201 名前:豪華金爛[sage] 投稿日:2009/03/07(土) 20:25:05 ID:w8W.eVPE
202 名前:豪華金爛[sage] 投稿日:2009/03/07(土) 20:25:58 ID:w8W.eVPE
203 名前:豪華金爛[sage] 投稿日:2009/03/07(土) 20:27:00 ID:w8W.eVPE
204 名前:豪華金爛[sage] 投稿日:2009/03/07(土) 20:27:50 ID:w8W.eVPE
205 名前:豪華金爛[sage] 投稿日:2009/03/07(土) 20:28:54 ID:w8W.eVPE
206 名前:豪華金爛[sage] 投稿日:2009/03/07(土) 20:29:43 ID:w8W.eVPE
207 名前:豪華金爛[sage] 投稿日:2009/03/07(土) 20:32:16 ID:w8W.eVPE

 男と女の匂いが濃密にに立ち込めた部屋。
 ベッドの上では二人の美女、フェイトとカリムが美しい肢体をクロノに組み敷かれている。
 その光景は、クロノに幼い時分の記憶を甦らせた。

(三人でするなんて、子供時代以来だな)

 グレアムの使い魔であるリーゼロッテとリーゼアリア。クロノの魔法と戦闘技術の師にして、クロノを
少年から男へと変えた張本人。
 夜な夜なクロノの部屋を襲撃しに来た猫姉妹は、双子であるせいか一人ずつではなく同時にやってきて
は二人がかりでクロノを弄んでいったものである。
 ヤられっぱなしというのが悔しくてなんとか仕返ししようとクロノは奮闘したものだが、性知識も経験
も段違いな上に一対二という戦力差もあって、いつもいつも返り討ちにあっていた。
 しかしこの二人は違う。
 正真正銘の処女でろくに男性器の慰め方も知らなかったのを、クロノが一から十まで全部仕込んだので
ある。バインドで肉体を拘束されてさえいなければ、相手が二人だろうがどうとでもできる。
 胸の奥に渦巻く暗い欲望を顔にも出し、クロノは歯を見せてにやりと笑った。

「まずはフェイト、君に仕返しさせてもらおうか」

 返事が返ってくるより早く、クロノはフェイトの腰をぐっと持ち上げると尻の割れ目に両手の指をかけ
る。すかさずこじ開けたすぼまりに肉棒を叩き込んだ。

「あぐぅっ!!」

 何度も交わりに使って馴らしてあるとはいえ、ろくに準備無しでの挿入。膣でいうなら、濡れていない
うちにするようなもの。フェイトの細い眉が苦痛に歪む。

「痛い……痛いよクロノ……!」

 フェイトが腰を引いて苦痛から逃れようとするが、クロノは許さない。尻をがっちりつかんで固定し、
構わず腰を進めていく。
 むしろみちみちと肉を無理やりかき分けて貫いていく感触は、フェイトを犯しているというはっきりと
した認識を覚えさせ、クロノの嗜虐心を満足させていた。
 ほどなくして完全に貫ききった。それでもなお尻穴はクロノを拒み、握り潰さんばかりに強く締めつけ
てくる。クロノにとっても、快感より痛みが強い。
 しかし引き抜くことも、左右に揺らして動きやすくすることもせず、隣で呆然としたままのもう一人の
妻に声をかけた。

「カリム」
「は、はい!?」
「フェイトが痛がっているから、楽にしてやってくれないか」
「……楽に……?」
「例えば、こんな風に」

 まだよく事態が飲み込めてないカリムへのお手本を見せるべく、クロノはフェイトの乳房に手を伸ばし
無遠慮に揉みあげた。

「ひゃああぁん!」
「こんな感じで。フェイトは胸が特に弱いし、ちょっとぐらい乱暴なのが好きだから君の好きにすればい
い」
「……はい、分かりました」

 クロノの言葉で、見開かれていたカリムの眼がすっ、と細くなり潤みを増す。
 乳房からクロノが手を離すと、代わってカリムがフェイトの上半身にゆらりと圧し掛かったかと思うと、
いきなり中心の紅く色づいた乳首を摘み上げた。

「ひゃぁぁん!……そ、そんなことしないでください騎士カリム!」
「お断りします。さっきクロノの前でお尻を弄られてイカされたんですから、今度はフェイトさんが私に
いやらしい姿を見せる番ですよ」

