・・・あらすじ・・・
やり残したことが多すぎる。
このまま成仏するわけにはいかない！
突然死した冴えない中年課長・椿山は、美女の肉体を借りて七日間だけ「現世」に舞い戻るが…。
『朝日新聞』夕刊連載の単行本化。
・・・感想・・・
浅田次郎さんの書き方がとてもコミカルなのでついついひとりでにやけてしまうんだけど、本筋はと〜〜〜っても切ないんです。
この世に未練がない人なんていないと思うけど、ある日突然あっけなく死んでしまったら・・・
やっぱり遣り残した事を遣り遂げにこの世に戻ってきたいかな？
そして全てを悟って何も思い残す事はなく成仏して行く。
でもね、悟りを開くまでの苦悩と言うものは誰にも分かりはしない。
この世に数日だけ戻ってきた3人の魂が見たもの・聞いたものはあまりにも悲しすぎるよ。
そんなお話です。
読みながら思わず笑ってしまったり、ある場面では涙が一筋・・・
自分の人生についてもアレコレ考えさせらた、とても読み応えのある本でした。
（05.07.29〜08.05）
浅田 次郎著
税込価格 ： \1,575 （本体 ： \1,500）
国内送料無料でお届けできます
出版 ： 朝日新聞社
サイズ ： 四六判 / 378ｐ
ISBN ： 4-02-257786-X
発行年月 ： 2002.10
利用対象 ： 一般
タグ
コメントをかく