ストロベリー・パニックのSS保管庫です。

著者:名無しさん(4-399)


月の光は雲に隠れ、星の明かりが疎らに灯る。
二人分の体重を支えギシギシと軋むベッドの上、私たちは体を重ねた。
「ん…」
離れた唇と唇を透明な糸が繋いだ。私は、あなたが流し込んだものをコクリと喉を鳴らし嚥下する。
長くて青いあなたの髪が私の顔にかかる。前より少し伸びたみたい。
熱くて優しいあなたの掌が私の小さな胸を包み込む。
「は、ぁ…」
私はあなたの柔らかな唇にそっと触れる。呼んで欲しい。名前を。
「渚砂ちゃん」
その愛しい唇で。
「あぁ…!」
秘所を犯すあなたの指に、私は何度も体を震わせ、あなたの首にしがみついた。
あなたの瞳に写る私の顔は恍惚の表情をしている。
「渚砂ちゃん、可愛い…」
私はあなたがくれる快楽に、ただ身を委せた。

「はぁ…はぁ…」
「渚砂ちゃん、もっと私を感じてください…」
そう言うとあなたは、着崩していた私の寝間着をすっかり脱がしてしまう。
あなたの指にもてあそばれて、疾うに濡れてしまった白い下着が露になった。
細く白い指が、その下着さえも退けようとしている。私は咄嗟に脚を閉じた。
「あ、待って…」
「渚砂ちゃん?」
「は、恥ずかしいの…」
消え入りそうな声で言う私に、あなたはそっと口付けしてくれた。
暗闇の中で、頬が染まってゆくのを感じる。
「大丈夫ですよ、優しくしますから」
太股を撫でられ、脚の力が次第に抜けていった。

下着が取り払われ、秘部に指が伸びる。
「これが、渚砂ちゃんの…綺麗…」
「ん…」
あなたの指が秘裂を這うと、私の体が小さく震えた。
堪らずあなたの手を握ると、あなたは私の手を優しく握りかえす。
安心した私の股に、あなたは顔を埋め、秘部に口をつけた。
「ん、あ、ぁ…」
「…美味しいですわ、渚砂ちゃん…」
「だめ…声、出ちゃう…」
「いいですよ、聞かせてください…」
陰唇を舌で押し広げ、膣口を先が擦る。それだけで達してしまいそうになった。

「玉青ちゃん…」
「なんですか?」
「おしり、こっち向けて…」
「こうですか?」
「うん…」
あなたの寝間着のスカートをたくし上げ、薄青色のショーツ越しに秘部に触れた。
「あん…」
艶っぽいあなたの声。
もっと聞きたくて、ショーツをずらし、既に濡れていたあなたの熱いそこへ口付けた。
私達は互いに秘部を愛であった。
「ん、ふぅ…んあっ」
「んんっ…」
溢れる蜜を舐めとり、吸いあげる。
熱く火照った秘部から、じわじわと快感が広がっていく。
あなたのそこが、ヒクヒクと痙攣し始めた。
「だめ…玉青ちゃん…っ…私もう…いきそ…っ」
「んっ…渚砂ちゃ…私も…」
膣内で舌が肉襞を擦り、指が肉芽を摘み上げる。
私はあなたの勃起した陰核を口に含み、ぐっと押し潰した。
「あっ、やっ…!たっ、玉青ちゃ…んああっ!」
「渚砂ちゃん…!あ、あああっ!」
妖艶な熱気が立ち込めた部屋に、二人分の嬌声が響く。
そして私達は一緒に果てた。

絶頂の余韻の中、私達は互いに唇と体を貪りながら、手を絡める。

暗闇の部屋で、あなたの体温と乱れた息遣いだけが、私に生の感覚を与えていた。

唇と唇が離れる。
もっと繋がっていたい。
一人は怖い。

呼んで欲しい。

名前を。


「渚砂ちゃん」

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