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「お疲れ様、涼。
 この調子で徹底的に女装を慣らしていくわよ」
 876プロ事務所。
 プロダクションの社長である石川実は、所属アイドルである秋月涼に声を掛けた。

 秋月涼。男でありながら女性アイドルとしてデビューし、Eランクにランクアップしたばかりの新鋭である。
 彼女、じゃなかった彼は、同じ事務所のアイドル仲間達とオーディションで競い、敗れた。
 現在、敗因を女装に対する照れと考えた石川社長によって、様々な場面での演技を叩きこまれている真っ最中だ。
 今も女の子としての演技を終え、憔悴した様子が伺える。

「さて……。私は営業があるから行って来るわ。
 まなみ、出るときは戸締りしておいてね」
「はい、社長。行ってらっしゃい」
 ドアに手を掛けて声を掛ける石川社長に、所属のマネージャー、岡本まなみが応える。
 ドアが閉まり、しばらくして社用車のエンジン音が聞こえた後、涼が口を開いた。
「まなみさん」
「はい、涼さん」
 まなみが涼に向き直ると、涼は顔を伏せ、顔を赤らめながら口籠った。
「……今日も……お願いできますか……?」
 申し訳なさそうな、呟くような声で問う涼。
 そんな涼を、まなみは慈しむ様な目で見つめ、そして、微笑んで応えるのだった。
「勿論。それじゃあ、帰り支度をしましょう。送りますから」

 涼の部屋。
 涼を送り届けたまなみは、そのまま部屋に招かれ、ベッドに腰掛けて涼を待っていた。
 がちゃり。
「お……お待たせしました」
 ドアが開き、入ってきたのは部屋の主である涼。
 バスタオルに巻かれた身体から湯気が立ち、シャワーを浴びて来た事を伺わせる。
 おずおずとまなみに近づき、その眼前に立つと、
「お願いします……」
 消え入りそうな声を発し、涼はバスタオルを抑える手の力を緩めた。

 ぱさ

 静かな室内に、バスタオルの落ちる音がやけによく響く。

「はあ……」
 まなみの口から思わず吐息が漏れる。
 バスタオルの中から現れたのは、芸術的に均整の整ったアイドルの一糸纏わぬ姿。
 それは、出来うる限り性差を廃したかのようなユニセックスな肢体。
 その中で、腰の下に位置するモノのみが例外的に男性を主張し、これからの出来事を期待してヒクついていた。
「素敵です……涼さん」
 うっとりしたような声音と共に、頭をもたげようとしている涼のモノに手を伸ばす。
「はっ、ああ……」
 根元の袋を指先で優しく撫でられ、涼の身体がビクリと震えた。
 そして、指先で裏筋をなぞり、そのまま軽く押さえて上下に動かすと、指先の受ける弾力が増し、涼の息が乱れる。
「ふふっ。
 涼さんの男の子が凄く大きく……。気持ち良いですか?」
「はい……僕、まなみさんに見られて、触られて、気持ちよくて、もうこんなに」
「ええ……涼さんは、男の子ですものね」
 そしてまなみはゆっくりと涼の陰茎を掴むと、上下に扱き始めた。
「はあっ、あっ、はあっ」
 まなみの手から送り出される快楽に喘ぐ涼。
 その快楽を受ける涼自身は既に限界まで張り詰め、下腹部に付かんばかりに直立している。
「涼さんの、いつみてもすっごく大きい。
 とても元気な男の子ですね。涼さん」
 行為の最中、まなみは『男の子』という単語を多用する。
 それが涼の希望に沿う事を、これまでの行為の中でまなみは察していた。

 幼少期から現在に至るまで、まともに男として扱われる事があまりにも無かった涼。
 さらにここ最近で女装での演技を徹底的に受け、涼の男性としてのアイデンティティは危機を迎えていた。

 これは涼の人格を守るための行為。
 自らの男性自身を女性の前に晒し、奉仕されて快楽に耽り、男としての顕示欲を満たす。
 まなみはレッスンに励む涼が見た目以上に追い詰められている事を察し、望みを叶えたのであった。

 ぬっちゃ、にゅっち、ぬっちゅ
 涼のモノが先から先走りを溢れさせ、その先端をいやらしく光らせる。
「こういうのはどうですか?」
 まなみは問い掛けると、特に返事を待つことなく、涼の亀頭を自らの掌に擦りつけた。
「あぐ! うう! くぅ!」
「あ、痛かったですか?
 ごめんなさい、涼さん。でもこれで……」
 再び涼の陰茎を掴み、手淫を再開するまなみ。
 にゅる、にゅる、にゅる
 涼の粘液でべたついた手が涼のモノを滑り、新たな感触が生まれる。
「ぅくう……ああああ……」
 涼の脚が震え、身体が揺れる。涼は快感の波に飲まれながら、必死でバランスを取っていた。
「立っていられませんか? 涼さん。
 こちらへどうぞ」
 自分の隣を手で示し、促すまなみ。涼はふらつきながらまなみの隣に腰を下ろし、腰をひねってまなみに抱きついた。

