【定義】
天台智擇説いた三種禅(世間禅、出世間禅、出世間上上禅)の内、第二に当たる出世間禅で説明する観禅・練禅・薫禅・修禅の四種をいい、禅定の進み行く段階を示したもの。『摩訶止観』でも次のように説かれる。
なお、道元禅師は、中国禅者によって示された坐禅に関する解説書全般を否定しながら、段階的な禅定の進展にすらも及ばないとして、次のように指摘した。
天台智擇説いた三種禅(世間禅、出世間禅、出世間上上禅)の内、第二に当たる出世間禅で説明する観禅・練禅・薫禅・修禅の四種をいい、禅定の進み行く段階を示したもの。『摩訶止観』でも次のように説かれる。
根本浄禅、観練薫修を客定となし、四諦の慧を客慧となす。 『摩訶止観』巻4下
なお、道元禅師は、中国禅者によって示された坐禅に関する解説書全般を否定しながら、段階的な禅定の進展にすらも及ばないとして、次のように指摘した。
かれらが所集は、ただ還源返本の様子なり、いたづらに息慮凝寂の経営なり。観練薫修の階級におよばず、十地・等覚の見解におよばず、いかでか仏仏祖祖の坐禅を単伝せん。宋朝の録者、あやまりて録せるなり、晩学、すててみるべからず。 『正法眼蔵』「坐禅箴」巻
タグ
コメントをかく