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・・・LOVE LOVE LIVE!生放送収録後・・・
「ったく、アイツ律子が後に一人の仕事あるなら先に言えってのよっ!」
伊織は腹立たしげに吐き捨てながらシャワーのコックを捻った。
ザー
ザーー
「ふ〜んふふ〜ん♪」
そんな伊織とは対照的にマイペースであずさは隣のシャワーブースで鼻歌混じりにシャワーを浴びていた。
(ったく、良い気なもんよねっ!)
機嫌良さそうに聞こえるあずさの鼻歌に更に苛立たしく思いながら聞こえなくする為に更にコックを捻ってお湯の量を多くした。
ザーーーー
広いシャワールームだったが、伊織の勢い良く出しているお湯から出る湯気で段々ともやってきていた。
「あらー?視界が霞んで来ましたねー?」
不思議に思ったあずさはそう言いながら辺りを見渡す。すると、足元から湯気が上がっているのが見える。
「伊織ちゃーん。湯気凄いですよー。」
のんびりとした口調で言うが全く聞こえていない様子で、湯気はどんどんと足元から入って来る。
「伊織ちゃーん?伊織ちゃーーん!?」
あずさは以前自分と真の二人で伊織がシャワーブースに倒れていたのを思い出して必死に呼びかけたが返事は無かった。

焦ったあずさは自分のシャワーブースを飛び出して隣のシャワーブースを叩いた。
ドンドンドンッ!
「伊織ちゃーん!伊織ちゃーん!!!」
(んー?何よもう・・・うっさいわねえ。)
流石に叩く音と必死に叫ぶ声が聞こえたので、面倒臭そうにシャワーを止めてブースの扉を開ける。
「何よもう、んぐっ!?」
伊織はあずさの豊満な胸に顔を抱き締められて言葉が途切れた。
「良かったー。倒れちゃってるのかと思いましたー。」
安堵の表情になってあずさは言った。
「ぷはっ!いきなり抱きつくなんて何なのよもうっ!」
伊織は抱き締めている腕を振り払って言う。
「ごめんなさい・・・。また、前みたいに倒れてるのかと思ったの・・・。」
「はあ?・・・あぁ〜・・・倒れてないから。」
(何言ってんの・・・ってそういう事ね。)
最初は呆れた感じで言っていたが、昔の事を思い出して恥ずかしさで少し赤くなりながら言葉も変化していっていた。
「良かったー。」
あずさは嬉しそうに手を顔の前で合わせて微笑む。両腕で豊満な胸が更に強調される。
(この・・・おっぱい星人は・・・。)
伊織は何とも言えない顔になってあずさを見ていた。

「あのね、律子が番組の後居なくなったからムカついてんの。」
筋を通そうと思い、伊織は説明をした。
「事前に聞いてなかったんですか?」
不思議そうにあずさは聞く。
「聞いてないからムカついてんのっ!少しは察しなさいよ、このおっぱい星人!」
「はあ?」
あずさは言われてキョトンとする。
「あのー、私地球人ですよー?」
少し間が相手からおもむろに言う。
「・・・はいはい・・・。」
(何言っても無駄って訳ね・・・。)
伊織は諦めて素っ気無く返事した。
「でも、伊織ちゃんも年齢の割りに大きいから、私の年には同じ位になっているかもー。」
にっこりと笑いながら言う。
「そこまで・・・いらないから・・・。」
伊織はボソッという。
「でも、私もちょっと機嫌悪いんですよ。」
「人の話聞いてないし・・・。はいはい、で、何で?」
伊織は投げやりになって聞く。
「真ちゃんも急にお仕事入ってしまって、プロデューサーさんと一緒に行ってしまいました・・・。」
あずさは残念そうに言う。
「私と同じ・・・って言っても、あずさが気になってるのはどうせプロデューサーの方でしょ。私は律子の方なの!」
(全く、一緒にしないでよね。)
心外なという感じで少し強めに言う。

