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 アイドルランクが上がって、ファンがたくさん増えたのはとても嬉しい。
 でも、今でもボクのファンは女の子がほとんどだし、ドラマでも「王子様」の役が多い。
「はあ……」
 今出演しているドラマは探偵もの。『美少女探偵』って聞いた時はもっとかわいい役かと思ったのに、
悪人と格闘したり怪人を追跡したりとアクションがやたら多い。
 そしてボクに助けられる「お姫様」は……
「どうしたの、真ちゃん?」
 萩原雪歩。同じ765プロのアイドルでボクの親友。そしてボクが秘かに憧れているアイドルでもある。
 小動物的で守ってあげたいアイドルと言われる雪歩は、ボクの目指すアイドルであり、
ボクの憧れる「お姫様」そのものだ。
 このドラマでもボクの助手役で、毎回悪役に囚われてボクに助けられるという役を演じている。
雪歩のそんな役は物凄く似合っている。だけど、似合いすぎて少し嫉妬してしまう。
「なんでもないよ、ちょっと疲れただけ」
 雪歩にこんなことを話してもしょうがない。
「嘘。真ちゃん、疲れたって言うより悩んでる顔してたよ」
 見抜かれてしまった。
「ねえ、何か悩みごと? ダメダメな私だけど、真ちゃんの悩みを聞くことならできると思うんだけど
……あ、でも私には言えないようなことかなあ……」
 沈んでる雪歩は見たくない。ボクはさっき考えていたことをしぶしぶ話すことにした。
いまだに「王子様」役ばかりで悩んでいること、雪歩が演じる「お姫様」役に憧れていること。
「私は真ちゃんのこと、かわいいと思うけどなあ」
「雪歩にそう言われるのは嬉しいけど、みんなはそう思ってくれないんだよ」
 もう一度ため息をつく。
 そんなボクを見ていた雪歩が、突然変なことを言い出した。
「じゃあ……真ちゃんも私の役、やってみる?」


「おじゃまします」「どうぞ」
 そんなやり取りをして、ボクは雪歩の部屋に入った。
 「ここじゃちょっとできないから」と言われて雪歩の部屋まで来たのだが、何をするつもりなんだろう。
「ねえ雪歩、ボクが雪歩の役をやるってどういうこと?」
「それは、えっと……真ちゃん、怒らない?」
 何かとんでもないことをしようとしてるのだろうか。
「これ、なんだけど」
 そう言って雪歩が取りだしたものは、ロープとアイマスクだった。えっちな本とかでたまに見る、
その……ちょっと変態っぽいやつだ。
「な、なにこれ? どこでこんなもの……というかなんで?」
 しどろもどろのボクに雪歩が真っ赤になって答える。
「あ、あの、今回の収録で私、縛られて目隠しさせられたでしょ? 本番は男の人もいるし不安だから、練習したの」
「へ、へえ……」
 なんでもロープとアイマスクは小鳥さんのもので、練習にも付き合ってもらったらしい。
 なんでこんなもの持ってるんだろう。
「それでね、これで真ちゃんに私の役を体験してもらおうかなって思って」
「えっ! えーっと、それは、その」
 つまりそのロープで縛られてアイマスクで目隠しをされるということ?
 ドラマとかでそういう役をやるのならまだしも、ここにいるのはボクと雪歩だけだ。女の子同士とはいえ、
二人っきりのプライベートな空間でこういうことをやるのはちょっと、いやかなり躊躇する。
「うう、やっぱりだめだよね、こんなのじゃ。ごめんね」
 でも、雪歩が泣きそうになったのを見て、ボクは思わず「そ、そんなことないよ!」と声をかける。
「ほんと?」
 恐る恐る、それでいて嬉しそうにボクを見つめる雪歩。女の子同士なのに、思わずドキッとするほど魅力的だ。
その魅力にあてられて、ボクはつい言ってしまった。
「やってみるよ、雪歩の役。せっかく雪歩がここまでしてくれたんだもん。」