 くすくす笑って、カリムは指だけでなく口も使い出した。空いているフェイトの乳房の頂を口に含むと、
唾音を立ててしゃぶり出す。
 口の中でどのようにしているのかクロノには窺い知れないが、指の動きは強さを増す一方だった。
 完全に押し潰して乳肉の中に埋もれさせたかと思うと、二本の指でぐにぐにと揉みほぐす。さらには引っ
張り上げて、乳房の形をお椀型から紡錘型にするようなことまでしていく。
 攻められているフェイトはといえば、カリムの指が動く度に真紅の瞳から涙を流して切ない喘ぎ声を上
げていた。

「ああぁ…………おねがいですから……もう……」
「乳首ばっかりは嫌ですか。だったらこっちをしてあげます」
「そうじゃな……! は、あああん!」

 頂点から離れた指が丸みに沿って滑り、時に止まると力が入って白桃のようにきれいな丸みを帯びた乳
房を淫らな形に歪ませる。
 先程までとは一転して、ゆっくりと何かを探るようにカリムはフェイトの乳房をやわやわと揉んでいく。
 やがて指が乳房の下部に至った時、フェイトの身体が大きくびくんと揺れた。
 それを見たカリムの口元が緩やかに弧を描く。

「ここが、弱いんですか?」
「ああ、フェイトは胸の下の部分が特に感じる」

 答えられそうな状態にないフェイトに代わってクロノは頷いてやる。なにしろ、下乳を揉み続けている
だけで達したこともあるぐらいだ。
 それを聞いたカリムは、昂らせ方の組み立てを変化させる。
 指の腹で乳房の下側を擦りつつ、じんわりと手の平全体乳房を転がしていく。指もさっきまでの手荒さ
が嘘のように繊細な動きで捏ねていた。
 たぶん、カリムが自慰する時に感じるやり方なのだろう。
 ひとしきり揉むと、カリムの赤い唇がフェイトの胸へ誘われるように近づいていく。
 ちゅうっと高い音がし、唇が離れた時にはフェイトの白い乳房にぽつりと赤い噛み痕ができていた。

「フェイトさんの胸、クロノが夢中になるのがよく分かります。こんなに柔らかくて大きくて形もきれい
で……本当に食べたくなるぐらいおいしい」

 よっぽど気に入ったのか、カリムは何度も乳房にキスの雨を降らせていく。
 快感が高まりすぎて放心状態になったフェイトは小さく身体を震わせるだけだけ。しかし秘裂は劇的な
反応を見せていた。上の口以上にだらしなく開き、カリムの愛撫に合わせて愛液が小刻みに吹き出てクロ
ノのへそを汚していく。
 反応しているのは前だけではない。尻に埋め込まれたクロノの肉棒を包む熱さに、じっとりとした湿気
が交じりつつあった。

「そろそろ僕もやらせてもらうぞ」

 ずっと挿入れたまま放置していた肉棒をクロノは尻からずるりと引き抜き、突き抜かんばかりの勢いで
貫いた。一度で止めることなく、尾骨と腰骨がぶつかるほどの勢いで何度も何度も突く。
 激しいどころか暴虐な犯し方だが、フェイトの尻穴はもはやクロノを拒んでいない。
 腰を引くと離さないでくれと言わんばかりに腸液が糸を引き、突けばぬぷりと自分から奥へ奥へと誘っ
てくる。
 徹底的に開発された不浄の場所は、もはや女の欲望にこの上なく忠実な場所となっていた。

「あんっ!! お尻、ずきずきするぅ!!」

 クロノが動き出すやいなや、息も絶え絶えだったフェイトの様子が一変する。高い矯正に合わせて、カ
リムは跳ね除けんばかりの勢いで背筋が弓なりにしなった。そのままがくがくと痙攣するように身体が跳
ねる。尻穴もきゅぅっと締まりを増した。

「なんだ、ちょっと動かしたぐらいでいきなり元気になったじゃないか。ほんとどうしようもない尻好き
だな君は」
「はぁ、はぁ……私がこんなになったのは、クロノのせいだよ……! クロノが、お尻ばっかりいじめる
からぁ……!」
「けど素質がないとここまでいやらしくならないと思いますよ」

