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中途半端に時間が余った。
事務所に戻るのは距離があるし、次の仕事先に入るのは早すぎる。
そんな時、水瀬さんに教えてもらっていた秘密の部屋の存在を思い出したわけで
さっそく向かってみたら、まさかその水瀬さん本人と出くわすとは……

「ふーん、千早ったら早速来たのね。ゆっくりしていってね、ニヒヒ♪」
「ち、違うの。丁度近くを通りかかったから下見をしておこうと」
「へー、下見ねぇ。いいじゃない、せっかくきたんだし普通に使えば」
「ちょっと待って、そういうのじゃないから」
「いいからいいから。ほら、プロデューサーがあっちで涎垂らして待ってるわよ」
「ねえ水瀬さん、変な勘違いしないで頂戴。ここに来たのは時間調整を兼ねた休憩なのだから」

「あっ、デコちゃんに千早さん!」

「あぁ……うるさいのが来たわね。んじゃ私たち仕事あるから、ご・ゆ・っ・く・り!」
「違うんだって、あの水瀬……あぁ、いっちゃったわ」
「どしたの千早さん、慌てた顔して?」
「ああ美希、お疲れ様。あなたも休憩に来たのかしら?」
「休憩するけど、それはハニーとラブラブエッチしたあとだよ。千早さんもでしょ?」
「ちょっと大きな声出さないで。私は下見というか、その、じ、時間つぶしというか」
「そうだよね、千早さん忙しいから大変だよね」
「そ、そうなの。だから今日も少し空いた時間にちょっと休憩がてらに」
「千早さんかわいそう。短い時間でささっとエッチするの美希も好きじゃないよぉ」
「だから違うのだってば。ここにきたのはそういうことをするつもりでもなくて」
「千早さんたちはエッチしないでナニするの? あ、もしかして口だけなの?」
「あの、美希……それじゃ一緒でしょう?……今は仕事の途中なのよ」
「ふーん、千早さん真面目だね。でも夜のエッチばっかだとスイミン不足になっちゃうよぉ」
「それは大丈夫だから。美希も仕事中寝ないようしっかり睡眠とる方がいいわよ」
「あは、そうだね。っていいたいけどさすがにエッチしながらお昼寝はムリなの」
「してから寝ればいいの。昼間からあまり無理しちゃだめよ」
「わかってるの! お昼は1回しかしないから大丈夫なの! じゃね、千早さん」


ふうっ……水瀬さんでけじゃなく、美希とまでかち合うとは。
休憩するだけで寄ったのだから、変な勘違いはやめてほしいものだけれど。



「ねえ千早……話終わった?」
「あ、プロデューサー。すみません、お待たせしてしまって」
「何話してたの、いおりんと美希ちゃん」
「た、ただの世間話ですから詮索はしないでください」
「そんない言い方しなくても……それより早く部屋に行こうよ」
「しょ、しょうがないですね。ではきゅ、休憩しにいきましょう」
「そうだね。泊まりじゃないもんね」
「な、何を訳のわからないことを……」

「ねえねえ、シャワー一緒にあびようよ」
「な、何をいっているのですか昼間っから」
「だって……シャワー浴びるまえに押し倒すと千早怒るじゃん……」
「こ、ここには休憩するためにきただけです! 変なことは考えないでください」
「えー……千早がここに来ようっていったくせに」
「べ、別にそういうことをしたいから来たのではありません」
「じゃあ、今はそういう気分じゃないの? するの、嫌?」
「い、嫌ではありませんけど……このあとも仕事があるのですから」
「うん、分かった。じゃあ、キスだけで我慢する」
「はいはい。それならいくらでもって、キャッ! プロデューサー、落ち着いてください。あっ
 だめです、脱がさないで、やん、胸……やめぇつ…、あっ、そこ、指いや、ね、待ってください
あの、あっ、やぁぁあああ、んぁつ、あぁっ……や、いや、舐めちゃ、舌ぁ、入れないで
まって、汚れてるから、シャワー、先にシャワー、あっ、あああああああっ……
ずるい、キスだけって……やだ、乳首噛まない、やん、あっ、プロデューサー脱いでる
しないって、キスだけてって。あっ、いれ……だめ、あっ……あんっ////」


「ごめんな千早……ほんとにキスだけのつもりだったんだよ」
「…………(気持ちよかったから)まあ、どうでもいいですけど」
「だからごめんってば。キスした顔があまりにも可愛かったから……」


結局プロデューサーに押し切られ、シャワーを浴びるまもなく最後までいってしまい
そう長い時間していたわけじゃないのだけれど、何度も私はいかされて
それはそれで、満足できたというか……少し疲労が増してしまったのだけど。
ただ途中、微かに聞こえてきた美希の声。
そのせいで終わったはずのプロデューサーが急に元気になってしまって、私はまだ
余韻にひたっていたいのに、そのまま強引に2回目に付き合わされてしまって……

少し壁が薄いせいなのかもしれないけど、知り合いのあのときの声を聞くというのは
少し気恥ずかしいから、このことは水瀬さんにいっておかなければいけないわね。



「じゃ、そろそろ」
「あ、千早さん! お疲れ様なの」
「み、美希……まさか帰るタイミングも一緒になるとは」
「ホントだね! エッチのタイミングもぴったりだったから面白いね」
「え、エッチって……ま、まさか美希?」
「うん。デコちゃんに壁が薄いっていったほうがいいかもね。エッチの声が筒抜けって
楽しいから美希的にはいいと思うけど、千早さんはどうだった? 美希の声」
「アッ……アワワ……」
「でもさすが千早さん鍛えてるの。2回目も凄かったよね! 美希は1回で疲れちゃったよ」
「ヒッ アヒャ…フヒヒ……」
「千早さん、千早さん? 大変ハニー、千早さんが痙攣してる!!」



「ほんと、危なかったわね。美希はともかく千早とまでかち合うとは思わなかったわよ」
「どうしてさ、伊織。あの二人なら別にいいじゃないか」
「よ、よくないわよ!」
「どうしてさ」
「あのね、あんたがひざまずいて『いおりんの足、ペロペロさせてください』なんて聞かれたら
恥かしくてあの二人に顔あわせられないでしょうが!」
「いやいや、それなら俺が伊織の耳元で囁けばいいだけだろ?」
「そ、それはそうだけど」
「ああ、でもやっぱりだめだわw だって挿れてから行くまでいおり声でかいもん」
「むっかー! あ、あんた言うに事欠いて……この伊織ちゃにになんてこというのよ!」
「事実だろ。それより美希ちゃんが声大きいの知ってるから大丈夫だって。それにしても
千早ちゃんかぁ。あの歌姫は一体どんな可愛い声で喘いじゃうんだろうな?」
「し、知るかhentai!!!!!」


おしまい

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