24 -TWENTY FOUR- WORLD

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午前7時00分
　サンタクラリタで、線路上に放置されていたトラックに、旅客列車が衝突し脱線爆発炎上。衝突の衝撃で、車外に投げ出された男の腕に手錠で繋がれたブリーフケースが、モトクロスバイクに乗ってきた男に奪われる。

午前7時03分
　CTUロサンゼルス支局のクロエ・オブライエンとサラ・ガビン?は、名の知られたトルコのテロリストであるトマス・シェレク?が、午前8時00分起こるとされる何らかのテロ攻撃に関与しているという情報を入手する。同じ頃、ここの指揮を取るエリン・ドリスコル?支部長は、列車事故があった事実を知り、クロエはトマスの情報と何らかの繋がりがある可能性を進言する。

午前7時05分
　ホテルの一室でジャック・バウアーとオードリー・ヘラー・レインズは、出発の時間に追われながら朝の身支度をしている。オードリーはジャックに、彼がこれから向う先が依然解雇された職場であることを心配している。ジャックは、自ら身を引いたのだと彼女に応える。オードリーは、二人が交際していることを、二人の上司でありオードリーの実父でもある国防長官ジェームズ・ヘラーに伝えるようジャックに頼む。

午前7時09分
　CTUロサンゼルス支局で、カーティス・マニング?捜査官は、ドリスコル支部長やクロエ、サラ、エドガー・スタイルズらの分析官に、トマスの情報について説明する。仮に午前8時に起こるとされていたテロ攻撃が、午前7時に起こった列車爆破であるとした場合、トマスの国外逃亡い注意しなければならない。だが、この時クロエは、列車爆破と午前8時の攻撃が、全く別物である可能性を捨て切れなかった。

午前7時10分
　トマスは自宅から電話で、ナビ・アラス?に爆破した旅客列車から目的のブリーフケースを奪ったことを報告する。ノビは息子のベルース・アラス?が、アメリカ人の恋人デビーと交際している疑いがあると、妻のディナ・アラス?に話す。ナビはベルースを呼びつけ、恋人と別れるようにきつく言う。さらにベルースにブリーフケースを倉庫まで持っていくという大役を任せるのだった。

午前7時20分
　とあるグラフィックデザイン新規事業のオフィスで、大企業のサーバーにハッキングしソフトを盗んでいたアンドリュー・ペイジは、インターネットに大規模な攻撃を仕掛ける不信なノードを偶然発見する。

午前7時22分
　ホテルの玄関でジェームズ国防長官、オードリーと別れ、ジャックはドリスコル支部長に会うためCTUへ向う。

午前7時23分
　アンドリューはオフィスの外にある公衆電話から、友人のクロエにウェブで発見したアラビア語で書かれた有害なコードについて報告する。

午前7時24分
　サラは、トルコの会社が所有するロサンゼルスのクリーニング店が、テロに関与していることを突き止める。クロエはドリスコル支部長に、アンドリューが発見したワームがトルコのサーバーから送られたものだということを伝え、テロとの関連性を訴えるが、FBIに回すように言われ不安を拭いきれないでいる。

午前7時25分
　ドリスコル支部長を訪ねてきたジャックがCTUに到着する。クロエとの再開に喜び、チェイス・エドモンズがキンバリー・バウアーとバレンシアに家を持ったこと嬉しそうに伝える。ジャックはカーティスから、ジャックの後任にロニー・ロベルが就任したことを聞き、ドリスコル支部長の手が空くまで待つように言われる。

午前7時27分
　ジェームズ国防長官は、国家に反対する集会に顔を出している息子のリチャード・ヘラーをいさめる為、彼の家にオードリーと共に向う。

午前7時28分
　ジョン・キーラー大統領は、今朝の列車爆破テロにより、警戒レベルの引き上げを検討していることを、電話でジェームズ国防長官に伝える。

午前7時29分
　

　

　その頃、ロセンゼルスのとあるホテルの一室で、一組の男女が慌しく朝の身支度に追われていた。同室で朝を迎えるのだから、彼らがただの友人関係でないことは明らかだ。男の名は、ジャック・バウアー。この日、彼が特別補佐をしている国防長官ジェームズ・ヘラーの代理で、CTUロサンゼルス支局のエレン・ドリスコル?支部長へ、来年度の予算の件で話しに行くことになっている。女の名は、オードリー・ヘラー・レインズ。国防長官の実娘でありながら政策担当の補佐官を務めるが、ジャックとの密かな愛はまだ父には打ち明けていなかった。

　列車爆破事故の情報はCTUロにも届いており、この件でロサンゼルス支局は慌しく動いていた。