【定義】
自ら犯した罪過について、仏や比丘の前で告白して許しを乞う行儀のこと。悔過ともいう。
【内容】
律では、新月と満月の説戒に、夏安居の終了日に、戒本を誦し、違反した罪を１人(対首懺)乃至４人(衆法懺)の大僧に告白する行儀のことを指す。なお、『阿含経』では釈尊に罪を告白して許しを乞うた例が多く、大乗仏典では、十方仏や諸仏に礼して、身口意の三業や、あらゆる罪過を発露し懺悔する行儀となった。
中国では、特定の儀礼となって、懺法の儀則が成立した。特に、天台智�擇蓮�懺悔を行動に表す事懺と、実相の理を観ずることで罪過を滅する理懺とに分け、さらに作法（律の懺悔）、取相（観法）、無生（理懺）の３つに分類した。そして、天台宗では、「法華懺法」の中で、『十住毘婆沙論』に依用する懺悔・勧請・随喜・回向・発願を五悔と称し、全てを懺悔の内容としている。
日本曹洞宗では、道元禅師の『正法眼蔵』「渓声山色」巻や、諸々の受戒の儀、或いは『梵網経略抄』などを原典としながら、江戸時代以降は授戒会の整備と相俟って、懺悔の理論的問題が議論されており、多くは禅戒論関係の著作に成果として確認できる。
また、瑩山禅師が臨済宗法灯派になる孤峰覚明?に授けた『出家授戒略作法?』には、帰戒を求める者は懺悔を行うべきであると説くが、その方法に二儀両懺あるけれども、懺悔文を唱えて懺悔とする。
自ら犯した罪過について、仏や比丘の前で告白して許しを乞う行儀のこと。悔過ともいう。
【内容】
律では、新月と満月の説戒に、夏安居の終了日に、戒本を誦し、違反した罪を１人(対首懺)乃至４人(衆法懺)の大僧に告白する行儀のことを指す。なお、『阿含経』では釈尊に罪を告白して許しを乞うた例が多く、大乗仏典では、十方仏や諸仏に礼して、身口意の三業や、あらゆる罪過を発露し懺悔する行儀となった。
中国では、特定の儀礼となって、懺法の儀則が成立した。特に、天台智�擇蓮�懺悔を行動に表す事懺と、実相の理を観ずることで罪過を滅する理懺とに分け、さらに作法（律の懺悔）、取相（観法）、無生（理懺）の３つに分類した。そして、天台宗では、「法華懺法」の中で、『十住毘婆沙論』に依用する懺悔・勧請・随喜・回向・発願を五悔と称し、全てを懺悔の内容としている。
日本曹洞宗では、道元禅師の『正法眼蔵』「渓声山色」巻や、諸々の受戒の儀、或いは『梵網経略抄』などを原典としながら、江戸時代以降は授戒会の整備と相俟って、懺悔の理論的問題が議論されており、多くは禅戒論関係の著作に成果として確認できる。
又、心も肉も、懈怠にもあり、不信にもあらんには、誠心をもはらして、前仏に懺悔すべし。恁麼するとき、前仏懺悔の功徳力、われをすくひて清浄ならしむ。 『正法眼蔵』「渓声山色」巻
また、瑩山禅師が臨済宗法灯派になる孤峰覚明?に授けた『出家授戒略作法?』には、帰戒を求める者は懺悔を行うべきであると説くが、その方法に二儀両懺あるけれども、懺悔文を唱えて懺悔とする。
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