ストロベリー・パニックのSS保管庫です。

著者:名無しさん(4-645)


「相変わらず、ここの大浴場は誰もつかってないわね。もっとみんな使えばいいのに」
「それぞれの部屋にシャワーがあるんだから当然でしょう?」

大浴場の扉を開け湯気に煙るその広大な浴室に誰も居ないことを確認して
軽く舌打ちした静馬に深雪は半ばあきれたように答える。
ミアトル寮では設備が古いままになっているため浴槽が部屋にあるのが深雪が使っているような個室などに限られてしまうため、この大浴場が解放され、三校の誰でもが使える様になっている。
もっとも年頃の乙女が使うに相応しく、いちご舎の各部屋には元々シャワールームは備え付けられており、スピカ寮以降の部屋では浴槽も新たに備え付けられているため全体としての利用率は決して高くないのだが。
そもそも静馬が比較的大浴場をよく利用するのは年頃の少女達の入浴姿を眺めたいという魂胆であることはわかっている。
当人は自分の部屋に浴槽がないからなどと言っているが、ちょくちょく深雪の部屋のお風呂を使っていることを考えてもそれが理由ではあるまい。
だから静馬が大浴場に行くときには出来るだけ同行して釘を刺すようにしているのだが。

「誰も居なければ何事も起きない、わね」

そう、静馬と自分ではなにも起きないのだ。
これがもし渚砂が一緒であればどうであろうか。
瞬間、脳裏に浮かんだ邪な考えを首を振って打ち消す。
違う。なにも起きないことこそが正しいのだ。
そもそも今日は静馬の温室の世話を手伝っていたら二人ともそれなりに汚れてしまったのでどうせなら、と大浴場を使うことになっただけのこと。

「どうしたの?深雪」

入り口で突っ立ったままの深雪を静馬が不思議そうに見ている。

「なんでもないわ」
「そう?ならいいけど」

長い時間だれも出入りしていなかったのか真っ白く湯気でけむる洗い場に深雪が足を踏み入れると待っていたとばかりに静馬が腕をとってぐっと身体を引き寄せてくる。

「今日は私の用事で深雪を汚しちゃったから私が洗ってあげるわ」

そっと耳元で囁くようにいう声にぞくっと身体全体がふるえる。
静馬の言葉を理解するより早く手をひかれて洗い場のシャワーの前に連れて行かれる。

「さ、座って座って」
「ちょっと静馬。どういう……」

ある意味いつも通りとはいえ、静馬の強引さに抗議の声を上げようとしたが、椅子の上に肩をぐいと押されて座らされる。
しかもこれではシャワーを背にしているので背中を流してもらうにしては向きが逆だ。
仕方なく深雪が座り直そうと立ち上がると再びぐいと椅子に押し戻されてしまった。

「静馬?」
「いいから。深雪はおとなしく座っていて頂戴」

そう言うと静馬は楽しそうに桶を持ってシャワーの前でボディーシャンプーを泡立て始める。
やがて。
桶一杯の泡を持って深雪の前へと戻ってくるなり、静馬は深雪が体に巻いていたタオルをほどいてしまう。

「ちょ、ちょっと!」

静馬の前にその豊満な乳房を余すところなく晒してしまった深雪は反射的に両腕で胸を隠す。
その隙に静馬は腰に引っかかっていた部分もすべて外してしまう。

「洗うのに邪魔だからタオルははずしておいてね」

事も無げに言って、静馬は御幸の前にひざをついて座った。
しかし生まれたままの姿になってしまった深雪はそれどころではない。
別に一緒にお風呂に入ることは珍しいわけではないが、こんな正面から静馬に全裸をさらすなど、普段ではないことだ。
両腕で身体を隠すようにしながら無駄な抵抗とは知りつつも静馬に声をかける。

「し、静馬?別に洗ってもらわなくても大丈夫だし……それにもし洗ってくれるにしても背中だけ流してくれれば……ね?」
「言ったでしょ。私の用事で深雪が汚れちゃったから私が綺麗にしてあげるって」
「で、でも」
「ほーら。何を恥ずかしがってるの。ほら、腕だして」

