【定義】
読み方は「すわりくもん」。また、居成公文や居公文(ともに読み方は「いなりくもん」)ともいう。五山?・十刹?・諸山などの官寺に、住持として入る栄誉を得ても、実際には入らずに官銭を納入するだけで、当該官寺の「前住」という名義が得られる風習のこと。実際に入寺する場合を、入院公文という。「公文」というのは、「公帳」とも呼ばれ、幕府などの公府から出される新命住持の補任状のこと。室町時代中期の、足利義持(四代将軍)の頃から乱発されるようになり、その「公文」に対する謝礼金は幕府財政の窮乏を凌ぐために利用されている。主に臨済宗寺院の話である。
さて、曹洞宗でも、永平寺や總持寺には、綸旨を得た正式な入寺の他に、瑞世による一夜住職の制度があり、一定の公文銭を出して、形式的に一夜の住職を務め、「前永平」「前總持」などの「前住」号が得られる制度がある。これが、五山などに於ける坐公文の制度と類似するという見解もある。
読み方は「すわりくもん」。また、居成公文や居公文(ともに読み方は「いなりくもん」)ともいう。五山?・十刹?・諸山などの官寺に、住持として入る栄誉を得ても、実際には入らずに官銭を納入するだけで、当該官寺の「前住」という名義が得られる風習のこと。実際に入寺する場合を、入院公文という。「公文」というのは、「公帳」とも呼ばれ、幕府などの公府から出される新命住持の補任状のこと。室町時代中期の、足利義持(四代将軍)の頃から乱発されるようになり、その「公文」に対する謝礼金は幕府財政の窮乏を凌ぐために利用されている。主に臨済宗寺院の話である。
さて、曹洞宗でも、永平寺や總持寺には、綸旨を得た正式な入寺の他に、瑞世による一夜住職の制度があり、一定の公文銭を出して、形式的に一夜の住職を務め、「前永平」「前總持」などの「前住」号が得られる制度がある。これが、五山などに於ける坐公文の制度と類似するという見解もある。
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