「まあ、プロデューサーさんも頼りにはしていますけど・・・私は真ちゃんが好きです。」
「へ!?」
(言ってる事分かってる!?)
あずさの発言に伊織は眼が点になる。
「あらぁ?もしかして・・・私言ってはいけない事いっちゃいましたー?」
そう言いながら慌てて口を押さえる。
(本当に・・・天然だわ・・・。呆れるくらいに・・・。)
伊織はジト目になって溜息をつきながら思っていた。
「どうしましょう。伊織ちゃんこの事はどうか内密にお願いしますー。」
あずさは手を合わせて頭を下げてお願いする。
「別に言わないけど・・・。それに、今ので両方っていうか二股じゃないんだって少し安心したかも。」
「???」
あずさは伊織の意見に首を傾げていた。
「あーもーじれったいわねえ!真自身が変わったのは分かったし、真があずさを見る目も一昔前と完全に変わってたしね。まあ、真があんたをどうこうして変わったとは到底思えないし。」
「ふむふむ。」
(まだ聞く気っていうか・・・言わせる気なの・・・。)
ちょっと呆れながらも伊織は続ける事にした。
「それで、あんたはあんたでプロデューサーと良い感じだったからね。男女両方で二股かけてるって思ってたの。でも、さっきの言葉でそれは無いって思った。これで分かるわよね?」
伊織は最後に念押しする。

「はい。私は真ちゃん一筋よ。うふふ、言っちゃった。」
「もう、言ってるつうの・・・。」
(疲れる・・・。)
伊織は少しぐったりしながら言った。
「伊織ちゃん大丈夫!?冷えてない?」
そんな伊織を見て心配そうに聞く。
「あーもー大丈夫だから。戻った戻った。」
伊織は手でヒラヒラとやりながら言う。
「はーい。でも、伊織ちゃんも律子ちゃん一筋なのねー。」
「ぷっ!?」
にっこり笑って言ったあずさの一言に伊織は噴き出してしまった。
(この女・・・侮れない・・・。)
「うふふ、伊達に年は取ってませんよ?」
律子とは違い、ニコニコしながら言う。
(全く・・・律子といいあずさといい・・・年上には適わないわね。全く。)
内心で苦笑いしながら伊織は少しヒクついていた。
「あーそうだ!」
「何っ!?」
(今度は何を言い出す気!?)
伊織は心構えをするつもりだったが、一緒に自然と体も構えていた。

「お腹が空きましたー。帰りに何処かで一緒にお食事しません?」
あずさのついさっきまでとのギャップに伊織はこけそうになった。
「危ないっ。」
むにゅっ
伊織が体勢を崩すと、あずさが支えるように正面から今度は体を抱きかかえた。
「とりあえず、食事の件は分かったわ。お勧めの店あるから行きましょ。個室で色々話しでもしながら食事しましょ。」
もうどうにでもしてといわんばかりの体勢のまま伊織は言った。
「個室ですか?高そうですね。大丈夫でしょうか?」
心配そうに眉をひそめて見下ろしながら言う。
「今の私達なら大丈夫よ。それに、私達の事置いて行ったプロデューサーが悪いのよ。にひひっ。」
伊織は意味有りげにウインクして笑いながら言う。
「あー、そういう事ですね。うふふ、分かりましたー。」
あずさはその真意を悟って笑いながら言った。
「あーでも、伊織ちゃん。お酒は駄目ですよ?」
そして、少し間が開いてからあずさは言った。
「飲むわけ無いでしょ。私を幾つだと思ってるのよ。ってと〜り〜あ〜え〜ず〜・・・。」
「はい?」
あずさは不思議そうに聞き返す。
「離して貰って良い?」
「あぁ、はい。」
伊織は豊満なあずさの胸から開放された。
(案の定、気が付いてないし。)
伊織はやれやれと言った表情になる。
「じゃあ、シャワー浴びて着替えたら正面玄関前で待ち合わせしましょ。」
(これ以上話が無駄に長引いても仕方ないわ。)
気持ちを切り替えるのと同時に、そう思った伊織は提案した。
「はい、それではまた後で。」
あずさはそう言うと、ゆっくりと自分のシャワーブースに戻って行った。
その後二人は、着替えた後正面玄関からタクシーに乗って都心の方へと向かって行った。

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