いうなり胸をかばっていた深雪の左腕を引き剥がすと桶からたっぷりの泡を掬い取って深雪の腕につけ始める。
かばっていた腕が離れてむき出しになった乳房にも静馬の手がやわやわと泡を擦り付けはじめる。

「ちょっと静馬、どこ触って…いやっ」
「暫くぶりに触ると見た目よりもずいぶん大きく感じるわね。私と同じぐらいあるんじゃない?」

反射的に静馬の腕をつかむが泡が滑って力を入れてつかむことができない。
そうしている間に静馬の手がむにゅむにゅと揉みこむように両の乳房を泡まみれにしていく。
それと同時に手のひらで乳房の中央にある桃色の突起をこすられびくっと腰が震えた。

「感度はよさそうね。でも気持ちよくするんじゃなくて綺麗にしてあげるんだから」

腰の震えを指摘されて顔に血が上るのがわかる。
静馬が桶に手を戻した隙に深雪はすばやく胸をかばい直す。

「それじゃ右手も出して」

ぐい、と股間をかばっていた右手を引っ張られ左手と同じように泡まみれにされていく。
右手が終わると次は左手で隠している乳房の下、お腹から丁寧に泡を塗りつけていく。
お臍を通り過ぎて静馬の手が下腹部へとかかる。

「静馬!」

泡でぬるつく右手で静馬に掴みかかろうとすると、意外、静馬は両手を左右に分けて深雪の腿に泡を塗り始める。

「動かないでね」

拍子抜けした深雪にそういうと再び大量の泡をとって丁寧深雪の両脚を泡まみれにすると満足そうに静馬は自らのタオルをはずした。
目の前に晒された静馬の裸身はいつ見ても美しい。
大きく豊満でありながらつんと上をむいた形良い胸。
きゅっと締まったウェスト。
そこそこの大きさに丸みを帯びながらも引き締まったおしり。
そして。
ちょうど深雪の目の前に静馬のあの部分がある。
たかが同性、しかも今でもお風呂では見かけるし昔は良くみたものだ、と思いながらも深雪の目は目の前に惜しげもなく晒された静馬の裸身から目が離せなかった。
目の前では静馬が楽しそうに泡を両手で掬っている。

「ねぇ静馬。洗うにしてもその…タオルとか…」
「心配しないで。とっておきのスポンジで洗ってあげるわ」

このまま両手で泡を塗りたくり続ける気だろうかと心配になったが静馬は意に介していないようだ。
それにしてもスポンジ…?
深雪は再び持ち上げられた左腕を諦めて静馬のなすがままに預け、見あたらないスポンジを求めて視線を下に落とした瞬間、左腕が暖かで柔らかい物に挟まれる。

「!」

しっている。
見えてはいなかったが深雪にはそれがなにであるか一瞬で分かった。
それは今まさに自分のものが自分の視界に写っているもの。

「ちょっとなにやってるの!」
「どう?気持ちいい?」

あわてて左腕を引き抜こうとしたが手首を静馬に押えられてしまう。

「とっておきだって言ったでしょ?」

そういって静馬は再びその豊満な乳房で抱きかかえる様にして深雪の腕を上下する。
静馬の張りがありながらも腕が沈み込む様な柔らかさを兼ね備えた胸に鳥肌が立つ。
あの静馬が、自らの胸で腕を洗ってくれているのだ。
こんな事はおかしい、いけないと思いつつもごくりと生唾を飲み込んでしまう。

「じゃあ今度は手の平ね…」

深雪の手が大きくて暖かいふくらみを感じる。
そしてその人差し指と中指の指の股に感じるのは……
硬く、それで居て弾力のあるそれが、深雪の指の股を刺激する。
それは洗っていると言うよりもむしろ、深雪の指にこすりつけてくる様な感触。
人差し指と中指の間からとなりの中指と薬指の間へ、そして小指の間へ。
そこから洗っていなかった親指と人差し指の間へと移動する。
その間深雪の手のひらは、静馬のふくらみの柔らかさと、その先端部のざらつきとを余すところ無く感じていた。
ぼうっとしていた深雪の右手が不意に持ち上げられると、左手と同じように丸くって暖かなものに当てられる。
深雪は両手で静馬の両の乳房を感じていた。
ただ一つ違うのは、右手に感じるそれは、先端近くでもう一段階ぷっくりと盛り上がり、指の横に感じる突起は果てしなく硬くとがっていた。

……勃っている?

