英文法の袋小路(EAC)1

話題「英文法の袋小路」記事一覧


英文法の袋小路(EAC)


[1] Wed Jun 9 22:02:14 JST 2004
raintree
では、お題をひとつ。(^Д^*)
Push open the door. open の品詞はなんでしょうか?
学校の英文法等では形容詞という見解が多く見られるようですが
直感では動詞ですよね。だってopenってthe doorを目的語にとって
いるようだし。形容詞ならば補語のはず。doorを修飾するのなら語順
はthe open doorとならないといけません。
それに形容詞のopenって既に『開いている状態』のことを表しているし。
これはまだ開いてませんから。
ならば、動詞なのかな? それともpush openを単体で考えて動詞?
この文を過去形にしてみると
He pushed open the door. 当然ですが pushed openedにはなりません。
ですからPush and open the door.てな説明も不十分。
もしかして、原形の不定詞?謎は深まるばかり。
ちなみに
He pushed the door open.のopenは目的格補語の形容詞ですが
ニュアンスは違いますね。
このへんは大西先生のappositionやmodificationのdescribeあたり
で旨く説明ができそうですが・・・・
よろしくおながいすます。


[2] Thu Jun 10 08:46:01 JST 2004
大西泰斗
なるほどね。説明の責務は学校文法の方に負っていただきたくなるような問題ですね。


[3] Thu Jun 10 09:41:08 JST 2004
タロイモ
>raintreeさん
>He pushed the door open.のopenは目的格補語の形容詞ですがニュアンスは違いますね。

質問です。raintreeさんが考えるニュアンスの違いって何ですか?


[4] Fri Jun 11 06:02:35 JST 2004
raintree
おはようございます。
>タロイモさん、先生レスありがとうございます。
Push open the door.
Push the door open.
のニュアンスの違いですね。
先ず、スタンスとして『形が異なるモノは意味も異なる』ということで考えて
います。
思考の流れ、即ち時の流れが左から右へと流れていると考えれば
Push→open→the door.(押し開ける (押して開ける)→ドア)
Push→the door→open.(押す→ドア→開いた (開いた状態) )
となります。この例文だとあまりにも微妙な違いしか感じられませんが
前者の方がそのドアは押して開けるものと判ったうえで発話している
感じです。pull open じゃなくて push openだと。
後者もそれほど変わりませんが、そのドアは押せば開く(開いた状態)よ
ということ。一番相手に伝えたいのは文末の新情報 open で、開いた状態
にしてねということを念頭に発話している感じです。

ネイティブの方に訊いたらそんな違いは感じられないとのことでした。
もちろん数多くの方に訊く必要があります。

前者のopenは動的要素が強く、後者のopenは静的要素が強いといった
印象が解決の糸口になるのではと思います。


[5] Fri Jun 11 10:05:43 JST 2004
大西泰斗
へへ。おもしろくなってきやがったなぁ。


[6] Fri Jun 11 12:53:57 JST 2004
タロイモ
>raintreeさん
説明ありがとうございます。

raintreeさんの言う「動的要素」と「静的要素」というのは、Push open the doorでは、「開ける」という動作の対象としてのthe doorにスポットライトがあたっており、Push the door openでは、動作の結果としての「開いた状態」にスポットライトがあたっている、という感覚とは、ずれますか。


[7] Fri Jun 11 20:21:17 JST 2004
大西泰斗
>raintree さん
 動詞と形容詞の複合、というところは私も賛成です。もうしばらくみなさんのご意見をお待ちしましょう。


[8] Fri Jun 11 21:10:53 JST 2004
raintree
>タロイモさん
そうでつ!タロイモさんのご意見もキボンヌ!(゜∀゜)


[9] Fri Jun 11 22:42:49 JST 2004
大西泰斗
>raintree さん:キボンヌ
こらこら。わかんねーよ。


[10] Fri Jun 11 23:28:19 JST 2004
大西泰斗
>raintreeさん
 なるほど。「ぬ」というから女性名詞かと思ったのだがな。ちなみに例文は削除しました。わりーね。
 うん。push open はpush...open と伝える理性的意味が同じ、ということから私も「形容詞」だと考えています。もちろん品詞分類は私にとって本質的な話ではありませんが。ただこの2つにはおっしゃるように微細なズレがあります。言語系以外のネイティブだと感じてもうまく表現はできないと思いますが...今日はここまで。原稿が...。