「真ちゃん、痛くない?」
「大丈夫。大丈夫だけど……」
 なんというか、凄く居心地が悪い。
 今、ボクは雪歩のベッドの上でいわゆる「女の子座り」をしている。後ろ手に縛るから床の上だと危ない、
ということでそうなったんだけど、こうしているとますますえっちだ。
 それに、身体を自由に動かせない、というのはやっぱり緊張する。今襲われたらボクは全然抵抗ができない。
もっとも部屋には雪歩しかいないんだけど。
「じゃあ、アイマスク着けるね」
 雪歩がそう言うのと、目の前が真っ暗になるのがほぼ同時だった。
「っ!」
 縛られて身動きが取れない状態で真っ暗になるのがこんなに怖いと思わなかった。思わず身体が硬くなる。
「真ちゃん、どう?」
 どこからか雪歩の声が聞こえる。
「ちょっと怖いかな、全然動けないし、何も見えないし。」
 そう応えるが、雪歩からの返事がまったくない。
 ……まさか、ボクを置いて部屋から出て行った?
「雪歩?」
 大声で呼ぼうと思ったのに、なぜか蚊の鳴くような声しか出ない。自分のか細い声にますます不安になる。
「雪歩、どこ? どこに行ったのさ?」
 泣きそうな声でそう言った次の瞬間。
「真ちゃん、かわいいよ……」
 雪歩に耳元で囁かれた。


「ゆ、雪歩!?」
 背中が暖かい。雪歩が後ろから抱きついているみたいだ。
「ねえ、真ちゃん。今の真ちゃん、凄くかわいいかったよ」
 雪歩がまた耳元で囁く。雪歩の声がボクの耳を通って、頭の中をかき回していく気がする。
「な、何を言ってるの」
「今ね、真ちゃん凄く不安そうな顔してたよ。声もいつもと違ってか弱い感じだったし、身体もちょっと震えてたし」
 つまり雪歩はボクの呼びかけを無視して、ボクのことを見ていたことになる。
「全部見てたの!? ひどいよ!」
「でも、真ちゃんに応えてたら私の役じゃなくなっちゃうでしょ?」
「それは、そうだけど……」
 それならなんで雪歩はボクに抱きついているんだろう。
「ね、ねえ、もう十分体験できたからさ、ほどいてくれないかな」
 とにかくこのままじゃまずいと思ってそう言ったけど、雪歩は何も言わない。
「雪歩?」
「真ちゃんのかわいいところ、もっと見たいな」
 そう耳元で囁かれ、身体がビクンと跳ねた。
 これ以上は危険だ、とわけもなく思った。
「だ、ダメだよ……」
「ねぇ、いじめても、いい?」


 やめて、という言葉は口から出てこなかった。
 暖かくてぬめったものが耳を這う感触に「ひゃっ」という情けない声が漏れる。
「ゆ、雪歩!? なにしてるの!?」
「ふふっ、真ちゃんの声、かわいい」
 また耳元で囁かれる。そしてさっきと同じ感触。これ……雪歩の舌?
「や、やめ、ひゃっ、なんで、ひっ」
「ちゅっ……だって、真ちゃんが凄くかわいい声出すから。もっと聞きたくて」
 さらに何度も耳にキスされる。そのたびに身体が反応してしまう。
「やっ、そ、そんな」
「それに身体もびくびくしてるし。本当に凄くかわいい。」
「あっ、だめ、だってば」
 振りほどこうとしても、後ろ手に縛られてる状態ではなにもできない。
「真ちゃん、耳舐められるの弱いんだね」
「ゆ、雪歩、もうやめてよ」
「ごめんね、真ちゃん。でも私、もっと真ちゃんのこといじめたいな」
「や、やめ、ひっ」
 今度は首筋を舐められる。そしてそのままキスされる。
 目隠しのせいか、感覚が鋭くなってる気がする。雪歩の舌や唇が触れるたびに身体が震える。
 それと。
「真ちゃん。もっとかわいい声、出してほしいな」
「うあっ……」
 雪歩の声、その囁きにボクの耳が融かされていくような気分になる。
 「かわいい」と言われるたびに、身体が熱くなる。
「だめ、だめ……あっ、やっ」
「ちゅっ……かわいいよ、真ちゃん……」
 雪歩の舌と、唇と、囁き。それがボクの世界を埋め尽くす。
「あっ、ああっ……はあっ……ひゃっ……」
 いつしかボクは反抗する気持ちもなくなって、雪歩の愛撫に反応するだけになっていた。