恥ずかしさのあまり伏せていた顔を上げるて見ると、静馬は興奮している様だった。
改めて見た静馬の左胸ははじめから手を当てていた右のそれに比べて乳輪がふっくらと盛り上がり、小さな乳房の様になった上に、小指の先ほどにピンと乳首が主張していた。

静馬の興奮した姿を見るなどいつ以来だろう…

丁寧に右手が左手と同じように洗われていくのを見ながら深雪はぼんやりと考えていた。

──静馬が、私を相手に興奮している?

そう考えた瞬間きゅんと股間の奥が疼いた。
そして一回疼きを意識してしまうと、もう止まらなかった。
右手から伝わってくる乳房の柔らかみを、指で鷲づかみにして揉みし抱きたい衝動に襲われる。
ふっくらと盛り上がった乳輪を指でなぞりたい。
なぞって今指の間に感じている静馬の乳首を摘んでみたい。
摘んで押しつぶしてみたい。
そんな欲望が次から次へと現れては消えていく。
しかし。それでも深雪にはその手を動かしてはいけないことも分かっていた。
この手を動かしてしまえば、もうそこで終わりかもしれないのだ。
そんな葛藤を知ってかしらずか、すべての指が洗いおえた静馬は、深雪の手を胸を離してしまう。
ふっと右手から乳房の暖かみが、感触が離れた瞬間、迂闊にも深雪は未練から指を閉じてしまった。
なにもない空間を深雪の指が空しく掴む。
そしてその動きを、静馬が見逃すはずはなかった。

「そんなに名残惜しかった?」

右腕の二の腕に両の乳房を乗せる様にして横に回りこんだ静馬が耳元で囁いてくる。
かっと顔が熱を持ったのを感じて深雪は再び下を向いてしまう。
その深雪の右腕の上をふにょふにょと頼りない感触が前後に動いている。
ずっしりとした重量感は感じるが、左腕を胸に挟まれていた時の様な圧迫がない。
奇妙に思って顔を向けると静馬は先ほど乳房を乗せたのと同じ状態で深雪の腕を前後していた。

「どう?私の一番も柔らかいところの感触は?」

乳房の裏側。
その透き通る様な静馬の肌の中でも特に雪の様に真っ白な部分で深雪の腕は洗われていた。
深雪の腕に押し上げられてツンと上を向いた静馬の両の乳首は先ほどよりもさらに、硬くとがっている様に見えた。
ひとしきり腕を洗うとそのまま静馬が後ろへと移動する。
すっと深雪の胸の上に静馬の腕がからみつくと背中で先ほどまで腕で感じていたふくらみを意識する。硬くとがっていながらも心地よい両の乳首の弾力が背中の上を円を描く様に降りてゆく。
どこまでも柔らかく、かつはっきりとした弾力の主張が感じられる乳房の感触に身を委ねていると交差する様に深雪の両胸を押えていた静馬の両手が動いた。
ビクッと身体を硬くする深雪など意に介さない様に優しく、それでいて力強く深雪の乳房が揉み込まれる。