 低く喉の奥で笑ったカリムが、フェイトの耳元でひっそりと囁いた。

「フェイトさん淫乱だったんですね」
「ち、違います!!」
「あそこをお汁でべたべたにしながら言っても無駄ですよ。それにクロノだけじゃなくて、同じ女の私に
胸をしゃぶられてこんなにするなんて…………んむぅ!?」

 痴語を続けるカリムに対してフェイトが取った手段は、自分の口で相手の口を塞ぐというものだった。
 いきなり口づけられて一瞬目を白黒させたカリムだったが、性交真っ最中のフェイトとは土台余裕が違
う。
 すぐに自分から舌を差し入れ、フェイトの舌を絡めとって言いように弄ぶ。

「ちゅぅ……ちゅ……フェイトさんの舌も甘くておいしいですよ」

 生まれて初めて見る同性の口づけに、嫌でもクロノの淫心は興奮させられる。
 もっと乱れる姿が見たいとばかりに、人差し指がひとりでにフェイトの残る穴、膣穴に潜り込んだ。さ
らに後を追って、カリムの指までも浸入を果たす。
 フェイトの中で、二本の指がばらばらな動きをする。
 フェイトの感じる場所を知り抜いているクロノはそれらの場所を次々に刺激していくが、カリムは初め
て訪れた同性の蜜壷が面白いのか、襞のざらついた感触を確かめるように指を動かしていた。
 時々、クロノの指にカリムの指が絡んで二人同時に同じ場所を攻め立てると、全身を震わせて呆気なく
フェイトは達した。
 それでもクロノもカリムも手を抜くことなく、愛撫を休めない。

「フェイト、どこが一番気持ちいい?」
「お……おしりが、クロノのおちんちんがはいってて、ごりごりってされてぇ……いちばんいいよぉ! 
ああっ! また……イッちゃうぅ!!」

 愛液が音を立てて盛大に吹き出し、前後の穴がぎゅっと噛みつく。だがまたすぐに出入りを容易くする
よう緩んで指と腰の動きを催促してきた。
 二人がかりでフェイトの全身をくまなく犯す。この趣向はクロノの欲望を完全に満足させていた。出来
るものならフェイトの気が絶えるまで続けたかったが、先に限界が来たのは自分だった。
 腰に走る快感のそのまた奥に鈍痛を覚えだすクロノ。精巣に貯まりきった液体が出口を求めて暴れてい
る信号。
 なおしばらく射精衝動に耐えたクロノだったが、限界ぎりぎりの淵で完全に引き抜いた。
 びくつく切っ先が新たに定めた狙いは、フェイトに気が向いて無防備になっているカリムの尻。引き抜
いた勢いそのままに貫いた。

「ええっ!! ま、待って……あああっ!?」

 完全に不意をつかれたカリムの甲高い悲鳴が部屋に響き渡る。
 フェイトによって準備が完了していたカリムの菊座は、たやすくクロノの浸入を許す。
 一瞬前まで挿入っていたフェイトより幾分きついカリムの肉道を堪能するクロノだったが、限界直前だっ
た肉棒は三度突いたところで限界が来てあっけなく精液をぶちまけた。

「あはぁああっ!! お尻の中に……そんなにいっぱい……」

 射精までたっぷりとかけただけに、三度目とは思えないぐらい大量の白濁液がカリムの腸壁に塗りつけ
られる。
 肉棒が引き抜かれると、開きっぱなしになっていた穴は呼吸でもするかのように小さく開閉した。その
度に吐息ではなく湯気を立てるぐらい熱い精液が零れ落ちた。
 濃密な性交に満足の笑みを浮かべるクロノ。だが目の前の二人は、恨みがましそうな顔をしていた。

「どうして……私のお尻に出してくれなかったの……」
「こんな、挿入れて出すだけなんて……ひどいです」
「一回ずつ交代なんだろう? さっきフェイトに出したから次はカリムにしただけだ」

 散々絶頂に達していながら精液は注がれなかったフェイト。
 他方、ほとんど快感を与えられぬまま精液だけ受けたカリム。
 両方が濡れた荒い息をつきながら、満たされない肉欲の籠った哀願の視線をクロノに向けてくる。
 その視線だけで、クロノの股間は三度の射精など無かったかのようにいきり立った。

