日本の周辺国が装備する兵器のデータベース


▼「解放军新型快速登陆艇」 新型揚陸艇の航行シーンをとらえた映像(BGM音量に注意)


性能緒元(確実なスペックではなく推測値)
満載排水量500t前後
全長約30m
全幅約9m
喫水
主機ディーゼルエンジン/ウォータージェット推進
速力25kts以上?
航続距離 
乗員

新型汎用揚陸艇(中国語だと新型通用登陆艇)は2020年代に入ってその存在が確認されるようになった新型の小型揚陸艇。2021年に停泊中の様子が撮影され、2022年には075型強襲揚陸艦に搭載されて運用される様子が報じられている[1][2]。

中国海軍では、071型ドック型揚陸艦(ユージャオ型/玉昭型)や075型強襲揚陸艦での運用を前提に726型エアクッション揚陸艇(ユーイー型/玉義型)の量産を進めているが、エアクッション揚陸艇は運用コストの高さや燃料消費量の多さといった固有の課題を有しており、その課題を補う存在として開発されたのが新型汎用揚陸艇であると見なされている[2]。

新型汎用揚陸艇は、艦首にはランプを兼ねた艦首扉が設置されて、その後方が車輌甲板となっている。車両甲板は全通式で、天井の無い露天構造となっている。アイランド型の艦橋は車両甲板を避ける形で艦中央右側に寄せて配置されている。機関はディーゼルエンジンで、舷側排気式を採用しており煙突は備えていない[1]。推進力はウォータージェット推進を採用しており、これにより新型繁用揚陸艇は25ノット以上の速力を発揮し得ると見積もられている[1]。武装は搭載されていない模様。レーダーは航海レーダーなど簡素なものに留められている。

新型汎用揚陸艇の詳細なスペックは明らかになっていないが、満載排水量は500t未満、全長は726型エアクッション揚陸艇と同程度の約30mと見積もられている[1][3]。対照的に艦幅は726型の半分程度の9m程であり、071型ドック型揚陸艦や075型強襲揚陸艦のウェルドックに二隻並べて収納出来ると見られており、これが正しければ同じスペースに726型の倍の隻数を搭載できることになる[2]。揚陸艇としての積載能力は、戦車や装甲車であれば1輌、あるいは相応の兵員を乗船し得ると推測されている[3]。

【総評】
新型汎用揚陸艇は726型エアクッション揚陸艇と相互補完の関係にあると見なされている。エアクッション揚陸艇は、通常船舶では不可能な高速性と、地球の70%の海岸に上陸可能という地形を選ばない特性を備えているが、その反面、調達価格や運用コストの高さ、航続距離の短さや悪天候への対応能力、騒音などの問題を抱えている[1][2]。それに対して、新型汎用揚陸艇は、726型と比較すると、調達価格や運用コストを抑えることが出来、最高速力では見劣りするものの、航続距離や排水量当たりの積載能力で優位に立ち、エアクッション艇固有の騒音も出さない点で、ちょうど726型と補い合う存在として今後運用されると目されている[2]。

総体的に運用コストが安いことで、日常の役務船として活用することもできる。また、着上陸作戦以外でも、アデン湾護衛任務作戦の様な国際護衛作戦においてドック型揚陸艦の搭載艇として、人員や物資輸送、哨戒活動、臨検任務、救難活動など多様な用途での活用が可能となると見られている[3]

【参考資料】
[1]网易「我军新型登陆艇现身」(2022年5月17日/来源: 锅盖后面藏尤里) https://www.163.com/dy/article/H7JGGPUB05539HHD.ht...
[2]网易「新型通用登陆艇与075广西舰共同训练。」(2022年6月14日/来源: 繁星点点不萌)https://www.163.com/dy/article/H9R3BR9V0552IAZS.ht...
[3]捜狐「国产新型登陆艇曝光!喷水推进高速航行,075两栖攻击舰好伙伴」(2023年2月1日)https://www.sohu.com/a/636378319_767131

中国海軍

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