[11] Sat Jun 12 00:26:31 JST 2004
タロイモ
the doorのところを代名詞にしてみると、
Push open it
Push it open
になりますが、最初のは何か変な感じがしますね。そこから、この語順の問題は、形容詞と副詞の違いはありますが、
Put on your coat
Put your coat on
の違いに通じるものを感じます。




[12] Sat Jun 12 07:33:25 JST 2004
raintree
そうなんですよ。openに副詞の働きがあればスッキリする問題なんですが。
何処のどの辞書を引っ張り出してもそんなこと書いてないすよね。
ちなみにPush open it の語順がだめなのは it が『新情報』ではないから
ですね。『新情報』『旧情報』については池上 嘉彦氏の著作を参照すると
いいかも。
Put your coat on はもちろん副詞のonは補語になるから問題なしですが、
個人的な見解として、on off up down のような副詞或いは前置詞は『動的要素』
を多く含む語で、話者によってはそれこそ動詞のように使うことも可能であると
いうことも熟考の対象となるのではないでしょうか。
例えば
Keep the PC on. Keep on the PC.はさほど意味の違いは感じられませんが、
Keep the PC off.(PCを切ったままにしておいてね) Keep off the PC.(PCからに近づくな--爆発するかもしれないぞ!)
と変化します。

>先生 (^Д^*) モー娘の画像云々の例文ですね。原文ママでした。失礼しました。



[13] Sat Jun 12 13:09:07 JST 2004
タロイモ
>raintreeさん

keepに関してですが、「〜のままにしておく」のkeepは、keep [the PC off]のように、keepが状況を目的語に取っているんじゃないでしょうかね。だとすると、この意味ではkeep off the PCという語順はありえないことになりますね。同様に、この意味では、keep on the PCというのもだめだと思うんですが、何か例文ありますか?

また、「近づくな」の方のkeep offは、おそらくkeep off itが可能ですよね。

というわけで、keep...offとkeep off...は、別物と考えた方がいいかも知れませんね。その点で、put onなどとは、ちょっと違ってきますね。

ところで、池上先生の本とはどの本のことですか?


[14] Sat Jun 12 20:10:33 JST 2004
きわむ
ネイティブでも表現しづらい微妙なずれってどんな感じなんでしょうね。。。
「ドアを押し開けた」、と「ドアを押して開けた」のちがいくらいの差でしょうか。

このスレッドを読んでいて、 EBF A の UP の話のところで
Why are you always chatting up girls like that?
という文が出てきたときに
Why are you always chatting girls up like that?
としてもいいか、girls のかわりに代名詞だったらいいのか、それらはどんな感覚で、なぜなのか、という趣旨の質問をしたのを思い出しました。あのときは質問の仕方がかなりわるかったと反省しています。もう質問期限がすぎてしまったので残念です。ここのテーマの答えがわかったらわかるかもとすこし期待しています。


あと、品詞分類についてはよくわからないのですが、raintree さんが open が副詞だったならば悩まないとのことだったので、そのようなことが書いてあるものを見つけたので引用します。(引用の最後の文です。)一応、情報として載せます。その微妙な差というのはこれを読んでもわからなかったのですが。。。


[15] Sat Jun 12 20:10:51 JST 2004
きわむ
Collins COBUILD English Usage (c) 1992 &font(black){H};arperCollins Publishers. より引用

"used after other verbs"

'Open' can be used after other verbs of position besides 'be'.
 The door of the ninth-floor rooms hung open.
 The front door gaped open.

You can also use 'open' after verbs of movement such as 'push'.
 Buller pushed the door fully open.
 He noticed the way in which the drawer slid open.

Note that 'open' is one of several words that can be used after verbs of position or movement like this. Others are 'closed', 'shut', 'free', 'loose', 'straight', and 'upright'. These words are sometimes considered to be adverbs and sometimes adjectives.