「これでフェイトもカリムも一回ずつ出されたわけだが……どうする? もう終わりにするかい?」

 二人は同時に首を振った。

「ううん……足りないよクロノ。もっともっと、私のあそこにもお尻にも口にも出して」
「はい、私の身体を全部使ってくれていいですから、めちゃくちゃにしてください」

 蕩けた声と表情をして、二人は左右からクロノにしだれかかってきた。




          ※




 白く大きく柔らかい塊が、赤黒くグロテスクな鉄塊を隙間無く包んでいく。

「ん……なんかちょっとやりにくい」
「フェイトさん、もうちょっとだけ右にずれてくれませんか」

 仰向けになった状態だけ起こしたクロノ。その下半身に高々とそびえ立った陰茎に、フェイトとカリム
は胸を寄せ合う。
 二人同時での乳愛撫。幼い頃猫姉妹にされて以来となることをクロノが提案すると、最初は渋った二人
だったが「じゃあどっちか片方だけにしてもらう」というと即効で了承した。

(……二人とも、こんなに対抗心が強かったんだな)

 今日まで知らなかった妻達の一面。この場にいない正妻にもこういう気持ちがあるのかもしれない。

(……もしも今日エイミィまで来ていたらどうなっていたんだ)

 さすがに三人で挑まれたら優勢に立てる自信がクロノには無い。搾りカスになるまで許してもらえない
自分を想像すると、背筋が本気でぞっとした。
 嫌な想像をしている間に、二人の準備は整った。
 平均よりもずっと大きな乳房がぴったりと合わさっている。一人で胸に挟む時には肉棒の先端が僅かに
顔を覗かせるものだが、お互いの乳房が押し潰し合い縦に大きくなることで完全に乳肉の中へすっぽり埋
没してしまっていた。

「こんな感じかな。……じゃあ始めるよ」

 フェイトの言葉が合図となって、二人の身体が上下運動を開始する。それに合わせて四つの乳房がぶる
んと揺れ回るのは、男冥利に尽きる絶景だった。
 だが肝心の性感はというと、やや気持ちいい程度に留まっている。
 二人の動きがすぐにずれてしまい、度々中断が入るのがその原因だった。結果、腰の辺りがむずむずし
て焦れったさが気持ちよさより大きい。

(慣れていなければこんなものか。……リーゼ達は完璧に息が合ってたな)

 一瞬猫姉妹と二人の愛撫を比べてしまうクロノだったが、あまりにも失礼だと首を振って過去の記憶を
封印し直す。
 しかし黙ってさせるがままにしているうちに、二人の動きが予想外な方向に向かいだした。

「これっ、乳首が擦れて……ふぁぁん……変な感じ……」
「あふぅ……そんなに大きく動かさないでください……!」

 いつのまにか肉棒をしごく動きではなく、お互いの胸を擦りつける動きとなっていたのだ。
 横で支えていたはずの手までもが、自分の乳房を揉んでいる有様である。

「自分達ばかりで盛り上がらないでもらいたいな」

 呆れながらぐっと手を伸ばしたクロノは、カリムの乳房をぐっと掴んだ。

「フェイトを淫乱だと言ってたけど、こんなことするなんて君も立派な淫乱だな」
「ええそうです。私は淫乱ですよ」

 取り乱すものだと予想していたが、逆にカリムはくすりと笑う。クロノの手の上から自分の手を重ねて
さらに強く胸を捏ねていく。

「でも覚えておいてください。こんなに淫乱になるのは、クロノとこうしてベッドの中にいる時だけなん
ですから」
「…………私だって、こんなことする相手はクロノ一人だよ」
「分かってるからすねないでくれ」

 不満顔でつんと横を向いたフェイトをなだめてやるべく、クロノが左手でフェイトの乳房も愛してやる。
 当然二人の乳淫は止まるが、クロノは下半身の快感よりも指先の感触を愉しむことにした。
 両手で二人の胸を揉んでいると、微妙な差異が伝わってくる。
 カリムの胸はとにかく柔らかい。指に力を込めなくても勝手に乳に指が沈んでいきそうである。軽く揉
んだだけでしっとりと胸の方から指に吸いついてくる。
 フェイトの胸はといえば、これまた極上の柔らかさだがそれに加えて弾力がある。揉めばしっかりと押
し返してくる胸はどれだけ揉んでも飽きさせない。
 直接密着している陰茎でも心なし違いがあるように感じた。
 クロノは胸フェチだと二人が言っていたが、クロノにしてみればこんなに男を誘う胸を持っている二人
のせいである。
 ひとしきり揉み比べを愉しんだクロノは、おもむろに手を離した。

