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【定義】

「鎮防火燭」と書いた札のことで、山門に貼ったり、檀信徒に配布する場合もある。火燭とは火災のことであり、この符は火災を鎮め防ぐ意味がある。既に『瑩山清規』に見える。なお、面山瑞方師の『僧堂清規』巻3では、「清明貼符」項にて、2月末か3月初めにいたって、清明節に鎮防火燭札を書いて諸堂に貼るとしている。立春に於ける「立春大吉札」と並ぶ護符である。
書様は中に、鎮防の二字をつづけ、火燭の二字は下に双べ、火の字、燭の字の火片を水の字の様にかきなす。古例、火伏の意を含む。単の両肩に水点を分て点ず。〈中略〉鎮防の二字に、三宝印を押て清明日の粥了一遍消災に、加持薫香して後に、監寺に命じ貼せしむ。 『僧堂清規』巻3

なお、文中に出ている「水点」とは、御札の上部に見える「><」のような印を指す。

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