[16] Sat Jun 12 20:43:23 JST 2004
raintree
> タロイモさん
"keep on the PC"でぐぐってみてください。"keep the PC on"よりも
ヒット数は低いですが、ネィティブはこの表現を使うようですよ。
池上さんの著作で旧情報・新情報に関する本はいくつかありますが、
一つあげるなら 筑摩学芸文庫から出ている 英文法を考える が
(゜∀゜)イイと思います
on と off の差異についてはあらためて仮説をカキコします。
>きわむさん 情報有り難うございます。
副詞って思いっきり書いて有りましたね! ヤリー!って感じです。


[17] Sat Jun 12 20:52:08 JST 2004
raintree
品詞の壁(養老孟司風に)みたいなのがあって、品詞の範疇で思考
していると駄目なのかも?


[18] Sun Jun 13 00:42:40 JST 2004
めぐ
>raintreeさん
結局、ギボンヌって何ですか?


[19] Sun Jun 13 01:16:55 JST 2004
めぐ
なんだかもう解決してしまっているようですが、せっかくなので本題のレスも。

私の中で、この2つの違いは、視点と距離感です。
push open the door. は映像として、ドアノブをつかんで開けている手と、その辺りのドアの一部のみが浮かんできます。一方、
push the door open. は一歩さがって、ドア全体が見える感じです。
距離感といってもたった一歩(もしくは半歩)の差ですが。視点も真っすぐ前を見ているのか、少し見下ろしているのかの違いだけです。

文を見て違いを考える時に、映像を思い浮かべてイメージするようになったのは、先生の本を読んでからです。こうすることで不思議と自分の考えがすっきりとまとまってて、言葉で言い表す時も、的確に相手に伝えられるような気がします。なので間違いがあったときも、ぴしっとピンポイントで指摘して貰えるんです。
先生、感謝しております。_(_^_)_
まだまだ英語学習中の身ですので、とんちんかんなことを言うときもあるかと思いますが、皆さんビシバシとご指摘よろしくお願いいたします。




[20] Sun Jun 13 01:30:29 JST 2004
タロイモ
>raintreeさん
自分なりに調べてはみたのですが、「つけたままにしておく」という意味の例が見つけられませんでした。raintreeさんの見た例を引用してもらえませんか。

>めぐさん
「希望します」という意味だと思います。



[21] Sun Jun 13 08:28:27 JST 2004
raintree
>きわむさん
ググると(googleで"keep on the PC"で検索)たくさん例文が見つかりますよ。

Your computer's hard drive is what most people consider an effective short-term storage option but what happens if the computer crashes? That data is then lost. Portable hard-drives can be a ready option, though most professionals consider them data portability solutions as opposed to true backup solutions. A portable hard drive is a great place to keep items that you would need to regularly access but don't need to keep on the PC's main hard drive. However, when you bring that portable hard drive online, it is susceptible to the same viruses, corruptions and accidental deletions that can plague the attached hard drive. For shops that have more than two servers already handling their data, this kind of solution is both primitive and inefficient; for smaller shops, this is a great option for transferring data, upgrading or migrating data to a server, and/or short-term storage of regularly-accessed files.

>めぐさん
レスありがとうございます。
糸井重里が萬流コピー塾で書いてました。観念はどうでもいいから『景色』となるようなコピーが欲しい。木を見て森を見ず。めぐさんの視点と距離感はhitかも?
シンプルで的を射た説明の後なのでカキコするのを躊躇しますが
形容詞openは静的要素が多い語なので全体を意識。副詞擬きのopenは形容詞のopenより動的要素が増しているのでpushという行為をクローズアップさせて部分を意識。

やれやれ、私にはいいコピーは書けないようです。


[22] Sun Jun 13 08:38:53 JST 2004
raintree
すいません!<(_ _)>
きわむさんとタロイモさんとを間違えました!
>タロイモさん 
でした。


[23] Sun Jun 13 09:08:54 JST 2004
タロイモ
>raintreeさん
引用ありがとうございます。

引用中の該当箇所ですが、構造的には、keepの目的語が関係代名詞化されているものなので、keep on ...のパターンではないですよね。butで並列されている部分を[ ]でくくり、関係代名詞化されている目的語の位置を下線で示すと、次のようになると思います。

A portable hard drive is a great place to keep items that you [would need to regularly access _ ] but [don't need to keep _ on the PC's main hard drive].

