ストロベリー・パニックのSS保管庫です。

著者:名無しさん(4-499)


なんだか少し息苦しい。
でもとってもあたたかくて気持ちいい…

…それでもやっぱり息がしづらくて目が覚めてしまった。
うっすらと瞼を開くと、目の前にあるのはおっぱい。

うーん……

目をこすってもう一度見ても、暗くてもよくわかる。
やっぱりおっぱいだった。
しかもはだけた胸元から色づいた先端が顔を覗かせているではないか。
大きなふくらみが呼吸に合わせてゆっくりと動いているのを見ていると、なんだか口の中が寂しく……

気づいたらもう先端を口に含んでいた。
やわらかくって、ふにふにだ。
口内の感触がなんとも心地よく、それをちゅうちゅう吸ってみる。
なんだかとても幸せな気分。
それにどういう訳か安心する。

吸い続けていると最初より少し硬くなってきた気がした。
舌の上で転がしてみるとよくわかる。
上下に舌を動かすと弾力を持ったそれが引っかかるのだ。
硬いものはほぐしてみたいわけで…

今度は、はむっと歯を立ててみた。
そうやってかみかみしていると、
「んっ…」
と上の方から声が聞こえた気がした。
そういえばこのおっぱいは誰のなんだっけ…?
それにさっきから優しく頭を撫でられているような…
口は動かして感触を楽しみつつも昨晩を思い出す作業に取りかかってみる。

えっと…、昨日はふかふかのベッドの中で静馬様にギュッて抱きしめてもらったら、すごく気持ちよくて安心して…
そのまま寝ちゃったのかな、多分…

…って、

…あれ…?

………

………

「しッ、静馬様あああああああああああッ!」

バッ、と口を離しそのまま勢い余ってベッドからドスンと落ちてしまう。

「な、渚砂ッ?」

パッと明かりがつき、静馬様が駆け寄ってくる。

「渚砂ッ!?だ、大丈夫!?」

は、恥ずかしい、恥ずかし過ぎる…
自分では見えないが顔が真っ赤になっているのがわかる。
恥ずかしくて静馬様の顔を直視できない…
まさか寝ぼけて静馬様のおっぱいを吸っていただなんて…

「…ぁ…ぅ…ふぇ…」

あんまりにも恥ずかしすぎて、混乱して、顔を両手で覆っていると涙がこぼれてきてしまった。

「渚砂…」

そのまま床にうずくまっていると、ふわっと柔らかくて温かい感触に包まれた。
そっと指の隙間から周りを見てみると静馬様に抱きしめられている。

「い…いいん、です、静馬様。私ッ…」
「渚砂…大好き」
「あ、あの…」
「渚砂のおっちょこちょいなとこも、あわてんぼうさんなとこも、みんな大好き」
「静馬、様…」

そう言って静馬様は抱きしめながら優しく涙を舐めとってくれた。
しばらくの間そうされているとなんだか落ち着いてきて、そっと自分からも手を静馬様の背中に回す…。

     ◇            ◇

「…どう?渚砂。落ち着いてきたかしら?」

二人はベッドに腰掛け、紅茶を飲んでいた。
長い間の抱擁を楽しんだ後、静馬が淹れてくれたのだ。

「あ、はい静馬様…。もう、大丈夫です…」
「良かった、それなら安心だわ」
「それにしても、ホンッとにごめんなさい!あんなことして…それに、こんな時間に起こしちゃって…」

静馬が時計に目をやるとやっと午前一時を過ぎたところだった。

「もう、だから渚砂がそんなに気にすることないのよ?」
「で、でも…」

「……ほら、渚砂。こっちにいらしゃい」

そう言うと静馬はおもむろに服を脱ぎ始める。

「え…し、静馬様?」
「だ、か、ら、おっぱい、恋しかったんでしょう?それにあれだけ人を愛撫しておいて何もなし、だなんてね…」

渚砂の顔がカァッと熱くなる。

「ぁ…ぁ…ぅ…」
「…ほら、いらっしゃい?」
「う…ぁ……しっ静馬様ぁッ!」

バッと渚砂が抱きつき、二人ともベッドの中に倒れ込んだ。
両手で抱きしめながら、ほっぺたを静馬の豊かな胸に押しつけそのどこまでも頬に吸い付いてくる感触を存分に堪能しする。
きめ細かく白磁のような肌を通して心臓の鼓動までもが伝わってきた。

「んっ…静馬様ッ…」

今度は一度顔を離し乳首を口に含んでみた。
甘噛みして、吸って、舌先で転がして、思う存分に味わう。
舌の上でころころと転がしているとクッと静馬の身体が仰け反った。
上を見上げると静馬様が必死に荒い息づかいで声を上げまいとしているではないか。
そんな静馬を見て気をよくした渚砂は吸い寄せられるように手を下腹部に下ろしていく。
あばらからおへそを通り、ふわっとした毛の感触を確かめる。
ふわふわとした柔らかい感触を楽しみ割れ目に指をあてがおうとした…が、突然ぐるっと体勢が逆になってしまった。
目の前に見えるのが静馬様なのは変わらないのだが上下が逆転しているのだ。

