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※アイマスキャラによるパラレルワールドです

「陛下、例の法案作成手続きが完了いたしました」
「ご苦労。では正午より議会での可決に入りましょう」
「了解です。各議員に伝えておきます」

時は中世。
1000年の歴史を持つ広大な765王国の現在の女王こそ彼女…
「銀髪の女王」と恐れられる四条貴音であった。


「私の提出した増税法案について、異議のある方はいますか」

少数の貴族で構成される議会で、貴音の発言に意見するなどほぼ不可能だった。
だがそんな中、手が上がる。

「恐れながら陛下、私はその法案に反対ですね」
「高木君、陛下の法案を聞いていたのかい?
増税は平民以下の階級の国民に適用されるのだ。
我々貴族の税金は逆に引き下げられるのだぞ」

黒井議員が高木に食って掛かった。
だが、高木は言った。

「だからこそ反対なのだ。
陛下、これ以上の国民への増税は平民階級の更なる反感を買います」
「仮に反乱が起きたとしても、以前のように鎮圧すれば済むことです。
他の方、異議はないですね?」

声は上がらなかった。

「では、これより会議を閉会し、法案を可決します」

直後、傍から褐色の肌の女性が貴音にそっと声を掛けた。

「たか…陛下、A6地区の反乱、鎮圧に成功したとの連絡が」
「響、ご苦労。後で、話があります」
「了解」

褐色の肌の彼女、我那覇響は貴音の護衛兼軍事作戦参謀である。
彼女の立てた作戦によって、今は国のどこで反乱が起きても即座に鎮圧できるようになっていた。


響を自室に入れると貴音は鍵をかけた。

「まったく、議員の前では陛下と呼べとあれほど…」
「ごめん。でも、普段は貴音と呼べって言ったのはそっちだぞ」
「そうですけど…」
「それより、議案、通ったのか」
「高木殿がまた異議を唱えましたが、何とか」
「そっか…でもここに自分を呼んだのは…」
「ええ、そうですよ」

貴音は豪勢な服を一枚一枚丁寧に脱いでいく。
下着に近い格好になった彼女は響の服を脱がしつつ生まれたままの姿となった。
金色の縁で囲われたベッドの上に響を抑えつけた。
黒い肌と白い肌が交じり合い、互いの唇と舌が触れ合う音が部屋に響いた。

「たか…ねっ…はげ…しっ…」
「い…いたい…ですか?」
「ううん、きもちいいよ…たかねっ」

横倒しになった二人の裸体が、彼女たちの貝が合わさって擦れる。
汗と愛液に塗れた互いの身体に、二人は酔う。

「すきっ…すきですっ…ひびき…」
「じぶ…んも…だよ…たかねっ」

二人の身体がやや時間差をおいてお互いに震えた。
先に震えたのは攻めていたはずの貴音だった。

「はぁ…はぁ…はぁ…はぁ」

何か言いたそうにしているが息が荒く声が出ない貴音。
彼女は響に比べて体力がない。
だが、響と比べて彼女は生粋のレズビアンだ。
幼い頃、両親を男性の王に殺された彼女はクーデターで彼を消し、女王の座についた。
その後も反対派を粛正する専制政治を行い、貴音は自分の地位を確固たるものにした。
そんな彼女が響と出会ったのも、女王になって間もない頃だった。

###

「陛下、こちらの奴隷の中から護衛となる者をお選び下さい」
「男性は信用なりません。女性を見せてください」

男性の代わりに、首輪を付けられた裸の女性たちがずらりと並んだ。
激しく抵抗し鞭打たれる屈強な女性たちを横目に、貴音は髪の長い褐色の肌の女性を見た。
どこか寂しげな、それでいて悟ったような眼。
四つん這いでうつむく裸の彼女を指さして貴音は商人に言った。

「72番の彼女を貰いましょう」
「ありがとうございます。他には?」
「彼女だけで構いません」

嫌な顔をして商人が去ると、貴音は自室で服を着せて彼女に言った。

「わざわざこんな服まで…これからよろしくお願いします、陛下」
「今は丁寧に話さずとも良いですよ。友達に話すような口調で構いません」
「あなた、名前は?」
「な…名前なんて、ないぞ」
「なら、あなたには我那覇響と名付けましょう。
昔から、そのような名前の女性と付き合いたいと考えていたのです」
「がなは…ひびき…それが自分の名前…」
「そして、私の恋人になって下さい、響。地位も名誉も与えます」
「ど、どうしてそこまで?自分は奴隷だぞ?大体恋人って言っても自分は女だし…」
「私は男を信用できません。そして、この立場にいる…それゆえ孤独なのです。
貴方とは身分に関係なく、付き合える関係でありたい…駄目ですか?」
「自分だって孤独だったんだ。もちろん、喜んで…陛下」
「私だけの前では陛下ではなく、貴音と」

そう言って貴音は響にキスした。
それが、二人の関係の始まりだった。
その後、響は潜在的にもっていた身体能力と軍事的な才能で現在の地位にいるのだった。

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「息、おさまったか?貴音」
「ええ、なんとか」

うつ伏せになっていた裸の身体を起こして貴音は微笑んだ。
響も彼女に微笑み返す。

「そして、響、あなたに頼みが」
「何?」
「高木殿を消してほしいのです」
「いいのか?あの人は貴音も結構信頼してたじゃないか」
「確かにそうですが、最近あの方の発言が平民階級に知られ、人気を集めていると聞きます。
あのような考えそのものが国を滅ぼしかねないのです」
「わかった」

