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N-007

成人年齢と、SEED世界の教育環境


Webである程度調べられるとはいえ、やっぱり出版媒体で確認しないと・・・・・と、家中探してSEED時代の本をどうにか発掘。アニメディアの記事をまとめた「機動戦士ガンダムSEED パーフェクトフェイズファンブック」を探し出しました。
そこで中を読んだ所・・・・・げげっ、成人年齢の設定が違う?!

この本では、設定部下村氏の発言で「プラントの成人年齢は13歳」となってます。
でも、別の媒体では、確か成人年齢は15歳となっていた記憶が・・・・・それに、評議会議員の選出方法での成人は、15歳以上です。我々の世界でも「成人」と「議員の適正年齢」は違う(衆議院議員は25歳、参議院議員は30歳以上)ので、それと同じかもしれないけれど。

.・・・・・これを踏まえると、関連項目全部書き換えないといけないorz
とりあえず、可能な限り追記という形をとるべきなんでしょうが・・・人口計算の部分はちょっと無理。あれはぴったり都合の良い区切りになってたので、計算してみたという項目ですので。実際、婚約キャラはいても15や13で結婚してるキャラは本編にいないし、20歳位で結婚という前提で計算してるから、人口算出方法が変わるというわけじゃないんですが。

基本的に、ほぼ全員が通う学校を卒業するのが13歳・・・という設定と考えて良いだろうか?(現代日本の18歳と似たような感じで、高校レベルの教育まで終了?)

プラントはそういう仕組みだと考えて構わないと思うのですが、ただ・・・・・キラとアスランは、月の幼年学校に13歳まで通っています。「月」というのは、ナチュラルが多数の場所らしく、しかも「コーディネイターであることを告白しあった仲」ならば、なおさらコーディネイター教育に特化している(コーディネイターの為の)学校だったとは思えません。
ナチュラルの中でも特に優秀な人々だけが入学している、現代で言えば「(欧米で)飛び級しまくって12歳程度で大学入学する」ような人ばかりの学校だったのでしょうか? ならば、そのような学校が、おそらくオーブにも大西洋連合にも存在したのでしょう。

「オーブの資源コロニー へリオポリス」の「(現代における一流大学レベルの学校だと思われる)工科カレッジ」に入学しているのは、キラだけではなくて、オーブのナチュラルであるサイ達+フレイです。彼らが少なくとも同程度の教育を受けていたと考えない限り、キラとほぼ同年齢で同じ学校に通うのは無理ということになります。
.・・・つまり、あのヘリオポリスの友人達は、「ナチュラルの中ではトップクラス、コーディネイターと匹敵する位の頭の良さを持つ」キャラばかりだったんでしょう。いきなり戦艦のブリッジで、正規軍人と遜色のない働きを出来る以上、その能力が高いことは確定。
AAで役に立ってないと言われたフレイも、「まともに訓練を受けた兵を配備することが困難というわけではない」ドミニオンで、重要な通信係をしてますから・・・能力がなかったら、雑用係のはずです。


さて、年表をもう少し読み解いてみます。
キラは13歳まで、コペルニクスで過ごしています。アスランと別れた場面で「桜吹雪」になってる為、3月?と考えがちですが・・・年表を見るとCE68年の「一番最後」の出来事。その前に起こった様々な事件の時間軸を考えると、どう見ても3月や4月ではありません。月には、四季折々の風景がいつでも楽しめるスポットがあって、アスランとキラはそこの桜が好きだったからそこで別れた、という解釈になると思います。


2006/4/8 追記
年表の記載を頼りに書いた場合こうなったのですが、スーツCDを元にした漫画を見ると、これとは少々違った形になります。
アスランとキラが別れたのは「春」であって、キラとアスランの母親は友達なので、随分小さい頃から半分一緒に育ったような親しい幼なじみ、らしいです。(種の本編見ると凄く違和感ありますね・・・あと、年表記載と矛盾してるような)
そして、クラスメイトがまたプラントに引っ越し云々と言っている為、どうもコーディネイターの為の学校っぽいような・・・? 月は中立ではなく、地球側の都市であるから危ないらしいですし・・・年表よりはスーツCDを基準にするべきか。


その後、キラはへリオポリスに移住し、翌年の9/1、工科カレッジに入学しています。では、幼年学校を卒業(この卒業した時期も謎ですが・・・欧米基準の7月?)してから、約1年の間何をやってたんでしょう・・・月の幼年学校から直接工科カレッジ入学は出来ないという規定だったのか、その為の教育機関に通っていたのかな?

