・・・あらすじ・・・
夫の急死後、世間という荒波を漂流する主婦・敏子。
６０歳を前にして、惑う心は何処へ？
ささやかな「日常」の中に、若い人にはまだ想像できないような、豊饒な世界を描き出す。
２００４年『毎日新聞』連載の単行本化。
・・・感想・・・
図書館で、まだ読んだ記憶がない桐野夏生の作品を見つけたので借りてきました。
彼女の代表的な作品は、ドラマや映画にもなった衝撃的なサスペンス『OUT』や『顔に降りかかる雨』『天使に見捨てられた夜』などのハードボイルド。
そのつもりで読み始めたけれど、ん？なんか違う？？
う〜ん、、、分類するなら『ホームドラマ』かなぁ？
ちょっとドキドキする場面もあったけど、まぁのんびりしたムードでいつのまにか終わっちゃったって感じ。。。
主人公は59歳専業主婦、敏子。
夫の心臓麻痺により突然未亡人に。
その葬儀に8年ぶり（だったかな？）にロスから帰国した息子と、30歳を超えても未だコンビニでアルバイトをしている娘に遺産を法廷分与して欲しいとねだられる。
まだ59歳の敏子にとっては将来が不安。
そのことで、子供たちとの確執。
そして通夜の夜、夫の携帯に見ず知らずの女性から電話。
今まで世間から隔離されてのほほんと暮らしてきた敏子にとっては青天の霹靂。
夫が趣味としていた蕎麦道場の師匠今井に誘われて蕎麦食べ歩き会に参加。
そこで知り合った男性とのロマンス。
云々・・・
最終的には全ての人間関係が『めでたしめでたし』なんだけどね。
老後なんて自分にとってずいぶん未来の話しのような気持ちでいたけど、敏子の年まであと10年。
きっとあっというまに追いついちゃうんだろうと思うし、ダンナのことにしてもいくら気を付けてるからっていってもコレばかりはどんな運命が待ってるかわかんないし、もちろん私のほうが先に逝っちゃうかもしれないし、『小説の中の話』ではなく、すごく現実味のある話しとして敏子を自分に置き換えてさまざまな事を考えさせられる作品でした。
（06.06.29〜04.02）
桐野 夏生著
税込価格 ： \1,785 （本体 ： \1,700）
出版 ： 毎日新聞社
サイズ ： 四六判 / 477p
ISBN ： 4-620-10690-9
発行年月 ： 2005.4
利用対象 ： 一般
夫の急死後、世間という荒波を漂流する主婦・敏子。
６０歳を前にして、惑う心は何処へ？
ささやかな「日常」の中に、若い人にはまだ想像できないような、豊饒な世界を描き出す。
２００４年『毎日新聞』連載の単行本化。
・・・感想・・・
図書館で、まだ読んだ記憶がない桐野夏生の作品を見つけたので借りてきました。
彼女の代表的な作品は、ドラマや映画にもなった衝撃的なサスペンス『OUT』や『顔に降りかかる雨』『天使に見捨てられた夜』などのハードボイルド。
そのつもりで読み始めたけれど、ん？なんか違う？？
う〜ん、、、分類するなら『ホームドラマ』かなぁ？
ちょっとドキドキする場面もあったけど、まぁのんびりしたムードでいつのまにか終わっちゃったって感じ。。。
主人公は59歳専業主婦、敏子。
夫の心臓麻痺により突然未亡人に。
その葬儀に8年ぶり（だったかな？）にロスから帰国した息子と、30歳を超えても未だコンビニでアルバイトをしている娘に遺産を法廷分与して欲しいとねだられる。
まだ59歳の敏子にとっては将来が不安。
そのことで、子供たちとの確執。
そして通夜の夜、夫の携帯に見ず知らずの女性から電話。
今まで世間から隔離されてのほほんと暮らしてきた敏子にとっては青天の霹靂。
夫が趣味としていた蕎麦道場の師匠今井に誘われて蕎麦食べ歩き会に参加。
そこで知り合った男性とのロマンス。
云々・・・
最終的には全ての人間関係が『めでたしめでたし』なんだけどね。
老後なんて自分にとってずいぶん未来の話しのような気持ちでいたけど、敏子の年まであと10年。
きっとあっというまに追いついちゃうんだろうと思うし、ダンナのことにしてもいくら気を付けてるからっていってもコレばかりはどんな運命が待ってるかわかんないし、もちろん私のほうが先に逝っちゃうかもしれないし、『小説の中の話』ではなく、すごく現実味のある話しとして敏子を自分に置き換えてさまざまな事を考えさせられる作品でした。
（06.06.29〜04.02）
桐野 夏生著
税込価格 ： \1,785 （本体 ： \1,700）
出版 ： 毎日新聞社
サイズ ： 四六判 / 477p
ISBN ： 4-620-10690-9
発行年月 ： 2005.4
利用対象 ： 一般
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