【定義】
��法要や読経という善業を、特定の対象にだけ回向するのではなく、普く一切衆生に回向するために唱えられる回向文のことを指す。特に『妙法蓮華経』「化城喩品」に見られる以下の偈文をお唱えする。
また、浄土教系教団では、この『法華経』系の普回向ではなく「総回向偈」と呼ばれる善導上人の『観無量寿仏経疏』に見られる偈文の一節をお唱えする。
��楞厳会に於ける普回向である。『行持軌範』に依れば、知殿は普回向牌2枚を認めて、殿内左右の柱上に掛けるが、その内容は真歇清了禅師が作った偈文であるとされる（この典拠は『禅林備用清規』か。「普回向偈、真歇和尚の自製」とある）。『瑩山清規』などに見える。
上来現前比丘衆 諷誦楞厳秘蜜咒
回向護法衆竜天 土地伽藍諸聖造
三塗八難倶離苦 四恩三有尽霑恩
国界安寧兵革銷 風調雨順民康楽
一衆薫修希勝進 十地頓超無難事
山門鎮静絶非虞 檀信帰崇増福慧
十方三世一切仏 諸尊菩薩摩訶薩 摩訶般若波羅蜜
これをお唱えする場合には、訓読せずに唐音（唐宋音）で唱えることを基本とする。
��法要や読経という善業を、特定の対象にだけ回向するのではなく、普く一切衆生に回向するために唱えられる回向文のことを指す。特に『妙法蓮華経』「化城喩品」に見られる以下の偈文をお唱えする。
願わくは此の功徳を以て、普く一切に及ぼし、我等と衆生と、皆共に仏道を成ぜんことを。
また、浄土教系教団では、この『法華経』系の普回向ではなく「総回向偈」と呼ばれる善導上人の『観無量寿仏経疏』に見られる偈文の一節をお唱えする。
願わくは此の功徳を以て、平等一切に施し、同じく菩提心を発し、安楽国に往生せんことを。
��楞厳会に於ける普回向である。『行持軌範』に依れば、知殿は普回向牌2枚を認めて、殿内左右の柱上に掛けるが、その内容は真歇清了禅師が作った偈文であるとされる（この典拠は『禅林備用清規』か。「普回向偈、真歇和尚の自製」とある）。『瑩山清規』などに見える。
上来現前比丘衆 諷誦楞厳秘蜜咒
回向護法衆竜天 土地伽藍諸聖造
三塗八難倶離苦 四恩三有尽霑恩
国界安寧兵革銷 風調雨順民康楽
一衆薫修希勝進 十地頓超無難事
山門鎮静絶非虞 檀信帰崇増福慧
十方三世一切仏 諸尊菩薩摩訶薩 摩訶般若波羅蜜
これをお唱えする場合には、訓読せずに唐音（唐宋音）で唱えることを基本とする。
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