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【定義】

仏・菩薩の形像を造ること。崇拝・礼拝の対象として仏像を作ったのは紀元後とされているが、その後は、広く功徳を起こす善行として仏教では重んじられてきた。また、特に仏像を作る場合には、造仏という。
造塔等、もし有為ならんときは、仏果菩提真如仏性も、また有為なるべし。真如仏性、これ有為にあらざるゆえに、造像・起塔、すなはち有為にあらず、無為の発菩提心なり、無為・無漏功徳なり。 『正法眼蔵』「発無上心」巻

道元禅師は、これら造像や起塔といった善行については、一般的な在家信者が勤めるべきものとして、僧侶が行うこととしては、否定的であった。
また云ク、当世の人、多ク造像起塔等の事を仏法興隆と思へり。また非なり。直饒高堂大観珠を磨イて金をのべたりとも、是レに因ツて得道の者あるべからず。ただ在家人の財宝を仏界に入レて善事をなす福分なり。小因大果を感ずる事あれども、僧徒のこノ事を営むは仏法興隆にあらざるなり。ただ草庵樹下にても、法門の一句をも思量し、一時ノ坐禅をも行ぜんこそ、実の仏法興隆にてあれ。 『正法眼蔵随聞記』巻3-6

ただし、後にはこの考えを翻し、造像・起塔などについても、僧侶は等しく行うべきであるとした。『正法眼蔵』「発無上心」巻や、「供養諸仏」巻に詳しい。

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