【定義】
『妙法蓮華経』「法師品」に説かれている、仏の教えを示している経典を広める者の心得。
【内容】
如来の衣とは、柔和忍辱の心、如来の座とは一切法空、如来の室とは一切
衆生に対する大慈悲心を表し、法を説くに当たって、これらの衣・座・室に依るべきことを例えて教えたものである。この「衣座室の三軌」というのは、弘経の三軌ともいい、
仏経を広める者が依るべき三種の軌範である。
諸仏如来、この空華を修行して、衣座室をうるなり、得道・得果するなり。拈華し瞬目する、みな翳眼空華の現成する公案なり。 『正法眼蔵』「空華」巻
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