24 -TWENTY FOUR- WORLD

感染し発病すると24時間で100%死に至るというコルディラ・ウィルスの無差別散布という驚異的なテロを阻止し、アメリカ合衆国を三たび窮地から救ったCTU捜査官ジャック・バウアーは、事件後、新たにCTUロサンゼルス支局の指揮官に就いたエリン・ドリスコルに、潜入捜査に必要だったとはいえドラッグに依存していたことを追求され、その功績も空しくCTUを解雇される。CTUを離れたジャックは、国防長官ジェームズ・ヘラーの特別補佐官に就任し、同じく政策担当で補佐官をしていた長官の娘であるオードリー・ヘラー・レインズと、長官には内密で恋仲になるのだった。

アメリカ合衆国のとある僻地を走る旅客列車。その食堂車に一人の男がいた。男の手にはなぜか手錠で繋がれたジュラルミンケースがあり、男から少し離れた場所には、警護と思われる別の男が懐に銃を忍ばせ辺りを警戒していた。刹那、列車は強い衝撃に襲われる。列車が、線路上に行く手を遮るように置かれた貨物トラックに、激突したのだ。そのトラックは可燃物を積載していたのか、衝突と同時に大爆発を起こす。そして列車は、無残にも脱線してしまうのだった。