 だから雪歩の手がボクの胸を揉んでいたのにもすぐには気付かなかった。
「え……雪歩、これ、だめ……」
 やめさせようとしても弱弱しい声しか出ない。身体を動かそうにも力が入らず、雪歩に寄りかかってしまう。
これじゃ「もっとしてほしい」と言ってるようなものだ。
「真ちゃん、ダメなんて言っても、そんな風にしてたら説得力ないよ」
 案の定雪歩にそう言われてしまった。
「だって、力、入らなくて……」
 雪歩に寄りかかったままそう言うのが精いっぱいだ。声が聞こえる方に顔を向ける。
 その瞬間。
「んっ!」
 キス、されてしまった。
 初めてのキス。しかも相手は王子様じゃない。親友とはいえ女の子だ。
「真ちゃんにファーストキス、あげちゃった……」
「え、雪歩も?」
「も、ってことは真ちゃんも初めてだったんだ。嬉しいな」
「あう」
 自爆したことに気づいて真っ赤になる。
 それにしても、縛られて、目隠しされて、いじめられて。
 でもキスされて、恋人同士みたいに抱きしめられて。
 ボク達、これからどうなるんだろう。
「ん……」
 二度目のキス。今度はさっきより長い。
「んんっ」
 雪歩の舌がボクの唇を割って入ってくる。抵抗できないまま、口の中を自由に舐めまわされる。
「ん……んっ、うんっ……」
 また何も考えられなくなる。雪歩の舌と唇がボクの全てになる。
「んあ……」
 ようやくキスが終わり、雪歩の唇が離れる。
「真ちゃん、そんなに気持ち良かった?」
 雪歩の声にぼんやりとしたままうなずく。
「服を脱がせたのにも気がつかなかったもんね」
「え?」
 言われて初めて胸元がスースーすることに気付いた。いつの間にか前がはだけている。
きっと胸が丸見えになってるんだろう。
「真ちゃんのおっぱい、かわいいなあ」
「は、恥ずかしいよ……」
「そうやって恥ずかしがってるのもかわいい」
 そう言いながら軽くキスする。もうキスされることに抵抗感はない。それどころか、
「かわいい」と言われながらキスされると、まるでボクの理想の「王子様」にキスされてるような気持ちになる。
「真ちゃん、おっぱい触っていい?」
「そ、それは」
「真ちゃんのかわいいところ、もっと見たいの」
「ボクの、かわいいところ……」
「真ちゃん、もっとかわいくなれるよ」
 雪歩の言葉がボクの心を犯していく。もっとかわいくなりたい、と思ってしまう。
「……分かった。ボクのおっぱい、触っていいよ」


「うわあ、真ちゃんのおっぱい、柔らかい。それに乳首がきれいでかわいい」
「うんっ、あっ、やっ」
 ゆっくりと胸を揉んだと思ったら乳首を抓まれ、思わず声が出る。
「いっぱい揉んであげるね」
 そう言って雪歩はボクの胸を本格的にいじり始めた。
「はう……」
 思わずため息が漏れてしまう。
 女同士なのに、という気持ちはもうほとんどない。雪歩に「かわいい」と言われることがすごく嬉しい。
「真ちゃん、真ちゃんのおっぱい……」
 雪歩がうわ言のように呟きながらボクの胸をこねくり回す。手の動きがだんだん激しくなり、
ボクの胸がむちゃくちゃにされる。
「雪歩、雪歩……」
「真ちゃん、かわいい、かわいいよ……」
 まるで恋人同士のように囁き合う。そして何度目かのキス。
「真ちゃん、おっぱい舐めてもいい?」
「いいよ、舐めて」
 雪歩のそんなお願いも、ボクはためらわずに許してしまう。
 雪歩がボクの胸に吸いつく。
「ひゃうっ!」
 強い刺激に、思わずのけぞってしまう。
 雪歩は乳首を吸った後、その周りを何度も舐める。そしてまた乳首に舌を這わせる。
「あっ、はあっ、あっ」
「真ちゃん、気持ちいい?」
「あっ、気持ち、ひっ、いい、やあっ」
「嬉しい。もっと気持ちよくなって、もっとかわいいところ見せて」
 そう言って反対側の胸を舐める。新しい刺激が背筋を駆ける。
「ああっ、いいっ、気持ち、いいっ……雪歩の舌、気持ちいいっ、あっ、ああっ」
 雪歩にならずっとこうされていてもいい。そんな危ない考えすら浮かんでしまう。
「うあっ、きちゃう、なにかきちゃ、やっ」
「真ちゃん、いきそうなの?」
「え? なに? あっ、こわいよっ」
 身体が飛びそうな感覚に怖くなる。
「雪歩、助けて! こわい、こわいよっ」
「大丈夫、怖くないよ。そのままいっていいよ」
「あっ、うっ、うわあああっ」
 目の前で火花が散ると同時に力が抜けて、ボクはベッドの上に倒れこんだ。