「定期的にアクセスする必要があるが、PCのメインのハードドライブに保存する必要のないものを保存するには、ポータブルHDはいい場所だ。」くらいの意味になると思います。

確かにkeep on the PCという単語の連鎖はいくつも出てくるんですが、私の検索した限りでは、このようなパターンのものしか見当たらず、「つけたままにしておく」という意味のものが見つからないんですよね。他に該当しそうなもの、ありましたか?


[24] Sun Jun 13 18:22:47 JST 2004
raintree
>タロイモさん
あれれ うっかりしてました。たしかに例文もみんなだめでした。the PCではつけっぱなしって意味では使わないようですね。お手数おかけしてすいません。ならば keep on the light. ではどうでしょう。ん。これならつけっぱなしって意味でhitします。keep the light on より少ないですが。<(_ _)>


[25] Sun Jun 13 23:09:35 JST 2004
めぐ
>タロイモさん
ありがとうございました。>キボンヌ
う〜ん、なるほどね。最近はコギャル言葉だけでなく、ネット言葉も知識として必要なのかもしれませんね。 フムフム。

>raintreeさん
>観念はどうでもいいから『景色』となるようなコピーが欲しい。
なるほどですね。人の心をキャッチできるようなコピーのミソはそこなんでしょうかね(キャッチコピーって思いっきり和製英語ですよね。こういうjapanishにときどき悩まされます)。


[26] Mon Jun 14 13:55:03 JST 2004
大西泰斗
さて、私が出る幕は結局なかったようですね。raintreeさんとタロイモさんのお話で実質的な結論は出てしまっているようです。ちょっとだけ付け足しておきますね。
 私の結論も push open は V+A(djective) です。Push open the door. と Push the door open の意味が大枠変わらないことがその理由です。品詞分類はこれくらいにしておいて、その直感的意味の違いについて。
 どちらも push という動作の結果 open という状態になる、という意味ですが---raintreeさんもめぐさんも実にいい直感をしていますね---Push open the door.
の方は「動的」。つまり「ドアを押している」シーンが展開しています。ぐいっと押してドアが少しずつ開いていく様子です。Push the door open. は
Push [the door open]
つまり押してその結果「ドアが空いている」状態になった、ということ。つまり「押」---> 「ドア開」。ドアが押されて開くという行為というよりは「静的」な状態(end result) に focus が当たっているということです。
 もちろん理由は raintreeさんが最初に言った「appositiveで説明できそう」に尽きます。2つの要素が「●○」と並置されたとき「○は●の説明」となるのは英語が強くもつ原理の1つです。push open ではpush と open が並置されていますから「押す」の内容説明として「open」が働いていると感じられるというわけです。また open push とならないことも、このコンビネーションが「因果関係」を示していることがわかれば自明のことでしょう。「Action -> Result」であって逆にはなりませんから。
 raintreeさんのご意見にもありましたが、私も品詞の考察はこうした深い理解にまったく無力であるように思います。「これは副詞・あれは形容詞」、そうした理解の仕方は、めぐさんが品詞にこだわることなく・何の苦労もなくネイティブの語感に近づいているという事実に照らせば「不必要」と言えるのではないのか。最低限の文法知識を構築したあとは「品詞」に拘泥する必要はないのではないか、そんな風に考えています。

ぢゃ。



[27] Mon Jun 14 20:33:04 JST 2004
raintree
>大西先生ありがとうございます
ほんとうに、品詞の考察はこうした深い理解にまったく無力であることを改めて実感しました。しかしどれだけの世の参考書・問題集が品詞分解しただけの解説に終始していることでしょうか。まだまだ本質的な理解のためのメソッドは異端であるようです。直感的で容易に一般化できる先生の教授法が世を席巻する日が来ることを願って已みません。
また、近いうちに『袋小路な文法』の質問をカキコします。


[28] Mon Jun 14 20:39:30 JST 2004
大西泰斗
>raintreeさん
 お気遣いありがとね。またいつでもどうぞ。


[29] Fri Jun 18 21:38:49 JST 2004
raintree
こんばんは
2004センター試験第2問 問10からです。
As soon as the star player came in, the game ( ).
1 had been excited 2 became excited
3 had been exciting 4 became exciting
正解は4のbecame excitingとなっていますが、果たして2のbecame excited
の可能性はあり得ないのでしょうか?