「あっ、んんッ」

静馬は何も言わずに唇を塞ぐ。

「んッ、んっふ、ちゅるっ」

すぐに舌が差し込まれ唾液が流し込まれていく…。


「はぁっ…はぁっ…」

どのくらいたっただろうか。
何度も何度も唾液を流し込まれ、散々唇を吸われた渚砂は力なくぐったりと息をしていた。

「…本当に欲張りな子ね、渚砂は。でも渚砂が私を食べようなんてまだまだ早いのではなくって?」
「ぁっ、静馬…様…ッ」

既に攻守は完全に交代してしまっていた。
一瞬で寝間着をはだけられ、間髪いれずに静馬の愛撫が渚砂を蹂躙する。

「あッ、やんッ、んあ…ッ、ああッ、静馬様ぁ!」

指の間で乳首を捏ねられればたまらず声が漏れてしまい、またそれは静馬を興奮させるスパイスにしかならないのだった。
今度は左右から寄せて、下から持ち上げる様に胸全体を揉みしだく。
上げて、寄せて、ときには上から押しつぶしてみる。
いくら力を入れても自在に形を変えて指の間に吸い付いてくる感覚に酔いそうになりながらも、静馬は乳首への愛撫を再開した。
軽く乳首にキスを落とし、さっきのお返しとばかりに適度に転がしつつも、何度も何度も吸ってやった。

「やッ、ふぁんん…あうぅッ」

ちゅっ、ちゅっ、と乳首への刺激は続けながらも、静馬の右手はだんだんと渚砂の下半身へと下っていく。
可愛いおしりをふにふにと堪能した後、寝間着の上から渚砂の秘部に手を当て、ぷるぷると震わせてやる。

「ひゃぁッ、ふ、ふぁんッ」
「ほら渚砂?服着たままだと汚れちゃうわよ?」
「あっ、やっ、やあッ」

観念したように渚砂が腰を少し浮かすと一瞬で寝間着と下着が抜き取られてしまった。
外気に晒された渚砂の秘裂にすぐに静馬の指がつぷ、と進入してきた。

「ひゃうッ、だ、ダメェッ、静馬ッ、様ぁッ」

突然の強烈な快感に喘ぐ渚砂を横目に静馬は一気に奥まで貫いた。

「ひぃあッ、あぅッ」

あまりにも強い快感に耐えられそうもなく、腰を引いて逃れようとするのだが、
いくら腰を動かしても静馬にしっかりと押さえ込まれており逃がしてはくれない。

「ああ、あうッ、ひあぁ!」

中で指を動かされる度にどうしようもない快楽が身体中を駆け巡る。
とろとろと溢れ出てくる愛液はとどまることを知らず、腰もがくがくと痙攣し始めた。

「どう?気持ちいい?渚砂。もっと?」
「あ、あんっ!い、いきなりッ、激しっ…あ、あぅ、あぁっ」

静馬は指の動きを早める。
渚砂のまだ生えかけの若草をかき分け、親指の腹で淫核をこすってやる。

「あ、あッ、きゃううッ!」

足が宙を蹴り、ビクンと大きく身体が跳ねると同時に、きゅっと静馬の指が締め付けられる。
絶頂の快感に意志に反して繰り返し跳ねてしまう渚砂の身体を静馬は上から優しく身体で押さえつけてやった。

「は、はぅぅ…」

押し寄せていた波に耐えきり、ゆっくり目を開けてみると既に静馬様の顔が眼前に迫ってきていて、
ちゅっ、とキスされた。

「あ、静馬様…」
「ふふっ、渚砂。可愛かったわよ?」
「ゃ…恥ずかしいですよぅ…」

荒い息づかいをしながらくたっと横になっている渚砂に微笑みかけ、静馬も隣に横たわった。
顔にかかっている髪の毛を払ってやると、ちょっとためらいながらも身体をすり寄せてくる様子が何とも可愛らしい。
思わずぎゅっと抱きしめ、額にキスすると渚砂からも手を回してきた。

「…わ、私も大好きです…静馬様のこと…」
「私もよ。…何度でも言うわ、愛しているわよ。渚砂。」
「静馬様…」

あまりに幸せで思わず涙が零れてしまいそうになり、静馬に回している手に力を込め顔を押しつける。

「もう、渚砂ったら…。それより早く眠った方がいいわよ?二度寝は朝がつらいわ…」
「はい…。おやすみなさい、静馬様…」
「ええ、おやすみ、渚砂…」

急に行為の疲労と睡魔に襲われ、静馬の温かく柔らかな身体を全身に感じながら渚砂は眠りに落ちていった…。


翌朝、二人とも起きることができずに寝坊してしまったのは言うまでもない。

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