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〜伊織の相談 応接室にて〜

「昨日の夜にやよいを夕食に誘ったんだけど」
「断られた、と」
「何でわかるのよ!」
多分伊織以外はみんなわかると思うけどなぁ。
「伊織のことだから、どうせ高級レストランでも行くつもりだったんでしょ」
「1人5千円のコースだからそれほど高級じゃないわよ!」
「うわぁ、それはやよいじゃなくてもダメだよ」
伊織がため息をつく。
「もうどうしたらいいかわからなくて…」
伊織が落ち込むのは珍しい。
昨日断られたのがよっぽどショックだったみたい。
「うーん、やよいをレストランに誘うのは無理じゃないかな」
「じゃあどうしたら…」
やばい、弱気な伊織はやばい。
なんというか、普段と違う可愛さがある。
これがギャップというやつか。
「伊織が料理を作ればいいんじゃないかな。そういうのだったらやよいは喜ぶと思うよ」
「でも私の料理、見た目が悪いから恥ずかしい…」
あぁ、そんな泣きそうな目でこっち見ないで!
「やよいに教えてもらえばいいんだよ。材料持ってやよいの家に押しかけちゃえ!」
「春香…ありがとう!やってみる!」
「でもまずは昨日のこと謝らなきゃダメだよ」
「わかってるわ、それじゃあ早速買ってくる!」
そう言って伊織は応接室から飛び出した。
「まだ朝…ってもう行っちゃったか」
しかし、弱気な伊織も可愛かったなぁ、へへへ。


〜美希の相談 女子トイレにて〜

「律子さんの好きなもの?」
「うん、律子はいつもミキにおにぎり作ってくれるからお返ししたいなーって」
「あれ、律子さんのこと呼び捨てにして大丈夫なの?」
「2人でいるときはずっと呼び捨てだし問題ないの」
…律子さん、やっぱり美希に甘いなぁ。
というか、聞いちゃいけないことのような気もするけど。
「そんなことより、春香も律子に何あげたらいいか考えて欲しいの」
「うーん、正直美希からなら何でも喜ぶと思うんだけど」
多分何あげても顔真っ赤にする律子さんが見れそう。見てみたいな。
「んー…あ!」
美希のアホ毛がティンと立った。まさかアホ毛にこんな機能があったとは。
「何か思いついた?」
「ひらめいたの!
 これで律子も大喜び間違いなしなの!
 ありがと春香!」
「私なんもしてな…わぷっ!?」
美希が抱き着いてきた。顔が胸に埋まる。
あぁ、めちゃくちゃ柔らかいないなぁ。
この感触は普段味わえないから律子さんがうらやましいなぁ。
「じゃ、早速山に行ってくるの!春香、またね!」
山に何しにいくのか聞こうとしたけど、美希はもうトイレから飛び出した後だった。
勝手にひらめいたちゃったから相談の意味がなかったような。
それにしても、美希の胸また大きくなってたなぁ…へへへ。


〜千早の相談 千早の家にて〜

「最近、春香が事務所の子と2人でいるのを見かけるのだけれど」
「へ?私?」
「昨日は美希と“2人で”トイレへ入ったし、
 その前は水瀬さんと“2人で”応接室へ消えたじゃない」
“2人で”の所だけ声が大きい。
あちゃー、千早ちゃんに見られてたかぁ。
千早ちゃんいないと思ってたけど、よく見てるなあ。
でも、そこだけ見たら誤解するかもね。ちゃんと説明しなくちゃ。
「ああ、それなら美希と伊織に相談されただけだよ。」
「本当に、それだけ?」
「うんうん、何だったら相談の内容まで教えちゃうよ」
2人には悪いけど、千早ちゃんは周りに言いふらしたりしないだろうからきっと大丈夫。
何より千早ちゃんの目が本気なので、助かるためならいくらでも話します、ごめんなさい。