「真ちゃん、いっちゃったんだね」
 ベッドに仰向けに倒れて荒い息をつくボクに雪歩が話しかける。
 「いく」って……ああ、前にクラスメートとのえっちな話で聞いたことがある。
えっちでものすごく気持ちよくなるとなるって言ってたけど、あんなに激しいなんて。
まるで身体がバラバラになったみたいだった。
「これはもういらないかな」
 そう言って雪歩がアイマスクを取り、ロープをほどく。急にまぶしくなって、少しの間目を瞬かせる。
 雪歩がボクの顔を覗き込む。頬を染め、目を潤ませ、唇を濡らしている雪歩はぞっとするほど妖艶で、
思わず見とれてしまう。
「真ちゃん」
 濡れた唇が生き物のように動き、心臓が跳ねる。
「もっと気持ちいいこと、したい?」
 もっと気持ちいいことなんて一つしかない。雪歩と、女の子同士で、そこまでしてしまったら……
ボクはきっと二度と戻れない。
「ねえ、真ちゃん」
 雪歩がボクの名前を囁く。それだけでボクは蕩けてしまう。
「雪歩……して、もっと気持ちよくして、もっとかわいいって言って」
 雪歩は微笑んで、ボクに優しくキスをする。
「うん、真ちゃんのこと、いっぱいかわいがってあげる」


「真ちゃん、下脱がすね」
 雪歩の言葉に黙って頷く。でもやっぱり恥ずかしくて、脱がされたあと、手でそこを隠してしまう。
「真ちゃん、見せて」
 雪歩がボクの手首を掴む。そうするだけでボクは雪歩に逆らえなくなって、雪歩にすべてを見せてしまう。
「……きれい」
「あ、あんまり見ないでよ、恥ずかしいよ」
「なんで? こんなにきれいなのに」
「そういうことじゃ、うわあっ」
 いきなり雪歩がボクの膝をもって脚を広げる。自分の恰好が恥ずかしくて、
せめてそれを見ないようにと両手で顔を覆う。
「真ちゃん、濡れてる」
「っ!」
 顔が真っ赤になる。濡れてるのは自分でも分かってたけど、改めて言われると凄く恥ずかしい。
 でもそんな気持ちはすぐ吹っ飛んでしまった。
「ひゃあっ」
 雪歩がボクのそこを舐めたのだ。てっきり指ですると思ってたので、あまりの刺激に身体が跳ねる。
「ゆ、雪歩、舐め、ああっ、だめ、うあっ」
 雪歩の舌がボクのそこを舐めるたび、ボクはびくびくと身体を震わせながら声を上げる。
「なんで? 舐めちゃだめなの?」
「だ、だって、強すぎて、また、ひゃあっ」
「ちゅっ、いいよ、またいっても。ううん、真ちゃんがいくとこ、また見たいな」
 雪歩が再びそこを舐め始める。
「くるっ、きちゃうっ、怖い、怖いよっ」
 怖がるボクを安心させるように、雪歩が手を握ってくれる。それが嬉しくて、雪歩の手を強く握り締める。
「ああっ、雪歩、手、やあっ、離しちゃ、だめっ」
 目の前がチカチカし始め、身体が飛びそうになる。さっき「いった」時と同じ感覚、でももっと激しい。
このまま最後までいってしまったらどうなるのだろう。
 怖い、でもいってみたい。
「ああっ、また、またくるっ、うわあっ」
「いいよ、いって!」
「あっ、あっ、ああああああああああっ」
 雪歩の声と共に目の前が真っ白になって、ボクはそのまま気を失ってしまった。


