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uedam1984b 2015年04月18日(土) 12:49:27履歴
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目次
はじめに 9
第1章 作者の死、残された小説 13
1 残された手がかり 14
文学の半分が掻き消えた/なぜ唐突にこんなシーンが?/ドストエフスキーの逸脱/残された手がかり/エピローグの手直しが意味するもの/エピローグはいつ書かれたのか
2 空想のための九つの条件 30
肝心なのは、二つ目の小説/急に挿入された序文/時代を背負う宿命/「空想」のための九つの条件/「わたしの主人公」の意味
3 友人、妻……同時代人の証言 41
革命家として処刑台にのぼる―スヴォーリンの証言/ロシアの社会主義者像について/「新しい登場人物に困惑」/アリョーシャとリーザの葛藤―アンナ夫人の証言/神の人アレクセイ/ソロヴィヨフとの出会いが暗示するもの
第2章 皇帝を殺すのは誰か 57
4 序文にすべての秘密がある 58
「無名」のアリョーシャ/アリョーシャは生きている?/序文は書き換えられる運命だったのか/テーマの本質的な統一/「変人」と「実践家」/「著者より」が書かれた時期/書かれなかった『偉大な罪人の生涯』
5 「始まる物語」の主人公たち 79
子どもたちが大活躍/「始まる物語」を発見する/コーリャにまつわるいくつかの謎/赤ん坊の父親は誰か/古都ノヴゴロドの位置/大砲のおもちゃと火薬/ペレズヴォンのしつけ方/年齢と誕生日の一致/三層構造として考える/個人的体験を露出させる「自伝層」
6 思想の未来 105
べリンスキーの手紙/師弟の友情が成立した瞬間/ガチョウ事件の真相/百姓が感じることを感じない―『悪霊』との落差/よみがえりの思想/「肉をまとった」天使ニーノチカ
第3章 託される自伝層 123
7 年代設定とタイトル 124
新しい世代の革命家たち/民衆とともに、民衆のなかに/テロが序文を書かせた?/ペテルソンというニコライ/序文の問題を解決する唯一の方法/「第二の小説」のタイトル/「第二の小説」の年代確定/第三の問題―検閲/処刑台のモチーフはない
8 アリョーシャはどんな人間か 150
アリョーシャの変貌/おだやかな人間が犯罪行為に走るとき/リーザのシンクロ現象/革命家と怒りを共有するアリョーシャの教えと十二人の子どもたち/作家の病気/「醜悪な自我」のとつぜんの発露
9 テロルと『カラマーゾフの兄弟』と検閲 170
秘密警察の監視とアリョーシャ/十字架にキスするテロリスト/テロリズムと執筆の相関関係/「皇帝暗殺」は書けたか/象徴層のドラマ
第4章 「第二の小説」における性と信仰 193
10 リーザと異端派 194
兄イワンへのラブレター/リーザの自傷行為/リーザと父殺し/もっともカラマーゾフ的な男、イワン/鞭を打ちあう人々/野火の広がりのように/アリョーシャが向かう異端派/鞭身派に?去勢派に?