「なるほど…それじゃ、本当に浮気じゃないのね」
「だーかーらー、さっきから相談されてただけって言ってるでしょー。
 私には千早ちゃんがいるからそんなことしないもん」
「春香…ありがとう。疑ってごめんなさい」
千早ちゃんがちょっとシュンとして謝る。
「ううん、もう誤解も解けたし気にしてないよ」
「私、春香が他の子と仲良くしてるの見ると不安でたまらなかったの。
 自分でもここまで嫉妬深いと嫌になるわ」
千早ちゃん、自分から言い出せない性格だから、すごい悩んでたんだろうな。
「千早ちゃんがそれだけ私のこと好きでいてくれるってことだもん、嬉しいよ」
そう言うと千早ちゃんは笑った、だけどちょっと涙ぐんでる。
泣き笑いの表情がとても綺麗だ。
「…春香っ!」
「わっ」
そのまま私にしがみついてきた。
ああ、千早ちゃんの感触だ。この柔らか過ぎない柔らかさがたまらない。
うん、これからはあんまり千早ちゃんの誤解を招くような事は控えよう。
私の一番大事な千早ちゃんを傷つけちゃいけない。
私にしがみつきながら泣く千早ちゃんを見て、強くそう思った。

















〜千早の相談 続き〜

「さ、誤解も解けたし早く手錠外して。
 これじゃ千早ちゃんを抱きしめられないよー」
後ろ手に掛けられた手錠をガチャガチャ鳴らしながら千早ちゃんに催促する。
まさか千早ちゃんの家に入った瞬間に逮捕されるとは思わなかった。
なんでこんな物持ってるんだろう?
「あ、ごめんなさい、すぐ外すわね。
 でも…手錠を外す前にもう少しだけ質問してもいいかしら?」
「どうぞどうぞ、何でも答えるよー」
さっさと答えて手錠を外してもらおう。
早く千早ちゃんとイチャイチャせねば!
「じゃあ…相談された時水瀬さんの泣きそうな顔見て興奮してなかった?」
「え?」
「美希に抱き着かれてニヤニヤしてなかった?」
「え?え?」
「何でも答えるのよね?どうなの、春香?」
あれ、なんか千早ちゃんの顔が今までで一番怖いかも。
「あのー、千早ちゃん。そんなとこまで見てたの?」
「質問に質問で返さないで。早く答えて」
これ以上千早ちゃんを刺激するのはマズイ。
なんとか平常心でやり過ごさなくては。
「ししし、してないっ!
 絶対、絶対してないよっ、ホントだよっ!」
うわ、失敗した。これじゃ怪しさ満点だよ。
「怪しい」
やっぱり信じてない。ここはちゃんと説明しなくては。
「い、いやそりゃ確かに普段強気な伊織が弱気な所を見せるギャップとか、
 美希の胸の大きくて柔らかい未知の感触とかは良かったけど、
 決して変な気分にはなってないから大丈夫!」
よし、完璧な説明!これだけ説明すれば千早ちゃんも分かってくれるはず。
ほら、千早ちゃんがにっこり笑った。
やっぱ誠心誠意の説明が大事だね。
「言いたいことはそれだけ?春香、残念だわ…」
ん?顔と発言が一致してませんよ、千早ちゃん?
千早ちゃんがしゃがむとガチャリと足の辺りから音がした。
「ねぇ、千早ちゃん何してるの?」
足錠もされましたよ?
「春香には罰が必要ね。いつか使おうと思ってたこれの出番かしら」
千早ちゃんの手には大きなオモチャが握られていた。
あれ、いつもの2倍の大きさなんですけど。
「ち、千早ちゃん、私にそんなの入らないと思うな。」
「大丈夫、寸法を測ったらちょうど春香にピッタリ収まるサイズだったから」
あれ、いつの間にかサイズ測られてる。
私が寝てる間に測ってる千早ちゃんを想像するとちょっとシュール。
いや、今はそんなことを考えてる場合じゃない!
「いやいや、でもいきなりは絶対無理だよね?」
「それもそうね、じゃあこっちから使おうかしら」
いつも使ってるやつが出て来た。今日はいつものがとても小さく見える。
「あ、それなら安心かも」
「でしょう?さぁ、いくわよ春香!」

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