「二人でうまくできないんだったら、やり方を変えてもらおうか。挟むのはフェイトだけにして、カリム
は乳首で先っぽをいじってくれ」
「えっと、こんな感じですか?」

 カリムがフェイトの上に自分の乳房を乗せる。重みを受けてそれぞれの乳房がさっきまでとは違う形でた
ゆんとたわんだ。
 最初に二人がかりでやった体勢にちょっと似ているが、クロノの亀頭に触れているのは同じ赤いものでも
舌ではなくカリムは乳首である。
 再び二人が胸を揺らしだす。
 フェイトの胸が緩急つけて挟みこみ、カリムの乳首は鈴口に入り込むかのようにしたかと思えば笠の部分
をなぞり上げていく。

(くぅっ……やっぱり、こっちの方がずっといいな……!)

 フェイトにすれば一人ならいつもクロノにしている通りのことが出来て、クロノに教え込まれたうえに自
分で工夫した一番感じるやり方で愛撫することが出来る。カリムも同じであった。
 上下に擦り合わせなくても挟んだ上に二つの柔肉でぐにぐにとサンドイッチされれば、肉棒がそのまま蕩
かされていくような錯覚を覚える。それに加えてカリムの充血しきった乳首の硬さがスパイスになって、た
ちまちのうちに精液が競り上がってきた。

「これならクロノの熱いのも硬いのも全部感じられて……このやり方の方が好きだよ」
「私も……乳首同士でやるよりずっと気持ちいいです」

 二人もこちらがいいらしく、実に情熱的に愛撫の段階を上げていく。
 決壊の時はあっという間に訪れた。
 出す、と口にする余裕もない。

「あっ、かはぁ……!!」

 喉から掠れ声が発せられると同時に、びしゃりと精を打ち出す幻音が聞こえた。それほどに激しい放出。
 出る場所を乳首に圧迫されていた精液は、散弾のように二人の胸から顔まで四方に飛び散る。特に出口の
真上にあったカリムの乳房にべったりと付着した。乳首の先から白濁が滴り落ちる様は、まるで母乳のよう
にも見えてあっという間にクロノの股間を回復させた。

「全然薄くならないね。クロノったら絶倫なんだから。ん…………でもこんなにおいしいから、その方が嬉
しいかな」

 顔を汚された分を丁寧にすくっては舐めていたフェイトが、動きを止めて首を傾げた。

「これってどっちに数えるのかな?」
「最初と一緒でノーカウントでいいだろ」
「なんでしたらフェイトさんが胸のおかげで出たことにしてもいいですよ。その場合、私が二回連続でさせ
てもらうことになりますけれど」

 フェイトは実に複雑な顔をした。カリムではなく自分の胸が気持ちよかったことにしたいのだろうが、そ
れだとクロノに抱かれる回数が減ることになってしまう。
 そんなフェイトをおいてけぼりにして、カリムはクロノに抱きついてくると首筋に口づけを落としてきた。

「あんまり挑発すると、後でまた攻められるぞ」
「だって、フェイトさんが可愛いんですから。優秀な執務官があんなに嫉妬するなんて。案外子供っぽいん
ですね」
「……君もあまり人のことは言えないだろう」
「そうですね。でもやっぱりあなたと一つになることでは他の女の人に負けたくありませんし、誰よりも多
く繋がりたいですから」

 顔が引き寄せられ、カリムの顔が近づいてくる。キスされるかと思ったが寸前で顔が止まり、唇からは舌
と言葉が発せられた。

「どっちにしても、次は私の番ですよ。さっきフェイトさんはお尻にいっぱい出してもらったんですから。
身体のどこでもかまいませんから、胸よりもフェイトさんのお尻よりも、もっとたっぷり注いでください……」

 蠱惑的な赤い舌が、クロノの頬に飛び散っていた精液をぴちゃりと舐め取った。




          続く


前へ 次へ
目次:豪華金爛
著者:サイヒ

コメントをかく


「http://」を含む投稿は禁止されています。

利用規約をご確認のうえご記入下さい

メンバーのみ編集できます