11 「第二の小説」のプロットを空想する 213
「第二の小説」の構成、あるいは枠組み/『ドストエフスキー 父殺しの文学』のバージョン/プロとコントラ、または象徴層の哲学/性の否定とクローン人間/現実に肉をまとって復活する/アリョーシャとソロヴィヨフ哲学/全一性を復活せよ/コーリャの十三年間/ロシアの革命思想のふたつのタイプ/モスクワの大学にて
12 影の主役、真の主役 243
「第一の小説」の主人公たち ドミートリ―、イワン、カテリーナ、グルーシェニカ/「再審」でドミートリ―は救われるのか/『カラマーゾフの兄弟』のはるかな起源/グルーシェニカとカテリーナ/イワンのヨーロッパ行
おわりに もう一人のニコライ、ふたたび自伝層へ 261
参考文献一覧 271
余熱の書―あとがきに代えて 273
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目次
はじめに 9
第1章 作者の死、残された小説 13
1 残された手がかり 14
文学の半分が掻き消えた/なぜ唐突にこんなシーンが?/ドストエフスキーの逸脱/残された手がかり/エピローグの手直しが意味するもの/エピローグはいつ書かれたのか
2 空想のための九つの条件 30
肝心なのは、二つ目の小説/急に挿入された序文/時代を背負う宿命/「空想」のための九つの条件/「わたしの主人公」の意味
3 友人、妻……同時代人の証言 41
革命家として処刑台にのぼる―スヴォーリンの証言/ロシアの社会主義者像について/「新しい登場人物に困惑」/アリョーシャとリーザの葛藤―アンナ夫人の証言/神の人アレクセイ/ソロヴィヨフとの出会いが暗示するもの
第2章 皇帝を殺すのは誰か 57
4 序文にすべての秘密がある 58
「無名」のアリョーシャ/アリョーシャは生きている?/序文は書き換えられる運命だったのか/テーマの本質的な統一/「変人」と「実践家」/「著者より」が書かれた時期/書かれなかった『偉大な罪人の生涯』
5 「始まる物語」の主人公たち 79
子どもたちが大活躍/「始まる物語」を発見する/コーリャにまつわるいくつかの謎/赤ん坊の父親は誰か/古都ノヴゴロドの位置/大砲のおもちゃと火薬/ペレズヴォンのしつけ方/年齢と誕生日の一致/三層構造として考える/個人的体験を露出させる「自伝層」
6 思想の未来 105
べリンスキーの手紙/師弟の友情が成立した瞬間/ガチョウ事件の真相/百姓が感じることを感じない―『悪霊』との落差/よみがえりの思想/「肉をまとった」天使ニーノチカ
第3章 託される自伝層 123
7 年代設定とタイトル 124
新しい世代の革命家たち/民衆とともに、民衆のなかに/テロが序文を書かせた?/ペテルソンというニコライ/序文の問題を解決する唯一の方法/「第二の小説」のタイトル/「第二の小説」の年代確定/第三の問題―検閲/処刑台のモチーフはない
8 アリョーシャはどんな人間か 150
アリョーシャの変貌/おだやかな人間が犯罪行為に走るとき/リーザのシンクロ現象/革命家と怒りを共有するアリョーシャの教えと十二人の子どもたち/作家の病気/「醜悪な自我」のとつぜんの発露
9 テロルと『カラマーゾフの兄弟』と検閲 170
秘密警察の監視とアリョーシャ/十字架にキスするテロリスト/テロリズムと執筆の相関関係/「皇帝暗殺」は書けたか/象徴層のドラマ
第4章 「第二の小説」における性と信仰 193
10 リーザと異端派 194
兄イワンへのラブレター/リーザの自傷行為/リーザと父殺し/もっともカラマーゾフ的な男、イワン/鞭を打ちあう人々/野火の広がりのように/アリョーシャが向かう異端派/鞭身派に?去勢派に?
11 「第二の小説」のプロットを空想する 213
「第二の小説」の構成、あるいは枠組み/『ドストエフスキー 父殺しの文学』のバージョン/プロとコントラ、または象徴層の哲学/性の否定とクローン人間/現実に肉をまとって復活する/アリョーシャとソロヴィヨフ哲学/全一性を復活せよ/コーリャの十三年間/ロシアの革命思想のふたつのタイプ/モスクワの大学にて
12 影の主役、真の主役 243
「第一の小説」の主人公たち ドミートリ―、イワン、カテリーナ、グルーシェニカ/「再審」でドミートリ―は救われるのか/『カラマーゾフの兄弟』のはるかな起源/グルーシェニカとカテリーナ/イワンのヨーロッパ行
おわりに もう一人のニコライ、ふたたび自伝層へ 261
参考文献一覧 271
余熱の書―あとがきに代えて 273
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