響にはもともと「そっちの気」はなかったが、
命の恩人である貴音には忠誠心以上の感情があった。
そして彼女を誰よりも理解し、彼女の為ならどこまでも残虐になれた。

「彼は暴徒に襲われたということで処理するのでお願いします。
彼は現在城内3階の部屋にいます。
丁度この時間にあの付近にいるのは彼のみのはず」
「任せて」


響は高木の部屋に入り、鍵を彼から見えないように閉めて言った。

「高木議員、陛下から伝言です」
「おお、我那覇君か。わざわざご苦労。して、ご用件は?」

書斎から高木が近づいてきたのを見計らって響は腰の剣を抜いた。

「お前はもう、用無しだってさ」

薄笑いを浮かべて剣を彼の腹に突き刺す。

「なっ…陛下が、私を殺せと…?」
「そうだけど」
「私の考えが…広まるのを…恐れたか…」
「さあな。遺言なら、聞いてやるぞ」

高木の事情は分からずとも、貴音の敵であると信じている響の眼は真っ直ぐで、かつ冷徹だった。

「こんなことをすれば、陛下、いや四条も、お前も、
ろくな死に方をしないはずだ…国は…滅ぶ…だろう…」
「自分や貴音がどうなろうと、今のお前に関係ないだろ?」

響は彼の首を勢いよく落とした。


高木の死は議会での貴音の地位をより不動にしたが、
風の噂で彼の不自然な死も平民階級に伝わってしまった。
それはより、平民階級の反感を煽ってしまう結果となった。


「陛下、大変です!」
「何です?」
「D72地区、F91地区が陥落、反乱軍がこちらへの進攻を計画している模様です!」
「なんだって?!自分の立てた防衛網が崩されたのか?!」
「はい…その用です」
「陛下、F89地区、D73地区も陥落したとの連絡が!」
「そんな…弱いと甘く見ていた平民によもやそこまでの力が…」
「みんな、待って!敵は多いかもしれないけど、戦いに関しては素人だ。
近くの地区から援軍を派遣して挟み撃ちにすれば、何とかなる」

響の作戦が最後の砦だった。


貴音は響とともに鎧を身に纏い、兵たちを激励した。

「我々はこの国の維持のため、負けるわけには参りません。
数々の列強を下した貴方たちの力、今一度お借りします」

兵たちから歓声が上がる。
元から軍人や貴族階級からの貴音の支持は絶大なのである。


山中から甚大な数の軍勢が降りてくる。
城を守る兵たちも数がいるとはいえ、やや不足気味であった。
恐れが兵たちの頭によぎる、敗北という不安が。

「矢を放てー!」

城門の上から響の合図により一斉に矢が放たれた。
お互いの矢の雨をかいくぐる響や兵たち。
城門前では早くも剣と剣、槍がかち合う音が聞こえている。

「参謀、援軍が足止めを食らっているとの連絡が!」
「くそっ!籠城戦で持ちこたえるんだ!時間を稼げば!」
「了解です!」
「とにかく、城を守るんだ!城から離れている奴を退却させろ!」

響は叫んで城の中に向かった。
途中、何人かの反乱軍を切り倒したことで、もう時間は残されていないことに気付いた。
彼女は城の中に残る兵たちに呼びかけた。

「これ以上戦っても勝機はない。城に火を放って、みんなは逃げろ」
「分かりました…参謀もご無事で」
「ああ、それと残っている議員たちも全員避難させるんだ。
自分はたかね…陛下に避難するよう言ってくる」


「もはやこれまでなのですね…響は無事でしょうか?」

最上階の自室の窓から戦況を見守る貴音。
その時、ドアを勢い良く開けて響が飛び出した。

「貴音、城がもうすぐ焼け落ちるよ!一緒に逃げよう!」
「いえ、私はここに残ります」
「どうして?!」
「仮に逃げおおせたとしても、いつかは捕まり、皆の前で辱められ殺される。
そうなるよりいっそ、この城と命運を共にする方が良いのです」
「なら、自分も貴音と一緒にいるよ」
「なりません!響は逃げなさい!」
「いやだよ!自分を人間としてここまで大事にしてくれた貴音がいなくなるなんて!
それに、死ぬ時も、貴音とは一緒でいたいよ…」
「響…なら、共に参りましょう」

そう言って貴音は鎧を外していく。
床に金属の落ちる音が繰り返し響く。

「貴音?!」
「炎の中で身体を重ねるというのも、また一興」

生まれて初めて、響はその姿に心から欲情した。
それは、後がないから、だろうか。
お互いに裸の身体を床で重ねた。
貴音の乳首が響の首筋を、響の乳首が貴音の鳩尾を這って互いを昂ぶらせた。
脚の裏から、脛、太腿、鳩尾、胸、乳首、腋、二の腕、指先、唇、髪の毛、耳、
お互いの身体を余すことなく体勢を変えながら舐めまわした。
脚を絡ませ、お互いが絶頂に達し、高い嬌声を上げたその時、響が自身の身体に別の熱さを感じる。

「はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…たか…ねっ…からだが…あつい…よっ」
「はぁ…たか……ぶりが…はぁ…はぁ…おさまらぬ…のでしょう…」

貴音は掠れた声で精一杯そう言ってから微笑むと、響も笑ってこくりと頷いた。
そして手をしっかりと握り合った二人の裸の身体は炎に飲まれていった。

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