124 名前:CRR [sage] 投稿日:2010/03/16(火) 00:38:36 ID:0.KiqKIA
125 名前:CRR [sage] 投稿日:2010/03/16(火) 00:39:52 ID:0.KiqKIA
126 名前:CRR [sage] 投稿日:2010/03/16(火) 00:40:55 ID:0.KiqKIA

「ふんふーん♪」

制服姿の高町ヴィヴィオはやけにハイテンションで家路を歩いていた。
後に続くのはコロナとリオ。
今日はヴィヴィオの家に二人を呼んで遊ぼうと言う予定だった。

「……あれ? カーテン閉まってる」

しかし、高町家に着いてみればカーテンは全閉、
空調が動いている様子も見受けられなかった。
今日はなのはは休みで、家にいるハズなのだが……

(ははーん、ユーノ君だ)

いくらヴィヴィオが幼い初等科生だとしても、母・なのはに『いいひと』がいる気配くらい察知できる。
ならば家にはだれもいないはずだ。
きっと二人で何処かに出かけたのだろう。

「……あれ?」

ヴィヴィオが玄関のロックを解除し……ようとしたが、
どうもドアに施錠がされていないようだ。
なのはにしては珍しく不用心だ。セキュリティも動いていない。

「どうしたのヴィヴィオ?」

「ううん、何でもないよ。 ちょっとお部屋行ってくるから待ってて」

コロナの心配に答えながらロビーに上がり、リビングへとヴィヴィオが足を進める。
高町家の空調はリビングで集中制御されているのだ。
スイッチを入れたらすぐに皆を部屋に呼んで、お茶と菓子を持っていこう。
そう考えるヴィヴィオがリビングのドアを開けると、そこには人の気配があった。






毎度おさわがせします!






―――――床には乱雑に衣服が脱ぎ捨てられていた。
辿っていくと、男物のジャケットに女物のトップス。
スカート、ジーンズ、ショーツにブラジャー、ボクサーブリーフ。
幾重にも重なった布切れは、まるで男女間の性行為を暗示しているようだった。
それ以前に、その布たちの絡み合いの向こう側にあるソファの上には、一組の男女がいた。
栗毛の女性は普段のトレードマークのサイドポニーを完全に解き、スラリと伸びた腕を男に絡ませる。
一方の金髪の男性はメガネを若干熱気で曇らせたまま、女性を自分の体の上に乗せている。
女性の名は高町なのは、男性の名はユーノ・スクライア。
どちらも一糸纏わぬ姿で、大きなソファの上で重なりあっていた。

当然ただ体と体を重ねていただけではない。
主に股間に視線を移せば、禍々しささえ感じる男性器がみっちりとなのはの柔らかな肢体に飲み込まれ、
結合部からは何やら白い粘っこい液体が垂れだしていた。
泡立ったその液体はぷちゅぷちゅと音を立て混ぜられる。
なのはの腰に回したユーノの手が、なのはの体をゆさゆさと揺さぶりながら同時に腰をなぞる。
発せられる匂いがまた凄い。明らかにリビングの中は発情した雄と雌の香りで充満しており、
思わず鼻をつまんでしまいそうなほどだ。

――――ここまでヴィヴィオが理解するのに約2秒。
要するに、ヴィヴィオがリビングに入ったらなのはとユーノがセックスをしていた。
ヴィヴィオは固まったまま、しかし冷静にリビングのドアを閉め、外に戻った。

「……どうしたの?」

何やら苦虫噛み潰したような顔で家から出てきたヴィヴィオに、
コロナが心配そうな顔で声を掛ける。

「いや……ぁ……。 あの、やっぱりアイス食べに行かない?」

「「「???」」」

ヴィヴィオのいきなりの提案に戸惑いながらも、結局3人はそのまま街へと出てその日は遊んだのだった。


********************

「……でですね、私はガツーン! となのはママに意見したんですよ」

数日後の夜、ヴィヴィオは自分の部屋で、辺境で仕事途中のキャロと通信で話をしていた。
ベッドで寝転び、クリスと共にジュースなんぞを飲みながらゆるりと。

『それは……大事故だったねぇ』

クスクスと笑いながら、ヴィヴィオの怒りを画面越しに受け止めるキャロ。
恋愛も交際も自由だがさすがに娘の前で性行為はないだろうと。
愛液と精液とその他色々な液でぐちゃぐちゃになったソファはクリーニングでは済まされず、買い替えと相成った。

『好きな人同士だから、一緒にいるとつい……ね。 なのはさんも最近忙しかっただろうし』

「でも……」

ル・ルシエ族の民族衣装に身を包んだ画面越しのキャロは、さっきからやけになのはを擁護する。
そんな態度にヴィヴィオがまた何となくもやもやとした気持ちを抱き始めていたが、
それ以前に画面の向こうのキャロの様子がおかしいような気がした。

