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【定義】

読み方は「こつじき」。僧侶の生活として、比丘比丘尼托鉢して人家の門に立ち、食を乞い求めること。出家僧団の生活手段で、一定の行儀に従い、在家から食を乞うこと。在家は、この機会に僧侶に食を施すことが、最上の功徳であるとされる。

【内容】

律によってその定義は異なるが、午前に行うこと、生命を支えるに足るだけ受けること、乞食によって在家に迷惑を掛けないことといった様々な規律が定められていた。曹洞宗でも枕経などで唱える『遺教経』の「蜂の花を採るが如し、但、其の味のみを取りて色香を損ねず」という一節も乞食の理念を指す。

中国以降では、この乞食をする僧が、頭鉢鉢盂)を托いて行ずることから、托鉢と呼ばれるようになったというが、元々の意義は乞食である。
問うて云く、仏教の進めに順つて乞食等を行ずべき歟、如何。答へて云く、然るべし。但し、是れは土風に順つて斟酌有るべし。なにとしても、利生も広く、我が行も進むかたに就くべきなり。是れ等の作法、道路不浄にして、仏衣を着けて行歩せば穢つべし。また人民貧窮にして次第乞食も叶ふべからず。行道も退くべく、利益も広からざる歟。ただ土風を守つて、尋常に仏道を行じ居たらば、上下の輩自ら供養を作すべし。自行化他成就せん。 『正法眼蔵随聞記』巻2-17

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