「やっぱり大きくなったわね。本当に私と変らないぐらい。張りも、柔らかみも。手から溢れちゃうわ」

そういうと一旦両手がするすると下へおり、お臍のあたりまでいったところで優しく深雪のお腹をこすり始めた。
それからすっとまた上に戻って、下から乳房をすくい上げると左右にぷるぷると揺すりはじめ、大きく左右に揺れ始めた深雪の乳肌同士がパチンと乾いた音をたてる。
そうやって柔らかみを確かめるように左右の乳房同士を打ち付けながら、静馬の人差し指は深雪の乳輪をくるくるとなぞり始める。
静馬の指先を感じた乳輪は熱を帯びてそのざらつきをいっそうはっきりとさせる。
その中央にある乳首がムクムクと首をもたげ始めた瞬間、静馬の指が乳首を再び乳房の奥深くへと押し込んでしまった。
乳首が元の様に収まったのを確認すると再び指を乳輪に戻してなぞり始める。
そんな動きを感じれば感じるほど、深雪の股間の疼きも次第に押えられないものへと変ってゆく。
そして、静馬の指に胸の先端をなぞられる乳房もたまらないと言った感じで乳首を再び勃起させ始めてしまうのだ。

「本当に気持ちいい。素敵に育ったわね。流石はミアトルが誇る生徒会長様ね……」

うっとりとした様に静馬が言うと今度は深雪の胸を下からボールかの様にポンポンと跳ね上げる。
深雪の乳房はその柔らかみを誇示する様にぶるんと大きく弾んで再び静馬の手の中に戻る。

「静馬!」

そうして何度もされるうち、自分の胸で遊ばれているのに気付いて深雪は大きな声を上げてしまう。
叫んでハッとした。
確かに静馬の手は離れた。
しかし背中に感じていた静馬の重みも、乳房の柔らかさも身体から離れてしまったのだ。
一瞬の後悔。
しかしそれは、杞憂だったとすぐに思い知らされた。
深雪の膝の上。
椅子が低いが故に水平よりも高く立てられたその膝の上に、静馬が座ったのだ。
またがる様にして深雪の膝に座る座る静馬。
そしてその深雪の膝は確実にある一点を、静馬が押し当ててきたそこだけを感じていた。-

「……!」

口を開きかけたところでそっと静馬の指が深雪の唇に当てられる。
まるでなにも言わなくていい、と言う様に。
ふっくらとした柔らかみの間から熱くぬめるような頼りない襞の感触が伝わってくる。
静馬が膝から腿へかけて腰を動かすと、柔らかとはいえ他の肌の柔らかさとは明らかに異質な毛の感触が伝わり、その後ろから硬い突起物の感触が伝わってくる。
その後ろからは静馬の限りなく熱い体温が感じられて柔らかな襞がぬめる様にして腿の上を這っていく。
否、事実深雪の腿にはボディーソープの泡とは明らかに異質な水跡がきらきらと光っていた。

「ねぇ……わかる?」
「ええ……感じるわ……」

静馬はなにを、とは言わない。
深雪もなにを、とは答えなかった。

広い大浴場に静馬と深雪の荒い息づかいだけが響く。
深雪の両腿がヌトヌトになり、透明に光っていた筋がいつしか白く濁り始めた頃、漸く静馬は深雪から離れてたちあがった。
静馬の肌が興奮で上気しているのが分かる。
今まで深雪の腿をこすっていたそこには同じくぬめった汁の跡がある。
そんな静馬を見あげるようにしている深雪も自分のそこがぐっしょりと濡れているのを自覚していた。
静馬にも、それは分かっているはずだ。
だが肩で息をしながら、静馬はじっと深雪を見つめている。
思えば一度も静馬はあそこに触れようとはしなかった。

それは自分で言わなければならないのだろうか……?

ふっとそんな考えが頭をよぎる。
だが。その思考を残った理性が一瞬で打ち消す。

そうだ、自分はなにを期待しているのだ。
そもそもこれは静馬が思いつきでやっているだけの遊びなのだ。
それなのに私はなにを期待していた……?