参考書・問題集の解説等では、人が主語の場合がbe+excited 物が主語の場合
がbe+exciteingとされており、この問題の場合もthe game が人ではないので
became excitingが正解となっています。

文の前半部分As soon as the star player came in,のコンテクストから考えて
スタープレーヤーがただならなぬ影響をゲームに与え得るとするならば

the game was excited (by him)という受身も考えられるのではないでしょうか。

また、the gameはいわゆる『物』ですが、擬人法というメタファーと考えるならば、
可能ではないかと思うのですが?みなさんのご意見はどうでしょうか。



[30] Fri Jun 18 23:40:07 JST 2004
blue poppy
>raintreeさん
 こんばんは。品詞の考察は私も出来ないのですが、〜ing を捉える感覚として覚えたものは「その場の状況がリアルに目に浮かぶ場合に使える」です。
このセンテンスでは As soon as the star player came in, が臨場感を出していると思うので、the game ( became exciting ). が正解になるのかなと思いました。
”人が主語の場合がbe+excited ”ありましたネ、そう言えば。忘れてました(笑)。

>the gameはいわゆる『物』ですが、擬人法というメタファーと考えるならば、可能ではないかと思うのですが?
そういう見方も出来るのですか?私も答えを知りたくなりました☆


[31] Sat Jun 19 07:31:27 JST 2004
raintree
>blue poppyさん
レスありがとうございます。
生き生き感ということで〜ingということですね。目の前で繰り広げられている臨場感。
たしかに正解のような表現はもちろんですが・・・

文脈からなんだかダルくてつまらないゲーム内容だったのがスタープレーヤーの登場により活気づいたと考えれば、became excitedもありなのかなと思うのですが。the game = the star playerという感覚は普通であると思うし。a star playerじゃなくthe star playerですからね。そのスタープレーヤーの登場はexcitingを保証したようなものでしょうから。


[32] Sat Jun 19 18:58:46 JST 2004
raintree
↑訂正the game = the star player
the game = spectators+the star players+the other players


[33] Tue Jun 22 00:24:20 JST 2004
blue poppy
>raintreeさん
 お返事遅くなりました。「生き生き感」そうです☆まさにそれに則った答えです。

主語の位置、つまり話題の中心を「ゲーム」に変える、ならば The game was excited という形の受身にも出来ると思いました。受身は中心にしたい話題を意図的にクローズアップする時につくると便利、という説明もありましたものネ。 
ただ As soon as the star player came in, the game ( ). の問題で答えを出すとなると、話題の中心は「スタープレーヤー」だと思う---a star playerじゃなくthe star player としているのはその為ではないかと---という事と、As soon as (臨場感を持つ表現)になっていると思われる事から、答えはやはり4しかないのかなと推測しています。
何だかこれ、解説になっているかしら(笑)?!
うーん。2の became excited の可能性ははたして...。確固たる自信で説明が出来ないのがもどかしいです...スミマセン。


[34] Tue Jun 22 07:30:05 JST 2004
raintree
>blue poppyさん
おはようございます。
これは、実を言うとあるネィティブの方の疑問なんです。一度、人→excited 物→excitingと暗記して獲得してしまった感性はそう簡単に拭い去れないようです(^Д^*)
残念ながら感覚的に掴めません。その方が言うには、どちらでも良いんじゃないかって言うんです。

さて、話題の中心は当然スタープレーヤーであると思います。スタープレーヤーのゲームであるとも言えないでしょうか?故に、The gameは擬人化可能なのかも?


[35] Tue Jun 22 07:53:00 JST 2004
れむ
おはようございます。

「the game was excited (by him)という受身が、可能か否か?」

昨日、台風6号の影響で自宅でのんびりしていた時に、私も考えてみました。

"As soon as the star player came in, the game became exciting."
この表現ですとblue poppyさんのおっしゃるように、まさにそのスタープレイヤーの出現によってそのゲームがわくわくドキドキする刺激的な展開になっている様子が目にうかぶような気がします。
そのゲームを応援している観客が手を握り締めて、そのスタープレイヤーを中心に展開している劇的な試合を興奮しながら見ていた、そんな気持ちが伝わってくるような気がします。