一方、アスランなどのプラントキャラについて考えてみます。
13歳で基礎教育終了と考えて、それ以降は(現代での大学)上級学校に通うと思われるプラントの教育・・・入学&卒業時期は、決め手になるものがありません。「プラントでの年齢は数え年になっている」と思われる為、もしかしたらそれにあわせて「1月入学、12月卒業」・・・あるいは、やはり欧米式の「9月入学」が一番しっくりくるかな。

だとすると、イザーク&ディアッカは3年上級学校に通ってた立場だったということになります。(ザフトに入隊を決めているので、学生としては休学状態か?)・・・幼い頃の圧縮詰め込み具合から考えると・・・現代の「大学+修士」程度なのか。
しかし、学生だったと考えた場合、なんで戦争が終わってから学生に戻らなかったんだろう・・・「評議員議員に選ばれる為には博士という肩書きが必要」だから通っていたと考えると、その地位を考える必要がなくなったので、ザフト軍人のまま留まることにしたのかもしれない。(エザリアが更迭された為、普通に考えると息子が今後選ばれる可能性は低い・・・まぁ、種死後の世界はそんな法則無視して支持されるでしょうが)


一方、DESTINYキャラの場合・・・・・
アカデミー入学時期が、CE71年10月かそれともCE72年4月かによって変わってきます。
CE71年10月説の方が考察が楽なので、そっちを取ると・・・・・そもそも、おそらくSEEDキャラが通ったアカデミーとSEED DESTINYキャラの学んだアカデミーは、性格が違うものではないでしょうか?
アスラン達は、戦争中ということを考慮してもたったの7ヶ月で卒業。(2月入学、9月卒業)
しかし、シン達はCE71年10月説ならば、約2年間アカデミーで学んでいます。(区切り的にはアカデミーの入学は本来9月と考えたいのですが、この年は戦争のゴタゴタで入学時期がずれたのかも)

「いくらコーディネイターでも、短い教育期間では優秀なパイロットを確保することは難しい」という事実に気づいて、制度改革をしたのかもしれません。もしくは、アカデミーの教育機関は複数あって、アスラン達が入ったのは短期コース、シン達のアカデミーは、きちんとした職業軍人を養成する通常コースという形かも。

ルナマリアは、入学時15歳。13歳から15歳のアカデミー入学前までは上級学校に通って、卒業したばかり? プラントを守るパイロットにあこがれて、という場合には・・・7月の卒業直後、停戦する前にザフトの門を叩いてもおかしくないけど、両親の説得に時間がかかったという可能性もあるか。

レイは、上級学校に通っていたと思うのですが・・・17歳説ならこの時15歳なので区切りとして良いかもしれないけど、16歳ならば14歳なので、まだ学生生活が続くはずの時期・・・。「ラウにあこがれていたので、自発的に入った」と考えるべきか? わざわざ学校をやめてまで軍に入ることは、評議会議員ではない時点のデュランダルは、普通望まないはずだから・・・その意に反しても「入りたい」とレイが言ったかどうか。それだけラウに強くあこがれていたのだ、と考えると・・・何故停戦して真っ先にラウのことを聞かないのか謎なのですが。
でも、ラウを失って・・・同時に評議会議員の地位が転がり込んできた、野望が出てきたギル・・・・・「ラウと同じだと見なす、黒ギル」ならば、勉強を打ち切ってアカデミーに入れと指示した可能性があるかもな。

「レイがラウの死亡を知ったのが、アカデミー在学中」という状態なので、解釈が難しいです。
もしかすると「ラウが死ぬ前の時点」、CE71年9月に、すでにアカデミーに入学していたという可能性も・・・・・そっちの方が可能性が高いかもしれません。
そうすると「シンはその時点ではプラントにいない(シンが来たのは、CE71年10月)」のですが・・・適性検査の結果、1ヶ月ほど遅れて中途入学したと考えても良いかな。
そうすると、シンと出会う前に「君もラウだ」と自分を否定され、遺伝子解析の結果、目を付けられたシンと同室で気を配るように指示されたレイ、という・・・ことになるかもしれない。

その他・・・パイロット養成科じゃないキャラ、メイリン、ヴィーノ、ヨウランは、同じ時に入学したと考えなくても構いません(卒業が同時期であればよい)が・・・・・元々そっち系の学校で技術を磨いてた(現代の専門学校)のかも。