「はぁ……はぁ……。
 まなみさぁん……」
 欲情にぬめ光る瞳を向けて、まなみに訴えかける涼。
「ふふっ。分かってますよ。
 男の子の涼さんは……」
 まなみは上着とシャツのボタンを外してはだけさせ、後ろに手を回す。
 カチリとかすかな音を立ててブラのホックが外れると、まなみの豊かな乳房が外気に触れ、涼の眼前に晒される。
「こっちも大好きですよね?
 好きにして下さい。涼さん」
「ま、まなみさぁん!」
 涼はまなみの乳首に吸い付き、反対側の胸に掌をかぶせた。
「ん! はあ! ん……」
 一方を揉みしだかれ、一方は先端を舌で転がされ、嬌声を上げるまなみ。
「はあ、あ、涼、さん、んっ、たら、すっかり、あん、上手に。
 あっ、そんな、ふうっ、に、されたら、はあ、熱く、なっちゃう……」
 胸を愛撫されながら、まなみは背中から腰の辺りに、涼の空いた方の手が伸びてきているのを感じた。
 スカートが緩められ、スカートの中に挿しこまれた涼の手が、パンティ越しにまなみの尻を掴む。
「あん。もう、涼さんたら、えっちぃ」
 快感に蕩けながら、甘えたような声を上げるまなみ。
 胸とはまた違った張りのある弾力性を楽しむかのように、指を喰いこませ、そして緩め。
 肉付きの良い双丘を撫でさすり、溝を指でなぞる。

 胸を揉み、乳首を吸い、尻を撫でて。
 まなみに対する性欲が、自らの男の証明とでも言わんばかりに、涼のわいせつ行為は続いた。
 自らの指に、舌に、反応を示し、啼き声を上げ、身体を跳ねさせるまなみの姿が、涼の中の男を満たす。

「まなみさん……いきましょう」
 まなみの尻を撫でていた手が、後ろからまなみのパンティーを掴む。
「はい……」
 うるんだ瞳を向け、頷くまなみ。そして、涼はパンティーをずり下げた。
 胸を揉んでいた手でまなみの頭を寄せると、唇を重ね、舌を絡ませる。
 下半身に伸びた手は後ろから前に回り、すでに湿り気を帯びた披裂をなぞる。
「んんっ……!」
「まなみさん、ほら……」
 涼はもう一方の手でまなみの手を取り、自分自身に沿えた。

 そして、お互い向き合った体勢で、ベッドに倒れこむ。

 くちゅ、ぬちゅ、ぬちゃ、にちゅ
「はあ、ん、あっ! ふう」
 自らの内部に侵入し、溢れ出る液を撹拌する涼の指に酔い痴れながら、自らの昂りに合わせ、涼のモノをしごく。
「はあ、はあ、はあ、はあ」
 涼はまなみの手技に喘ぎながら、空いた手をまなみの太ももに乗せ、下からスカートの中に侵入させた。
 そして今度は包むものの無い剥き出しの尻に手を添え、直の感触を味わう。
「あん、またぁ。今日の涼さんは、随分お尻が大好きですね?」
「はい。大好きです。やわらかくて、プルプル弾んで。僕、興奮しちゃいます!」
「やあん、涼さんのえっち、へんたぁい」
「えへへへへ……」
 官能的な声で甘く罵倒され、涼の性感がさらに高まる。
 まなみの下半身を前と後ろからまさぐりながら、涼は自身をビクビクと脈打たせ、絶頂に向かいつつあった。
「はあっ、まなみさん! 僕、イク、イキます!」
「えっ、待って、もう少し我慢して下さい。私、まだ」
 男根をしごく動きを緩めるまなみ。しかし、もはや止められなかった。
「駄目です! だから……。
 まなみさん、イって!」
 ぬぶり
「……っあ!!」
 まなみの尻を味わっていた指が溝を割り開き、奥のすぼまりに触れ、沈む。
「まなみさん! まなみさんまなみさん、まなみさーん!!」
「駄目ぇ!! 涼さん! そんなとこ、あっ! ああ!」
 目の前の性の対象の名前を絶叫しながら、無我夢中で前と後ろを荒々しく責める涼。
 普段の涼の姿から想像出来る者などいないであろう、その苛烈な二穴責めに、まなみは急激に絶頂まで押し上げられた。

「ああああああああああああああ!!!」

 どぴゅっ! どぴゅっ! どぴゅっ!

「はあ、はあ、はあ、はあ……」
 同時に達した二人は、ベッドに横になったまま、息を荒らげながら見つめ合った。
「……ごめんなさい、まなみさん。
 あんな事……」
「いいです。涼さん、気持ちよかったですよ」
 まなみは涼を抱き寄せ、慈しむ様な声で囁く。
「涼さん。レッスン、頑張りましょうね。
 涼さんが誰よりも女らしいアイドルになっても、涼さんは男の子です。
 私、知っていますから。
 だから、大丈夫ですよ。涼さん」
「はい。まなみさん。
 僕、女らしさを身に着けて……オーディション、受かってみせます。
 僕が男だって、まなみさんが知っていてくれたら……大丈夫です」

 二人は微笑みを交わし、そして深く深く口づけを交わした。

続く

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