『かんぱーい!』
 今日でドラマの収録は全部終わり。今、ボクと雪歩は765プロでプロデューサーや小鳥さん、
それに事務所の仲間である春香、千早、律子と打ち上げをしている。もちろん未成年だからお酒はなしだ。
「お疲れさまー。真、毎回アクション凄かったね。私だったら絶対転びまくって撮影にならないよ」
「へへ、ありがと、春香。でも最終回はボクが悪人に捕まっちゃうんだ。」
「そうなの? ということは、萩原さんが真を助けるのかしら」
「う、うん、そうなの。でもちゃんとできたか不安で……」
「いや、雪歩はよくやってたよ」
『プロデューサー(さん)』
「監督さんも雪歩のこと褒めてたよ。『意外に凛々しい面があるんだな』って言ってた。
真のことも『あんなに女の子らしい演技ができるとは思わなかった』って」
「良かったじゃない、雪歩」
「……ボクに酷いこと言ってません?」
「まあまあ。女の子らしい一面があるって認めてもらえたんだからそれで良しとしなさいよ、真」
「なんか納得いかないなあ……」
「囚われのお姫様となった真ちゃんを助けに行く雪歩ちゃん……監督さん、なかなか分かってるわね」
「小鳥さん自重してください」

 久しぶりに事務所の仲間たちと他愛のないおしゃべりをするのはとても楽しくて、気づけば大分遅くなってしまった。
「ねー、千早ちゃーん。今日も千早ちゃんの部屋に泊めてくれない?」
「もう……しょうがないわね」
 春香は家が遠いからか、千早が一人暮らしを始めてからはしょっちゅう泊りに行ってる。
「わ、もうこんな時間じゃない。私も帰らないと」
「律子さーん、残って私と一緒に書類整理しない?」
「しません!」
 律子も家に帰るようだ。小鳥さんは……
「雪歩と真はどうするんだ?」
「どうしよう、家はちょっと遠いから、雪歩の家に泊めてもらおうかな」
「うん、いいよ。一応お母さんに電話して、確認してみるね」
「真、最近よく雪歩の家に泊ってるよね」
 春香から不意に声を掛けられてドキッとする。
「そ、そうかな」
「きっと二人は雪歩ちゃんの部屋でピヨピヨ」
「そんなんだから仕事が終わらないんですよ、小鳥さん」
 そんなことをしてるうちに雪歩の電話が終わった。
「真ちゃん、大丈夫だって」
「じゃあ、行こうか」
 ボク達は皆に挨拶をして、雪歩の家に向かった。


――雪歩の部屋で
「良かったね、真ちゃん。女の子らしいって認めてもらえて」
「う、うん」
「……もう私なんかいなくてもいいのかな」
「そんなことないよ! ボクは雪歩がいないと……あっ」
「ふふっ、冗談だよ」
「うう、意地悪」
「……大丈夫だよ、『私のお姫様』」
「あっ……」
「真ちゃんって、耳元で囁かれるとすぐふにゃふにゃになっちゃうよね」
「あっ、だ、だって、雪歩の声聞くと、ぞくぞくするから、ふあっ」
「かわいい、ちゅっ」
「やっ、耳にキスしたら、だめ、だって」
「でも、凄く気持ちよさそうだよ」
「だから、耳弱いから、だめなんだってば」
「真ちゃん、耳弄られるの大好きだよね」
「そ、そんなこと言わないでよ、恥ずかしいよ」
「恥ずかしがってる、かわいい」
「……」
「ご、ごめんね、真ちゃん。意地悪するつもりじゃなかったんだけど」
「……」
「ねえ、許して。なんでもしてあげるから」
「……ほんと?」
「うん」
「じゃあ、キスして、『ボクの王子様』。いっぱいキスしてくれたら許してあげる」
「いいよ、真ちゃんがなんにも考えられなくなるくらい、キスしてあげる」

「……雪歩、大好きだよ」
「私も。真ちゃんのこと、愛してる」

このページへのコメント

控えめに言って最高。
やっぱゆきまこは雪歩攻めが萌える

0
Posted by 名無し 2015年08月27日(木) 21:02:46 返信

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