でも、それが受身の形になりうるかどうか…と考えて、せんせいが「ネイティブスピーカーの英文法」第4章「〜される」という形を学ぼう(受動態)(P57〜73)で語られている事を思い出しました。そのP59において「一番のポイントは、受動態を使いすぎないようにする」「能動態で十分なところをわざわざ受動態にする必要はありません。受動態には受動態にあった使い場所があるのです。」と、あります。
「受動態という形は特別な形であり、使う時にはそれなりの理由がある(同:P62)」という、ポイントにてらしあわせて考えてみました。
1.話の流れの中で行為を受けた人(この場合は「the game?」)を目立たせる必要があるとき
2.頭でっかちな文を避けるため(これは、この場合該当しないかも?)
3.文に客観性をもたせるため
4.「誰が」その行為を行ったのか知らない・述べる必要がない・述べたくない場合


[36] Tue Jun 22 07:53:29 JST 2004
れむ
4の場合の例文として、
Many books on linguistics have been published since the 1960s.(同:P66)
等などがありますので”物が主語となる受動態はもちろん可能である”という事を前提として、今日、続きを考えてみたいと思います。

ただ"became excited"が可能だと仮定すれば、なんとなく「getを使った受動態(P70,71)」の使い方に似ているような気がしますので、"the star player"が登場する事によって観客はやはり試合の展開に期待感をあらかじめ持っていると考えれば、「予期されない突然の出来事ではありません。このような場合もget受動態はぴったりこないことも覚えておきましょう。」というせんせいの解説から"文脈の流れ上かなり特殊な意味をもたせたい"という場合を除いてはやはり適切ではないのではないか?と、私は思いました。


[37] Tue Jun 22 11:39:05 JST 2004
あだむす
わたしも少し考えてみました。

僕の考えでは、exciteしているのは何かというところにポイントがあると思われます。
問題文の場合、普通に考えれば言葉としては文中に現れていないけれど観客でしょうから、受身なら
I became excited by the game
の形になるはず。そして形式的に考えるとexciteしてるのは主語のIで、私はその試合に熱狂した、という意味になる。
the gameが擬人化されて、
the game was excited by the star player
の場合、同様に考えるとexciteするのは試合になり、直訳としては試合がスター選手に熱狂しているという意味になるかと思います。これが「スター選手が入ったおかげで試合が面白くなった」という意味と違わないかどうかということなのだと思いますが、僕としてはなんかすっきりしません。というわけでここでは不適切なのではないかと思います。

ところで、googleで検索してみると、物が主語になっている受身の例がでてきます。
Although a number of small bones were destroyed before "their curiosity
was excited by the discovery of the massive thigh bones", Denny gathered numerous
bones and teeth which enabled him to identify the animals.

Hull House not only recruited strong characters, it was excited about them.

物を主語にした受身は決して不可能な形ではないようです。
ただ、最後の文は上と同じ考え方をするとどうして可能なのかはよくわかりませんが。


[38] Tue Jun 22 21:56:13 JST 2004
raintree
コウビルドより
...when an electron drops from an excited state to a less excited state.
上の例文の場合 an exciting state ,a less exciting stateとはならない(爆
ですよね。専門用語だから?ネィティブはどうやって感覚的に使い分けてるんで
しょうか?



[39] Tue Jun 22 22:12:33 JST 2004
raintree
As soon as the star player came in, the spectators were excited.
この文だと、まさにそのスタープレイヤーの出現によってそのゲームがわくわく
ドキドキする刺激的な展開になっている様子が目にうかぶような気がしないですね。
話者が観客と一体となってないような。冷めた感じ。
だからといって、the spectators were exciting.は駄目だし。



[40] Wed Jun 23 00:32:51 JST 2004
blue poppy
>raintreeさん
As soon as the star player came in, the spectators were excited. 
そうですね。この文だと came in の後に「スタジアム」等を含みそうですものね。
れむさんとあだむすさんの解説もいいタイミングで参考になりました。コソコソと品詞分解などしていたら、袋小路どころか迷宮に迷いこみそうになっていましたから。


[41] Wed Jun 23 12:22:14 JST 2004
大西泰斗
ふーむ。おもしろくなってきたな。


[42] Wed Jun 23 21:27:20 JST 2004
raintree
さて、そろそろ核心に話題をもっていきましょう。
同じような問題は、interesting/interested surprising/surprised amusing/amused
等でも見られます。試しに前にI'mを付けてググッてみてください。常識が見事に覆されますよ。

the game became exciting とthe game became excitedは意味が違うことだけは確かです。で、the game became excitedと言う文が何故可能ではないのかということを果たして検証できるのでしょうか。



