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「システム障害？」
「そう。まあ一時的なシステムダウンだから再起動すれば大丈夫なんだけど」
「へえ。水瀬エレクトロニクスの技術の粋を結集したメカ千早にも弱点があったとはね
　あの子、事務も手伝ってくれるから本当に助かってるのよ。それで、治るの？」
「治るのかもしれないけど、本人も千早もＡＩいじってほしくないらしいから、
　運用でカバーしてもらうことになったわ。少し気を付けてもらえば済むレベルだから」
「そうなの？そもそも、どうすると起こるのよ？」
「い、言わせるの・・・？」
「いや、なんで照れるの。うっかりダウンさせたら困るし、知っといた方がいいでしょ」
「律子相手なら起きないから気にしなくていいわ」
「何よそれ。余計気になるじゃない。教えないさいよ」
「・・・すると」
「え？ごめん、もう少し大きい声で言って」
「き、キスすると、なるらしいのよ……」
「あ゛！？」
「挨拶程度のだと問題ないらしいんだけど、それ以上の、いわゆる……」
「いや、分かったから皆まで言わなくていいわ。ていうか、したんだ……」
「そうよ！聞き取り調査した私の身にもなってほしわよ全く！
　こっちは水瀬エレクトロニクスの威信がかかってるってのに、
　千早ったらなかなか口を割らないからおかしいと思ったらこれよ！」
「まあまあ。仲睦まじくていい、のかしらね……」
「まあ大事にしてくれることは確かだけど」
「それで、運用でカバーってことは、もうしちゃいけないわけ？その、ディ」
「言うなー！！エネルギー満タン状態で、涼しい部屋なら問題ないらしいわ」
「そうなんだ……」

「千早サン。えねるぎー回復完了シマシタ」
　※説明しよう！メカ千早は人間と同様に食事を取り体内でエネルギーに変換するのだ！
「室温１８℃。問題アリマセン」
「そう。じゃあ……」

翌日。

「あんたたち昨日何したのよ！！
　開発主任が見たこともないログが出てるって慌てふためいて電話してきたわよ！！」

二人ともオーバーヒートしましたとさ。