発売。リマスター版発売は2015年)のゲームなので仕方ないでしょう。
 類似品と比較した際の本作の特徴は、主人公・クレイトスの戦い方が昭和ウルトラマンみたいにかなり残酷で容赦ないことでしょうか。普通にゲームをやっているだけで、雑魚もボスもゴモラやベムスターやバラバみたいな敢え無い最期を遂げてしまいます。欠損描写も頻繁に入ってくるので、好みは分かれるかと思います。そして、クレイトスのこういった戦い方を引き出すためには、CSアタック(コンテクスト・センスィティヴ・アタックの略らしいです)というもので敵にとどめを刺す必要があります。これをやると、クレイトスが敵の体を引き裂いたり目を引っこ抜いたりしてくれます。演出上は見応えがありますが、プレイヤーがやることはただのQTEですし、バリエーションが豊富なわけでもないので飽きは早いかと思います。ここも好みが分かれるところでしょう。
 ストーリーは、あってないようなものです。要は、クレイトスの復讐譚です。ただ、私が本シリーズの1も2もやっていないからよく分からなかっただけかも知れませんが、敵のボスであるオリュンポスの神々は、全員が全員あそこまでむごい殺され方をしなければならないほどひどいことをしたのかなあ、ということはちょっと気になってしまいました。プレイヤーの没入感を上げるためには、水戸黄門や北斗の拳みたいに悪い奴がいかに悪いかをもっと執拗に(かつ、個別に)描写してもいいかもしれません。ほとんど誰ともつるまずにゲーム中の登場人物をほぼ皆殺しにしてしまい、結果的に孤立を深めてしまうクレイトスには若干の虚しさも感じてしまいました。本人はそれでいいんでしょうけどね。

 全体的なボリュームは、薄いです。10時間もあれば1周はできると思います。新品でも2000円もせずに手に入るので、サクッとやりたい方は是非どうぞ。

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