子育ての失敗を広く浅く、ゆるやかに追跡。

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『ファインマンさんの流儀―すべてを自分で創り出した天才の物理学人生』



目次

はじめに

第1部 偉大さへの道

 第1章 光、カメラ、作用
  双葉より芳し―比類なき集中力とショーマンシップ/数学ではなく物理を選んだわけ/フェルマーの「最短時間」原理/最小作用の原理との出会い/ラグランジュとの束の間の別れ

 第2章 量子的な宇宙
  師、ホイーラーとの出会い/「電子の自己エネルギー」の問題/量子力学の短い解説/「電子は自分自身に作用しない」と考えてみる/時間を遡る反作用!?/「美しい友情の始まり」

 第3章 新しい考え方
  遊び心を伴った物理への情熱/アインシュタインの目前でセミナーをする若造/1941年の勘違い/魂の伴侶、アーリーン/ラグランジュの最小作用との再会

 第4章 量子の国のアリス
  量子世界の奇妙さ/頼れる予言者、確率振幅/経路に注目する

 第5章 終わりと始まり
  ディラックのラグランジアン・アプローチ/ディラックとなけなしの言葉を交わす/「経路の総和」という考え方/ファインマン流「時空アプローチ」の誕生/原子物理学の世界へ立ち寄る/自らの限界を明記した学位論文/量子力学の測定問題/経路積分―量子力学の再定式化

 第6章 無垢の喪失
  ファインマンが失ったもの/アーリーンとの結婚/ロスアラモスでの活躍/ベーテとの運命的な邂逅―戦艦対魚雷艇/「計算者」ファインマン/アーリーンの死、そしてトリニティ実験

 第7章 偉大さへの道
  コーネル大学の新任助教授/無理強いされて仕上げた経路積分論文/量子電磁力学の相対論化に取り組む―スピンとは何か/ディラック方程式と陽電子の発見/悩めるファインマン

 第8章 ここより無限に
  漁色家ファインマン/量子電磁力学(QED)への不信/量子力学の「今」と相対論の「今」/ラム・シフトという挑戦状

 第9章 無限を馴らす
  ベーテとファインマン、無限大の首に鈴をつける/QED、命拾いをする/図形を用いた時空の計算―ファインマン・ダイヤグラム/電子は時間を下るし遡る/電子の自己エネルギーとファインマン・ダイヤグラムのループ

 第10章 鏡におぼろに映ったもの
  繰り込みとシュウィンガー/ボーアに一喝される/「拾う神」ダイソン、そして朝永理論の出現/晴れて認められたQED/ファインマン・ダイヤグラムの勝利

第2部 宇宙の残りの部分

 第11章 心の問題と問題の核心
  ファインマン、ブラジルへ行く/サンバのリズムと再婚/終のすみか、カルテックへ/極低温の世界に取り組む―超流動ヘリウムの謎/超流動に極微の視点を持ち込む/巨視的なスケールで起こる量子現象/「強く相互作用しながら自由に振舞う粒子」という謎

 第12章 宇宙を整理しなおす
  何が超流動状態を持続させるのか?/なぜほかの、低い励起状態が存在しないのか?/超流動ヘリウムが入ったバケツを振り回したらどうなる?/解きそこなった「超伝導」/オンサーガーの温情

 第13章 鏡に映った像に隠されているもの
  ファインマンに魅せられて/マレー・ゲルマンが来た!/対称性、そしてネーターの定理/ゲルマン派「言語学」/水と油の「両雄」/対称性とパリティ/どうしてパリティが破れてはいけないのか?/なぜ自分でやらなかったのか?/V-A相互作用の謎を解く―「全部わかったよ」

 第14章 気晴らしと楽しみ・喜び
  長年の負い目から解放されて・・・・/三度目の結婚/新たな熱中の対象―「ファインマン物理学」/繰り込みでノーベル賞に

 第15章 宇宙の尻尾をねじり回す
  よき家庭人、そして啓蒙者/独創、新奇よりも自分の見出した正しいものを/量子重力理論への挑戦/一般相対性理論以降の重力理論の進展/「異端者」と「大ばか者」の会議/重力も素粒子の交換によって記述できる/ファインマンのアプローチに沿った最近の進展/何が重力の大きさを決めるのか

 第16章 上から下まで
  「ナノテクノロジー」の先駆者/ファインマンの用意したもの/ファインマン賞の設立/コンピュータはどこまで小さくできるのか?/コンピュータの原理的基盤への関心/量子コンピュータのモデルを造る/量子コンピュータ実現に向けて

 第17章 真実、美、そして自由
  クォークへの無関心/「堅い胡桃が割れる音」―ゲルマンのもたらした進展/

エピローグ 性格こそ運命なり

訳者あとがき
謝辞と参考文献

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