そこまで考えてドクン、と心臓が高鳴るのを感じた。
感じてしまった。
そう、期待していたのだ。
あの静馬が。
今このとき、私のためだけにここで痴態を晒している。
いや、痴態を晒しているのは自分の方かもしれない。
それでも静馬はここにいるのだ。
なのに期待をしてはいけないというのか。

「あ…あの……わたしっ……!」

そこからは思うより先に体が動いた。
椅子から腰を上げ考えるより先に声が出た。
なんと言えばいいのかは考えていなかった。
いや、考えられなかったのだ。
ただ、静馬が欲しかった。

フワッと静馬の肌の臭いが鼻腔いっぱいに広がる。
開いた口の中に静馬を感じる。
この間は、なにがなんだか分からないうちに終わってしまったこの感触。
不意打ちだったのに。
その気はないと分かっていたのに。
それでもこの味を感じてしまった瞬間に舌を絡ませた自分が何より嫌で思わず静馬を引っ叩いてしまったけれど。
でも今は。
言葉にする前に口はふさがれてしまったけれど。
たとえこの一瞬だけだったとしても想いは伝わったのだと思いたかった。

深く深くキスをしたまま静馬がそっと深雪を床に横たえる。
ひんやりとした床のタイルが火照った体に心地いい。
静馬は体を入れ替えて上下さかさまになって深雪に覆いかぶさった。
深雪の眼前にあれほど焦がれた静馬自身がある。
濡れそぼっててらてらと光るそこから白濁とした愛液がつーっと垂れる。
その興奮を、自らに感じてくれたことが深雪は何よりうれしかった。
そのおいしそうなご馳走に恐る恐る深雪が舌を伸ばしたのと時を同じくして、静馬も深雪の待ち焦がれたそこに痛烈な一撃を加えてきた。
痛いほどに勃起した深雪最大の弱点に歯を当てたのだ。
こりっ、という音が聞こえたかと思うほどだった。

深雪の声はもはや音でしかなかった。

どぷっと深雪の奥から溜め込まれていた白濁が溢れてくる。
それは先ほどまで膣口付近を濡らしていた透明なものとは、明らかに異質な濃いエキスだった。
静馬の舌が深雪自身の上を這ってその本気汁を舐め取っていく。

「ん……おいし……」

そのつぶやきに反応して更に深雪の子宮は更に本気汁を吐き出してしまう。
深雪は自分の顔の上に静馬がうずめた股間を一舐めするのが精一杯だった。
それは至福の味だった。

もう一度静馬が深雪のクリトリスを甘噛みする。
やわらかく自身を包んでいた包皮を自らの勃起で押しのけてしまい、無防備に震えるその敏感な肉真珠は、静馬にとって絶好の弱点でしかなかった。
静馬が歯を立てるとギュッと深雪の膣口が収縮する。
そのたびにどぷっと愛液がこぼれでる。
このまま続けると深雪の愛液は永遠に枯れてしまうのではないかと思うほどの量だった。
とめどない愛液の大洪水をすべて綺麗に舐めとりながら静馬の舌がとある一点で立ち止まる。
逡巡の後、今度は深雪の大陰唇に歯を立てる。
乳房にも共通する脂肪の柔らかみを感じながら静馬は先ほどの一点を唇で感じている。
歯を立てた刹那、ブクッと深雪の股間の一点が火山の様に盛り上がり、呼吸をする様に一瞬口を開いた後またすっと隠れる。
同時に押し殺していた深雪の声が限界を迎えるのが分かった。
もう一度確認する様に、今度は充血して厚みを増したビラビラを噛んでみる。
深雪を象徴する様な、慎ましやかでありながらもどこかしっかりとした肉感を楽しみながら、静馬は再度股間の盛り上がりを確認する。

これなら……。

これから体験できるであろう甘露に胸を躍らせて深雪の腿を支えていた腕を放して二本の指で深雪の膣口をかき回す。
股間全体を彩るのサーモンピンクとは明らかに異質の、桃色と言っていいその肉襞がきゅっと窄まり静馬の指を捕らえる。
心地の良い締め付け。
そのままぐるっと指を上に向けると深雪の天井、尿道の裏に当たるであろう襞をこすり始める。
ぶるっと深雪の腰がびくびくと震えるのが分かる。
深雪のあえぎは高すぎて先ほどから声になっていない。
もう一押しとばかりにもう片方の手で深雪の肉真珠を根元からくりくりと擦る。
膣の天井をまさぐる指が探していたかすかな盛り上がりを見つけると、静馬はそこを重点的に擦り立てた。
その瞬間、深雪は決壊した。
深雪の尿道口がぐぐっと噴火口の様に盛り上がると観念した様に透明な液体を噴きだす。
静馬はそれを待っていた様に口で受け止め、ガクガクと腰を震わせて、声にならない嬌声を上げて深雪は果てた。
周りからはアストラエア一の堅物だと思われているミアトル生徒会長が。
静馬しか知らない泣き虫の深雪が、潮を吹いて果てたのだ。
口の中に広がる深雪の味を確認しながら、静馬はちょっと感慨にふけった。