我々の世界とはかけ離れた設定である為、普通なら学生で何ら問題ない年齢でも、「その年齢で学生なのは特別?」になってしまうのは、どうにかならないのか(泣)。
しかも本編のキャラ全員「精神的に大人という訳じゃない」ので、余計・・・設定との乖離が酷い。(一番大人と言えるのが、ナチュラルのレイってどういう事なんだ)


と、ここまで書ききった後、「同シリーズのSEED DESTINY版」の本を確認しました。(同じく、アニメディアに載った質問を再編集した記事などが掲載されている本)

そうしたら、なんと、今必死で考えていた上記のことを全部覆すような一文が・・・orz

設定制作部(名前を明かした個人としての発言ではないが、設定部というからには公式)によって答えられた、質問・・・・
「Q.ザフトアカデミーは1年位で卒業出来るの?」
「A.入学の年齢はザフトで成人(15歳)していればいいと。あと飛び級もありそうですね。能力優先なので、シンたちの様に優れていれば2年をかけずに1年ぐらいで卒業できる場合があるということです。また、ザフトアカデミーは複数あり、赤服として入学する場合と、卒業時に赤服に決まる場合があり、シンたちは後者のパターンでした。」

.・・・・・やっぱり、成人は15歳ってこと? でも、これ「ザフトで成人」って書いてあるのがおかしいんですよね。ザフトは軍部組織としての名前であって・・・「プラントで成人」なら、「ああ、設定をこっちに定めたんだ」と素直に解釈出来るのだが・・・なんて中途半端なorz

それから、ザフトアカデミーについての疑問も、一応解けました。
おそらくイザーク達は「最初から赤服確定」で入学している・・・しかし、イザークの発言を考えると、その赤服は実力で取ったものだと思っている。・・・・・つまり、「評議会議員の息子達」が上位になるようなお膳立てがされていた学校だった可能性が大いにあるということで・・・7ヶ月なんていう中途半端な在学期間の謎も、これで判明(苦笑)。
白兵戦&MS戦最強クラスのアスランはともかく、あの5人(ラスティ含め)全員が、(何人同期がいたのか不明だが)上位10番以内に入っているというのはおかしいからな。(アカデミー上位だと赤服というのはSEED時からの設定で、イザーク達は本来こう説明されていた)

しかし、シンの在学期間が1年だろうと書いてあるということは、やっぱりCE72年4月入学説なのかなぁ・・・これを取ると、他の部分の矛盾が酷くなるんで、2年みっちり学んで欲しいんですけど(笑)。入学が(数えで)15歳でないとダメならば、CE72年1月以降になってしまうが・・・飛び級ってのが入学時の年齢にも適用されるなら、CE71年でいいんだけど・・・微妙だ。「卒業して、ザフトに正式入隊するのが15歳以上ならばいい」という解釈でもかまわないかな?(この解釈でも、ニコルが当てはまらないんですけどね・・・卒業時14歳なので。まぁ、運命キャラ以降の設定と考えれば・・・)


毎度毎度、資料を確認するたびに思うことは・・・・・「きちんと整合性がとれない設定ならば、設定を細かくなんて決めるな!」ってことです。

とりあえず、13歳説と15歳説の、どっちが有力だと世間では思われてるんだろうか・・・?
私は考察の前提として色々ややこしくなる13歳説よりは、15歳説の方がありがたい。

現代日本の18歳と20歳の関係と考えれば、しっくりくると思うんですがね・・・
18歳で「児童」ではなくなり、基本的な教育も終了。酒タバコ以外の大人向けの物を買える、大人向けの店で接客可能。親の同意があれば(女は16だが)婚姻可能。
20歳で「成人」になり、酒とタバコを飲めて参政権が与えられるが、同時に全責任が自分のものとなる。(犯罪の未成年特権が消える)

こう考えれば、全然矛盾はしないかもしれない。
18歳を「成人」と扱うからこそ、「18歳未満閲覧禁止」のものが「成人向」と書かれるわけですし。
(アメリカでは、タバコを吸える年齢が18歳、しかし飲酒とアダルトは21歳以上という状態なので、日本とはちょっと違う)

ということで、うちの考察では基本的に「すべての権利を獲得した、現代日本の20歳に当たる成人」は、15歳説をとっていきます。
(結婚出来るのは13歳からでもいいけど・・・現代日本でも、可能だからといって18や16で結婚する人はあまりいないから)

(2006/3/31)

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2006年04月08日(土) 12:13:10 Modified by reyz




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