[43] Thu Jun 24 07:15:56 JST 2004
れむ
おはようございます。

あだむすさんやraintreeさんのご指摘のとおり、”the game became exciting とthe game became excitedは意味が違う”。
それこそが、まさにblue poppyさんが[Tue Jun 22 00:24:20 JST 2004]で言われた”As soon as the star player came in, the game ( ). の問題で答えを出すとなると、話題の中心は「スタープレーヤー」だと思う---a star playerじゃなくthe star player としているのはその為ではないかと---という事と、As soon as (臨場感を持つ表現)になっていると思われる事から、答えはやはり4しかない”という結論につながっていくのではないか”という事につながるのではないのでしょうか?

でも、その事は”the game became excited”が絶対に不可能な表現であるという事を意味するものではないとも思います。
あくまでも、この短い問題文の中でかろうじて読み取れるTPO(時、場所、場合)の条件から選択されうる最適な表現ではないのか?という事だと私は思います。
rainntreeさんのご友人であるネイティブの方が”どちらでも良いんじゃないか”とおっしゃられたように、文脈の流れへの解釈やTPOのイメージによってはもしかしたら可能なのかもしれません。

この点については、大西先生が著書「英文法をこわす(感覚による再構築)」第4章「イメージの構築」の中で「私の主張しているのは表現のもつフィールへの言及を中心に据えなければ、語学教育の体は成さないということだ。(P192)」という確認事項をふまえたうえで、次の議論である「作業仮説」を語られている事に関係しているような気がします。


[44] Thu Jun 24 08:26:14 JST 2004
れむ
今、気がつきました。

rainntreeさん ×
raintreeさん ○

たとえタイプミスとはいえ、お名前を間違えてしまうなんて大変なミスでした。
申し訳ありません。


[45] Thu Jun 24 21:14:13 JST 2004
raintree
Sat Jun 19 18:58:46 JST 2004のレスで
the game = spectators+the star players+the other playersとカキコしましたが、
このthe gameは述部がbecame exciting とbecame excitedでは意味合いが違ってくるように思いませんか?
As soon as the star player came in, the game became exciting.の場合はスタープレーヤーが参加してきたことで、観客が盛りあがる感じになる。

spectators>the star players+the other players

As soon as the star player came in, the game became excited.の場合はスタープレーヤーが参加したことで試合そのものが活性化される。

spectators<the star players+the other players

しかし、たいてい試合そのものが盛りあがればそれを見ている観客も盛りあがるので、
As soon as the star player came in, the game became exciting.とするのが普通の見方。
一方、試合そのものがスタープレーヤーが参加することで励起状態になったと考えるならexcitedもありなのかな?この場合のexcited (adjecive)はanimated,livelyのような意味で考える。

in (a) excited tone と in (a) exciting toneの違いみたいな。



[46] Thu Jun 24 22:41:57 JST 2004
melon
すみません、割り込みですが、誰か教えてくださいな〜

Come visit us there some time.

訳すと「いつかそこに来てよ」となるようなんですが
なんか違和感を感じてしまったんですが、これは普通の言い方なんでしょうか?


[47] Fri Jun 25 07:25:44 JST 2004
raintree
>melonさん おはようございます。
いつか→いつでもいいから
と考えればいいんじゃないでしょうか。
この表現はよく使われるでしょうね。
あと、us と there の位置関係に違和感があるかもしれませんが
これも良く使われます。


[48] Fri Jun 25 21:37:11 JST 2004
blue poppy
>melonさん
 お久しぶりです!なのに、ご協力できるまでの力量がなくて(笑)。
暑さと湿気とで体力を消耗してしまいますよね。私も少し風邪をひきはじめているようなのです。melonさんもお気をつけくださいね。あ、英語の話の途中だった☆
>raintreeさん
 いつもたくさん調べて下さってありがとうございます。
「us」と「there」の位置関係、勉強になりました。ここ(私達)とそこ(目的地)のように、離れて見えるのに面白いですね。
>れむさん
 ありがとうございます。でも解らないからうまく説明できないの...。



英文法の袋小路(EAC)2

2007年05月01日(火) 19:56:13 Modified by onishi_eah1




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