『……………あんっ』

「『あんっ』? ……何処か具合悪いんですか?」

『う、ううん……何でもないの……大丈……ひゃんっ』

画面の向こうのキャロの声がだんだん色っぽくなっていく。
そういえば、いつも隣にいるはずのエリオが今日に限って画面に映っていない。
まさか。

『ひゃ、っぁああっ! だめ、エリオくん今ヴィヴィオt』

そこで通信を切って、ヴィヴィオはまたなんとも言えない微妙な顔を愛機クリスに向けたのであった。
その頃画面の向こうでは、

「やあぁああっっ!! だめ、エリオくん私のおまんこ食べちゃダメぇぇええええっ!!」

ヴィヴィオの画面から見えない位置には、ヴィヴィオの読み通りエリオがいた。
スカートの中に頭を突っ込み、キャロの秘花に口を付ける。
刺激すればするほど溢れ出る蜜を音を立ててじゅるじゅるすすり、
スカートの中いっぱいに溢れるキャロの『雌の香り』に酔いしれていた。

「キャロ……もう我慢できないや、僕……」

エリオはキャロの衣装をめくり上げ、そのままキャロを押し倒した。

********************

「……シャマル先生、大人ってみんなエッチで不潔で変態なんですか?」

「これまたズバッと痛いとこ来たわねヴィヴィオちゃん」

今日のヴィヴィオは地上本部におじゃま。
医務室を半ば私物化しているシャマルの下へと菓子折り持って訪ねてきた。
悩み事なら保健室の先生に相談すればいいよ、とリオからこの前聞いたような気がしたので。

「うーん……St.ヒルデの4年生はもう保健体育で赤ちゃんのお話とかしたのかしら」

「はい。ちょっと前に男の子と別々の教室で」

ここ数日のヴィヴィオは性行為の中でも特に快楽だけを追求した一面を観過ぎてきた。
そこでシャマルは丁寧に改めて保健の授業をヴィヴィオに対して行う。
人類が誕生してから今日に到るまでの生命の神秘。
世界にたった一人の奇跡の結晶。
シャマルの話はとてもわかりやすく、終わる頃にはヴィヴィオの目がキラキラと輝き始めていた。

「子どもをつくるってとても素晴らしいことなんだね!!」

「ええ。だからいきなり見ちゃってショックかも知れないけど、いつかはヴィヴィオちゃんも……」

「あ、そっか……私も、そうなんだ……」

ちょっと顔を赤らめたヴィヴィオ。
いつかヴィヴィオの前にもステキな男性が現れたら。
お付き合いしているうちにそんな関係に踏み込んでしまったら。
頭の中でそんな考えがぐるぐるしているヴィヴィオを見て、シャマルは何だか微笑ましい気持ちになっていた。
……その時。

「……………っあ、っ」

カーテンで仕切られたへやのむこうがわから、何か声がする。
うめき声のような……いや、どちらかと言えばここ最近良く聞くようなエッチな声。

「……シャマル先生、向こうにだれかいるんですか?」

「ひょっ!?」

奇声を上げてあからさまに変な反応をしたシャマル。
ヴィヴィオは嫌な予感がしたが、同時に好奇心にも勝てなかった。
おもむろに椅子から立ちあがり、カーテンに手をかける。

「……………」

思いっきり開けて、そのまま閉めた。
目の前にはとんでもない光景が広がっていた。

医務室備え付けのベッドに、バインド・目隠し・ギャグボール装備のシグナムと、
目隠し・ボンテージ・「駄犬調教中」の札を首から装備のザフィーラが結合していた。
ザフィーラは腰こそ動かしていないものの、既に何回か射精しているのか、
シグナムの尻の下には白い水溜りが出来ていた。
目と口を塞がれたシグナムは「うーっ、うーっ!!」と呻くことしかが出来ず、
ただただ静止したままのザフィーラの肉棒からじわじわと与えられるむずむずした快感に身をくねらせていた。
今まで見てきたどのセックスとも違う。なにか実験めいた香りさえ感じ取れた。

(ああっ……!! ザフィーラ遅漏化計画の実行中だったのを忘れちゃってたっ!?)

以前準備なしで思いっきり中に出されたのをきっかけに、できるだけ我慢させることを体に叩き込もうと、
挿入したままで動かさずに耐え続ける苦行をザフィーラに味わせていたのをシャマルはすっかり忘れていた。
シグナムはたまたま最近欲求不満そうだったので無理やり連れてきて適当に縛って預けておいた。



フルフルと震えるヴィヴィオ。
その姿を見てシャマルはオロオロとうろたえるが、もう遅い。
ヴィヴィオはすべてを目にしてしまった。

「―――――大人なんて……みんなエッチで不潔で変態なんだーっ!!」

ヴィヴィオは涙を目に浮かべながら、医務室を飛び出した。
なお、この数日の出来事はヴィヴィオの心に大きなトラウマを残すことになり、
やがて出来ることになるヴィヴィオの彼氏は相当苦労したと言う。




おわり。


著者:CRR

このページへのコメント

パパとママがラブラブだって事だから、喜ぶべきことなんだよ。ヴィヴィオ。

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Posted by ななしまん 2010年06月14日(月) 21:56:43 返信

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