いちご舎の大浴場に深雪の荒い息づかいが響いている。
未だに呼吸が整わないのだ。
そんな姿を見て手を止めた静馬に深雪が胡乱な瞳で哀願する。

「一緒に……」

ここまできたらもう躊躇う必要はなかった。
もう見せるだけの痴態は見せてしまったのだ。
まさか自分が潮を吹くとは思わなかったし、まさか静馬がそれを口で受け止めたとも思わなかった。
先ほどその事実を、さらには美味しかったなどと告げられたからには、もう迷う必要はないのだ。
そして今度は静馬も一緒に気持ちよくなって欲しかった。
互いに責めればまた間違いなく自分だけが気持ちよくなってしまうだろう。
だから、深雪は心を決めたのだ。

深雪はおぼつかない手元で静馬の腰をたぐり寄せる。
先ほどさんざん静馬に責め立てられた股間を静間に向けてみせると、そのまま静馬の股間と足を交差させる様にして密着する。
くちゅり、と湿った音がして深雪の舌の唇と静馬の舌の唇が深い深いキスをする。
雌芯同士が鼻面を擦り合わせ、唇の奥で熱い汁を吐き出す膣口同士が密着した。
貝合わせと一般に呼ばれるそれが一番自然な行為だと思えた。
もう言葉は必要なかった。

そのまま互いの腰を押し付け合い、もっとも神聖で最もふしだらな部分を擦り合わせる。
ぐちゅぐちゅと愛液の白い泡が立ち、陰唇が捩れ、密着し摩擦される。
激しく擦り合わされた二人の下の唇は淫らに糸を引いて離れまた密着する。
子宮は潤滑液を吐き出しながら可能な限り下へと降りてきており、強く密着させれば子宮口同士がキスをした様な気さえした。
押しつけ合い、擦り合う性器から伝わる快感で深雪の脳は焼け落ちていた。

「静馬!静馬!静馬っ!」

ただ、静馬とこうしているという事実以外はもうなにも認められなかった。
長い間子宮の中にため込まれたその欲望は、ついに念願の時を迎えた事実と共に弾け、深雪の意識は遠くへと旅だった。
それは静馬のそれよりも一瞬早く、そのときを見ていられなかったことが唯一の心残りだった。

ところで、深雪が静馬を求めたその声は大浴場の外にまで漏れていたという。
結局、気を失った深雪は静馬と共に何事かと現れたシスターに発見され、こっぴどく叱られた。
幸いにして静馬が居たとはいえ、ミアトルの生徒会長である深雪が、ということであったために「長風呂でのぼせた深雪が私をの名前を呼びながら倒れた」などという静馬の適当な説明にもシスターは一応の納得を見せ、ひとまずは解放された。
ただ、深雪が静馬の名を大声で叫んだ挙げ句意識を失ったという不祥事があったこと自体は消えないのだ。
部屋に戻ってから我に返った深雪が事の発端を静馬に小一時間問いつめると、静馬は諦めた様に白状した。
そもそもは昨日渚砂に試そうとしたのだが、玉青にさんざん邪魔をされた上に渚砂も恥ずかしがって猛烈に抵抗されたため諦めたのだそうだ。

「だからって……私なの……?」
「だって手近には他に……いいえ。親友は親友の好意を無駄にしないものでしょ?」
「あきれた……」
「いいじゃない。深雪にもそれなりに楽しんでもらえたようだしね?」

悪びれず答える静馬を見ていると親友も悪くないんじゃないか、と深雪には思えるのだ。


  1. 無題(4-645)
  2. 無題(4-695)
  3. 無題(4-695)その2

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